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早稲田大学高等学院中学部 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2016年度「早稲田大学高等学院中学部の国語」
攻略のための学習方法

[問題構成]
例年、説明的文章1題・文学的文章1題の計2問で構成されている。
文章量は7000~9000字ほどで総解答数は30問弱。漢字の書き取りが6~7問とその他の知識問題が数問見られる以外は、長文読解が大半を占める読解中心の試験となっている。
設問形式は記号選択が11~12問、記述問題が2~3問、残りが書き抜き問題といった割合で、年度により整序問題なども出題されている。

[長文読解]
素材文は、説明的文章が2500~3000字程度、文学的文章が5000~6000字程度と、文学的文章の方が文量が多くなっているが、設定やストーリーが受験生にもわかりやすい話が多い。一方、論説文は難しい用語や概念も登場し、難易度がやや高い印象を受ける。
選択肢問題は、字数も少ないシンプルな選択肢が多く、内容も無理に迷わせるような複雑なものではないので、得点源としたいところである。
それと比べて書き抜き問題と記述問題はやや難しいものが多い。字数指定はあるが、答えを探す範囲の指定は無く、「本文全体をふまえて」といった条件がつく場合もある。傍線部の近くに答えが無いことも多いので、要領が悪いと時間切れの危険がある。本文のどこに何が書いてあるかを素早く的確に把握する必要がある。
・説明的文章
形式段落と意味段落の整理。意味段落の内容を小見出しのようにつけておくと後でわかりやすい。2016年度ではまさにそのような問題が出されている。
要点と要旨。各段落の最初と最後に注意しながら、傍線などで要点を目立つようにしておき、細部と区別する。要点をまとめて全体の要旨を読み取る。書き抜き問題や記述問題の答えは要点や要旨から見つかることが多い。
・文学的文章
場面の整理。時間・場所・登場人物の移動などから、場面の変わり目を見つけて印をつけておく。解答をどこから探すかの大きな目安になる。
人物の心情を考える。言動や情景などから、特に気持ちが変化した場面に注目して心情を把握する。自分ならばこう考える・・・といった予断は禁物である。あくまで、文中に書かれていること・暗示されていることを手がかりに考える。
以上のような、長文読解の基本的な手順を素早くこなし、解答する際に無駄に答えを探し回らないように練習しておくことが重要である。

[漢字・その他]
毎年、6~7問出題される漢字の書き取りは本校の偏差値からすると易しい問題が多く、標準レベルである。塾などの漢字教材を一冊しっかりこなしておけば心配ないだろう。言語事項や文法では、品詞・三字四字熟語・慣用句などが数問出されている。本校を受験するレベルの生徒であれば難しくはないだろうが、漢字と合わせて知識問題も油断なく勉強しておきたい。

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2016年度「早稲田大学高等学院中学部の国語」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

長文2題合わせて8000字ほど。総解答数は30問弱。漢字と数問の知識問題は3~4分で終え、残りは長文読解に当てることになる。
記述問題は50~60字程度のものが1~2問、書き抜き問題と同様、手間取ると時間が足りなくなる。11~12問ある記号選択問題は比較的易しい問題が多いので、できるところから進め、難しい書き抜き問題と記述問題に少しでも多くの余力を残したい。

[大問一]論説文

  • 時間配分:

会話と対話の違いや、対話の面白さについて述べている。
[問二] 会話(知識や経験で事足りる)で話せる「目的」と、対話(思考と真理の探究を目指す)で論じるべき「目的」との違い。
[問四] 会話と違って、対話では「定まった目的地を目指すのではなく、新しい場所に向かって冒険する」とある。そのために必要なものである。キーワードなので繰り返されている。
[問五] 追求・追及・追究の違いは漢字の問題でもよく出される。意味の違い(ツイキュウする対象は何か)も分かっていなければならない。
[問七] C→Bのつながりはわかりやすい。A→Dも「多様な意見」どころかむしろ「人と違った意見」の流れでつながるだろう。あとはAの「よって」がどこを受けているのか。「多様な意見・新しい考え」とあるから、各自が考えを自由に述べているイメージが浮かぶ。
[問八] 「同じものはひとつとしてない」とある。直前に「差異」とあるが、慌てずよく探せばここより後にもっとふさわしい言葉が見つかる。
[問十] 「適切でないもの」である。設問は、注意の上に注意を重ねて確認する。

<時間配分目安:22分>

[大問二]物語文

  • 時間配分:

ちょっとした遊びのつもりでしたことが級友を重い病気にしてしまったのではないかと思って悩み苦しむ少年たち。
[問二] 「床の上の陽なた」でだいたいの場所・時間が、情景から兵太郎の安否がまだ判明していない場面であることがわかる。
[問五] 本人たちにとっては不安があまりに深刻なものなので、同じ不安をもつもの同士で一緒にいることすら気持ちが重くなるのである。
[問六] 「味を占める」は意外に思いつかないかもしれない。「鼻を明かす」も「種を明かす」としか浮かばない可能性もある。語彙は少しでも多くして正解の可能性を高めたい。
[問八] 久助は兵太郎がもう死んでしまったとなかば決めつけている。ちょっと川に入って遊んでいただけで死んでしまう人間というものの弱さやはかなさに、世の無常を感じて厭世的な気分になっている。それと反対の気持ちの部分だから、兵太郎が無事であることがわかった場面から探す。
[問十] ここは難しい。久助は何にそんなに心を動かされているのか。場面としては、置き去りにしてしまった子ヤギが途中の危険をうまく避けて無事に戻ってきたところである。次の場面では、兵太郎が死んでいないという確信が生じている。子ヤギが戻ったこと(生命のたくましさ)と兵太郎の無事を重ね合わせているのである。とすると、平太郎の無事を知った時の気持ちと、この傍線⑧の気持ちは共通していることになる。そこから考えられそうである。
[問十二] 問十とも関連している。子ヤギの出来事で感じたことが兵太郎との再会でさらに確信されたのである。

<時間配分目安:28分>

攻略のポイント

長文読解主体のテストで答えを探すのに文章全体を見なければならない場面が多く、こうした書き抜き・記述問題への対処が重要になる。
長文読解のテクニックに長じるとともに、類似問題で傍線や矢印などを使って、解答や使える部分をすばやく見つけられるように練習しておきたい。
また、文学的文章の文章量が多いことや論説文の難易度がやや高いことにも留意し、傾向の似ている問題で経験を積むと良いだろう。過去問を繰り返し活用し、時間配分の感覚をつかんでおくことも大切である。

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