東洋英和女学院中学部 入試対策
2025年度「東洋英和女学院中学部の算数」
攻略のための学習方法
・独立小問対策
2024年度から大問2の独立小問という形式は姿を消し、ごく基礎的な問題の出題はなくなった。とは言え、独立小問に準じた問題は大問2~9あたりに配置され、受験テキストの例題レベルのよく見る定番の問題が並ぶことになった。
6年の1学期中は受験テキストのすべての例題及び発展問題の難問以外を徹底的に練習してほしい。受験用テキストのすべての例題に対して、直ちに解法が浮かぶ状態を基準と考えてほしい。この基準に達してない場合は基礎知識の総点検を優先的に行ってほしい。
・平面図形の対策
最重要はおうぎ形の面積である。図を重ねたり、移動させたり、分割したりなど工夫を要する問題が中心である。受験テキストの発展問題から類題を探し解き進めるところから始めたい。練習すれば身に付けることが可能な単元なので、問題がたりなければ他校の入試問題から見つけ出し、更に経験を積んでもらいたい。
その他角度、面積比と相似も出題されているので、平面図形は広く、中~上位レベルかつ工夫を要する問題を中心に練習してもらいたい。
・立体図形の対策
立体図形の様々な表現に注目してほしい。立体図形を正面、真横、真上から見るとどの様に見えるか。投影図から元の図形を想像する。平面図を回転させるとどの様な立体図形になるか。様々な状況での訓練を徹底的に行ってほしい。やや複雑な展開図は本校対策としてちょうど良い。
・グラフ対策
かつては速さのグラフが主流であった。ただし、旅人算の通常のグラフではなく、二人の距離のグラフ、二人の移動距離の和のグラフなど通常のグラフを自分で描き、与えられたグラフと比較しながら考える問題が多かった。近年は「図形の移動と重なりの部分の面積変化」「水槽の水位変化のグラフ」が出題され、傾向が変わってきているが、今後どの単元が出されるかは予測不能である。いずれにしても自分流のグラフの描き方を確立し、素早く書けるようにすることが重要である。また、グラフの特定の部分を相似や逆比などを活用して解明して行く作業も十分に練習してほしい。算数が得意な人にとっては、差をつけやすい分野なので、やや難しい問題まで取り組んでおく必要がある。算数が苦手であれば、標準レベルの問題を数多くこなせばよいだろう。
・記述式問題の対策
本校の算数では解答用紙がなく、問題用紙の問題文の下に式と解答を書き込む形式になっている。日々の学習の折、「論理の流れにとって必要な式は全て書く」「無駄な式は極力減らす」「順序通りに式を書く」などに注意して学習していれば。特別に記述練習をする必要はない。見やすく、分かりやすく、短く、時間をかけない状態を達成して、本番を迎えてほしい。
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2025年度「東洋英和女学院中学部の算数」の
攻略ポイント
特徴と時間配分
今年度も大問の数は多いが、小問集合が個々に単独の大問スタイルに変更されただけと考えてよい。他の中学の出題構成と実質変わらない。試験時間は45分と短く、時間配分には注意したい。大問1の計算は2分で終了し、大問2~9の基本的な大問を30分程度でこなすことができれば、大問10~13に十分な時間をかけることができる。
【大問1】計算問題
- 難度:易
- 時間配分:2分
- ★必答問題
計算問題が3問出題されている。小数と分数の四則混合計算まで練習して置けば十分。
全て正解してほしい。
【大問2】速さの公式
- 難度:易
- 時間配分:2分
- ★必答問題
速さの問題ではできるだけ線分図を描くことが重要である。このレベルでは、暗算で解いたり、簡単な筆算のみで式もなく解答してしまう生徒も多いが、より正確に、「より素早く」解けるようになるための「必要な訓練」と考えてほしい。素早く、単純な図が描ける様になれば時間の無駄にはならない。
【大問3】食塩水の濃度
- 難度:易
- 時間配分:2分
- ★必答問題
この様に、面積図ではなくビーカーの絵を描いた方が良い場合がある。てんびん法、線分図含め多様な解き方があるが、どれも自在に使いこなせるような勉強法が重要である。
【大問4】分数の性質
- 難度:標準
- 時間配分:3分
- ★必答問題
受験用テキストで普通に目にする定番の基本問題。ただし、ややレベルが高く、十分な練習量をこなしてきたかが問われている。
【大問5】おうぎ形の面積
- 難度:標準
- 時間配分:4分
- ★必答問題
かなり複雑な計算になるが、「同じ形に注目」「くくり計算」など実践的な計算法を身につけて置かなければ、どこかでミスをする可能性が高まる。
【大問6】ベン図
- 難度:標準
- 時間配分:3分
- ★必答問題
「ベン図は動的にとらえる」「必要であれば線分図で表現する」などのテクニックは当然知って置くべきであるし、自分のものとして活用できる状態まで完成しておいてほしい。
【大問7】論理と推理
- 難度:やや難
- 時間配分:4分
この種の問題は「問題に深く入り込む」「入口を見つける」という姿勢で経験を積むことが重要である。実際にどの様なことが行われているかを感じ取るとどの部分の計算が可能かが見えてくる。そうするとさらに新しいことが分かってくるというように進んで行く。
【大問8】回転体
- 難度:標準
- 時間配分:4分
- ★必答問題
面倒がらずに作図して考える習慣をつけてほしい。特に「軸から離れている」「図が重なる」などの場合の練習は十分に積んでほしい。体積では同じ形の繰り返し、切り離し、移動など様々な解法も併せて練習してもらいたい。
【大問9】三要素の消去法
- 難度:標準
- 時間配分:4分
三要素の消去算は、「三要素のまま場合の数として考える」「2要素に減らし通常の消去算に変換する」「マルイチ算を活用する」など多様な解法がある。それらを整理して、どれを利用するか判断できるまで習熟してほしい。
【大問10】論理と推理
- 難度:標準
- 時間配分:3分
この種の問題をパターン別に解説している問題集もあるが、表や線分図などいくつかの代表的なやり方を練習した後は、他校の入試問題などで経験を積むことが重要。パターンに当てはまらないことが特徴であるので、問題解決力を直接に磨くことがポイントである。
【大問11】速さの比
- 難度:やや難
- 時間配分:5分
(1) 自転車の速さではなく、「歩く速さ」の比を聞いてくるところにヒントがある。
(2) 線分図を描き、(1)で求めた速さの比から倍数算に持ち込むことができる。
速さの比では、道のり・速さ・時間のどの要素を一定にするかで逆比を利用するかそのままの比を使用するかが決まり、解決の入り口が見つかるという形が多い。今回は「3倍の速さ」を「歩く速さで3分の1の距離を進む」と考えることで通常の速さの比の問題に変換することもできる。
【大問12】論理と推理
- 難度:やや難
- 時間配分:4分
数の性質では、連続する3数の積は6の倍数、約数が4個ある場合などのような重要な知識が多くあるので、整理して覚えてほしい。本問では、合計が奇数であることと、奇数は7しかないことなどを併せて考えればよい。記述では、「ポイントを明確にして」「分かりやすく」「単純に」を心がけることが必要である。書き慣れていなければ本番では時間がかかり過ぎたりまとまらなかったりするので、十分に練習しておくことも必要である。
【大問13】容積と水位のグラフ
- 難度:標準
- 時間配分:5分
- ★必答問題
「論理と推理」の要素もあり、体積比の要素もある。グラフの処理も習熟している必要がある。決して不可能な難問ではないが、この問題に必要以上の時間をかけ過ぎないように注意したい。むしろ回避して他の問題のミスを見つけ出す方が理にかなっているとも考えられる。
攻略のポイント
本校の攻略法は前半部と後半部に分けて考えてほしい。
(前半)【大問1】~【大問9】あたりまで
特殊算、平面図形、立体図形が中心であるが、定番の問題を中心に広く練習してほしい。受験用テキストの例題と基本問題は、どの問題を出されても素早く正確に解けるような訓練を優先して行ってほしい。
(後半)【大問10】あたり~【大問13】
グラフが最重要。速さ、面積、水位変化など様々なパターンが出題されている。速さでは二人の距離のグラフが出題されている様にやや高度な内容を中心に練習してほしい。
思考力を試す問題も重要である。与えられた規則に沿って考えを進めて行く問題。他校の入試問題などから類題を探し練習してほしい。
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