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湘南白百合学園中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2021年度「湘南白百合学園中学校の社会」
攻略のための学習方法

[出題分析]

大問数6~8で総解答数は50~60と、多めの問題量の試験となっている。
試験時間は40分だが、記述問題以外はさほど時間を取られる問題ではないので、時間が全然足りないというほどではないだろう。
歴史・地理分野に比重が置かれ、政治分野からの出題はやや少ない。
用語記入・記号選択がバランス良く出され、これまでは3~6問程度の短文記述が含まれていたが、近年変化が見られる。
年度によって各項目・形式に多少の変動があり、記号選択を多めにしたり地理分野が多めだったりと、変化をつけているようである。極端な難問は出されていないので基本事項のマスターが当面の目標となる。
その上で、地図・統計・資料が多用される傾向を鑑みて、副教材でしっかり補強することが重要となってくる。
理・社の配点が国・算と同じ100点満点であるのも女子校としては珍しく、理・社を重視する方針なので社会の学習にも油断無く取り組みたい。

[地理分野]

地形・気候、各地の産業などが地図や統計を多く用いて出題されている。
産業についての問題が例年出されていて、地形図の読み取りも毎年のように出されているのでよく練習しておくこと
ある地域を中心として詳しく問う問題も見られる。統計資料も多く使われているので、資料集を活用すると良い
また、日本だけでなく、世界地図や地理・貿易もよく出されているので、主な国については一通り頭に入れておこう
基本事項中心の出題で難易度は高くないが、全般から広く出題されており、伝統工芸などポイントを絞って詳しく訊く問題もあるので、抜けが無いよう丁寧な学習が必要である。
白地図や資料集も使ってしっかり知識を定着させておいて欲しい

[歴史分野]

各時代から幅広く出題されている。
人物・出来事・社会制度などについて一つずつ、一問一答のような形式で出されることが多い。
外交についての質問も多く見られ、欧州・アジア地域などの地図を用いた問題も出題されている。
時代順を問う設問もあり、歴史に関しての広く正確な知識が求められる
図版などの史料もよく使われるので、資料集なども隅々まで目を通して見慣れておきたい
問われているのは基本的事項が多いが、広範囲から少し細かい知識も出されるので、各時代に偏りの無いよう、まんべんなく学習しておくこと

[政治分野・時事問題]

日本国憲法や三権のしくみなどについて出題されている。
地理・歴史分野と比べて分量は少なめであるが、大問一つを使って出されている年度もあるので油断はできない。
また、前年に起こった出来事についても大問で出されたり地理・歴史分野に混ざって出題されたりしているので、特に近い年度で起こった出来事・時事問題は押さえておくこと
資源とエネルギー問題など、世界各地に関係する問題も扱われているので、世界情勢の大きなニュースにも意識を向けておきたい

[地図・資料、記述対策]

全体を通して、極端な難問や細かすぎる知識は問われていないが、テキスト・地図・資料集の全般から広く出題があり、問題量も多いので、基本的事項をしっかりマスターし使いこなす力量が求められる
テキストレベルにおける確かな実力が必要な試験と言えよう。
記述問題についても、以前は用語や出来事について1~2行で説明するものが多かったが、近年は外国人にもわかりやすい地図記号を考案し、その由来も答える(2021年度)など、やや難しくなる傾向が見られるので、新聞・ニュース等で知識を増やし、自分なりの意見をまとめておくなどの練習もしておいたほうがよいだろう
抜けや偏りがないよう、まんべんなく丁寧に学習しておいて欲しい

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2021年度「湘南白百合学園中学校の社会」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

大問3つに総解答数52問と、例年通りの分量である。地理分野20問・歴史分野20問・現代社会分野12問と、地理・歴史に重点が置かれている点も変化は無い。
字数指定のない記述問題が1問あり総問題数が多めであるので、記号選択・適語記入の問題は考え込まずにテンポよく解き進めたい。

【大問1】地理分野

  • 難度:やや難
  • 時間配分:17分
  • ★必答問題

本校の姉妹校がある県各地を題材にして、産業や地形図などについて訊かれている。
1. (1) ア. 北海道新幹線は現在函館北斗駅まで開業しており札幌市までは延伸していない。
   (2) ウ. 宮城県には現在世界遺産の登録はない。
2. (1) 電車はガソリンを燃焼させる自動車と比べて二酸化炭素の排出量が少ない。
     (2) 宇都宮市は栃木県の県庁所在地である。
3. (1) ほたてならば青森県・北海道が上位に入るであろうし、かきならば宮城県・広島県、こんぶならば北海道がそれぞれ上位にあるはずなので、資料はわかめのグラフである。
     (2) 将来にわたって資源が枯渇することのないような環境に配慮した取り組み方ということであるから、「持続可能」な漁業と言える。
4. (1) ウ. きゅうりの旬は夏であり、温暖な気候に適している。高知県や宮崎県などでは温暖な気候を利用した促成栽培で出荷時期をずらしている。
     (2) リンゴは青森県・長野県など涼しい気候での栽培に適しており、温暖化で気温が上昇すると影響が大きい。
     (3) ① い―― 群馬・埼玉・千葉など近郊との取引が多い。
         じゃがいもは水はけのよい土地に適しており、栄養分の少ない火山灰地などでも栽培できる。
5. 畳表は、い草を織って作られる。
6. 気象庁は国土交通省の外局である。
7. 特別警報が出されると、ニュースなどで「すぐに命を守る行動を取ってください」という呼びかけが繰り返し行われる。
8. 洪水・浸水の範囲の予測や火災の危険の高い地域などを示した地図のことを、ハザードマップという。
9. 戦争においては敵の拠点である軍施設や物資の製造に関わる工場などが攻撃の標的とされる。
10. (1) エ. ながよ駅南西の標高134mの山がなくなり、標高67mの平地に団地が建てられている。
      (2) 陸路で東京から長崎まで行くとすると、中国地方を通るので兵庫県と山口県を通らざるをえない。山口県から九州へは福岡県が入り口となり、長崎県には佐賀県しか接していないので必ず通ることになる。
      (3) 河岸や海岸の水を抜いて干上がらせて土地にする手法を干拓という。
11. 学校であれば校舎や生徒、机や文房具などを図案化すれば世界共通のイメージとして伝わりやすいであろう。また、学校を表す文字(School)を一部使うなども考えられる。

【大問2】歴史分野

  • 難度:標準
  • 時間配分:15分
  • ★必答問題

人の往来と病気の歴史という話題で、縄文時代から明治時代にかけての人物や出来事について訊かれている。
1. (あ) 聖武天皇  (い) 鑑真  (う) 日米修好通商条約
2. アは歌川広重の「東海道五十三次」の一枚、は写楽の役者絵、は喜多川歌麿の美人画である。
3. エ. 朝鮮通信使と同様に、琉球からも将軍の代が替わるごとに使節が江戸に派遣された。
4. イ. 薩摩に支配されるようになってからも、それまでとかわらず中国(清)に対しても朝貢(ちょうこう)をおこなっており、薩摩と中国の両方に支配されながら国としても存続する形となった。
5. 青森県の三内丸山遺跡では大型の掘立柱建物なども発見されている。
6. ウ. 『日本書紀』は奈良時代に編纂されたので、合わない。
7. ウの写真は正倉院に納められているペルシャの水差しで、シルクロードを経て日本まで運ばれたものである。
8. 鑑真が開いたのは奈良の唐招提寺。
9. 日米修好通商条約では、5つの港(函館・新潟・神奈川・兵庫・長崎)が開かれた。
10. ノルマントン号事件が起こった1886年は領事裁判権のせいで日本の裁判所では外国人を裁けなかった。1894年に陸奥宗光が撤廃に成功した。したがって、ア・イ・ウ全て正しくない。
11. 五か条の御誓文(1868年)→西南戦争(1877年)→大日本帝国憲法発布(1989年)。
12. 日本細菌学の父と称される北里柴三郎。
13. ①・②とも正しい。
14. 官営工場を建てるなど、経済の発展を目指した「殖産興業」。
15. ア・承久の乱→・足利義満→・太閤検地→・武家諸法度。
16. (1) 藤原道長が一族の権勢を誇って詠んだ歌である。
      (2) エ. 織田信長は安土城を拠点とし、楽市楽座の政策で商業の活性化を図った。

【大問3】政治経済分野

  • 難度:標準
  • 時間配分:8分

政治のしくみや日本国憲法について訊かれている。
1. (1) 司法 (2) 行政 (3) 立法
2.ウ. 生存権のことである。
      エ. 選挙権は満18歳以上である。
3. 三回まで審理を受けられるので「三審制」である。
4. (1) ア. 国務大臣は総理大臣によって任命されるので、正しい。
     (2) 内閣で開く会議であるから「閣議」。
5. 「つくらず・もたず・もちこませず」であるから、「つかわない」は含まれない。
6. ア  両院で話し合われ、議決が異なった場合は再び衆議院で採決されて決定する。
     イ 委員会で審議された後に、本会議で採決する。
7. (1) A. 投票は義務ではないので、有権者には選挙にいかないという自由もある。
      B.子どもに「教育を受けさせる義務」があるのは、親(保護者)である。
     (2) エ. 総務省の発表によると、1回の選挙にはおよそ600億円の税金が使われている。

攻略のポイント

難問・奇問は無く、基本的事項がしっかり定着していれば得点できる問題と言える。
本校の偏差値からするとこの試験問題は易しいという印象だが、テキストのレベルでの高い実力が必要だということであろう。
記述問題は、近年は難化の傾向にあるので60~80字ほどで記述の演習をこなしておくこと。
今年度も大問ごとにあるテーマに沿って少し詳しく尋ねる問題が多かった。難易度としては例年の傾向と変わらないので、過去問で頻出の問題はよく練習して特に習熟しておいていただきたい。
また、前年の出来事に関する問題もよく見られるので、重大ニュース集などでチェックしておくと良い。

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