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早稲田大学高等学院中学部 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2018年度「早稲田大学高等学院中学部の国語」
攻略のための学習方法

[問題構成]

例年、説明的文章1題・文学的文章1題の計2問で構成されている。
文章量は7000~9000字ほどで総解答数は30問弱。漢字の書き取りが6~7問とその他の知識問題が数問見られる以外は、長文読解が大半を占める読解中心の試験となっている。
設問形式は記号選択が11~12問、記述問題が2~3問、残りが書き抜き問題といった割合で、年度により整序問題なども出題されている。

[長文読解]

素材文は、説明的文章が2500~3000字程度、文学的文章が5000~6000字程度と、文学的文章の方が文量が多くなっているが、設定やストーリーが受験生にもわかりやすい話が多い。一方、論説文は難しい用語や概念も登場し、難易度がやや高い印象を受ける。

選択肢問題は、字数も少ないシンプルな選択肢が多く、内容も無理に迷わせるような複雑なものではないので、得点源としたいところである。

それと比べて書き抜き問題と記述問題はやや難しいものが多い。字数指定はあるが、答えを探す範囲の指定は無く、「本文全体をふまえて」といった条件がつく場合もある。傍線部の近くに答えが無いことも多いので、要領が悪いと時間切れの危険がある。本文のどこに何が書いてあるかを素早く的確に把握する必要がある。

・説明的文章
形式段落と意味段落の整理。意味段落の内容を小見出しのようにつけておくと後でわかりやすい。2016年度ではまさにそのような問題が出されている。
要点と要旨。各段落の最初と最後に注意しながら、傍線などで要点を目立つようにしておき、細部と区別する。要点をまとめて全体の要旨を読み取る。書き抜き問題や記述問題の答えは要点や要旨から見つかることが多い。

・文学的文章
場面の整理。時間・場所・登場人物の移動などから、場面の変わり目を見つけて印をつけておく。解答をどこから探すかの大きな目安になる。
人物の心情を考える。言動や情景などから、特に気持ちが変化した場面に注目して心情を把握する。自分ならばこう考える・・・といった予断は禁物である。あくまで、文中に書かれていること・暗示されていることを手がかりに考える。

以上のような、長文読解の基本的な手順を素早くこなし、解答する際に無駄に答えを探し回らないように練習しておくことが重要である。

[漢字・その他]

毎年、6~7問出題される漢字の書き取りは本校の偏差値からすると易しい問題が多く、標準レベルである。塾などの漢字教材を一冊しっかりこなしておけば心配ないだろう。

言語事項や文法では、品詞・三字四字熟語・慣用句などが数問出されている。本校を受験するレベルの生徒であれば難しくはないだろうが、漢字と合わせて知識問題も油断なく勉強しておきたい。

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2018年度「早稲田大学高等学院中学部の国語」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

長文2題合わせて8600字ほど。総解答数は33問。漢字と数問の知識問題は3~4分で終え、残りは長文読解に当てることになる。

記述問題は40字のものが1問、書き抜き問題が4問。ここは手間取ると時間が足りなくなる。記号選択問題は比較的易しい問題が多いので、できるところからさっさと進め、難しい書き抜き問題と記述問題に少しでも多くの余力を残したい。

【大問一】論説文の読解

  • 難度:やや難
  • 時間配分:26分
  • ★必答問題

仕事を選ぶ際には外から与えられた価値基準ではなく、自分がどう在りたいかを考えるべきで、その仕事を「どうやるか」に創造性があると説いている。

問一 b.家業―実家の職業。子供が後を継ぐことが多いだろう。
         c.路線―バスや電車の通る道筋・線路。

問二 原因―結果。単純―複雑。

問三 傍線の次の段落でいくつか具体例を挙げ、それを次の段落で「心の中にあるいろいろな願いや望み(を投じる対象)」とまとめているが、字数が合わない。その2つ後の段落にさらにまとめた「その職業に~抱いている期待」があり、字数も合う。

問四 「自分の想いを十分検討」する前に、「華やかな成功者のイメージ」や「職業倫理」という「外から与えられた」基準で選んでしまうと、本来の「なりたい自分」から離れてしまう恐れがある。

問六 傍線部は「自分らしくいられる」ということであろう。傍線以降にいくつか良い部分があるが、傍線部の「なれる」という可能表現に注目すると、数段落あとに「ありたいようにあることができる」と同型の部分があり、字数も合う。

問七 「自由」であり過ぎてかえって何を選んだらよいかわからなくなる「不自由さ」を感じてしまうという皮肉な状況である。「自由の大衆化」がわかりづらいかもしれないが、たとえば中世や封建社会など、自由が一部の階級の特権だった時代もあったのである。

問八 直後の画家のエピソードのあとで説明されている。誰かの後追いより「自分自身を社会に差し出してみる」ほうが「ありたいようにあることができる」と筆者は考えている。

問九 「現状追認」は「今の状況を見て後から合わせる」ことである。それを少し早めに行うのが「先取り」である。つまり「早めに周囲に合わせる」ということである。

問十一 まずアは本文前半の内容と合っている。また後半では、仕事の内容は同じでも「やり方」や「姿勢」に自分らしさがあり、創造性を発揮できると述べているので、オも選べる。

【大問二】小説の読解

  • 難度:やや難
  • 時間配分:24分
  • ★必答問題

友人Fとハイキングに行った主人公は、知り合った少女に恋心を抱く。

問一 b.「一向に~ない」と打消しの語とともに用いて「まったく~ない」という強い否定になる。

問二 A 「屈託ない笑顔」などとよく使われる。曇りのない無邪気な笑顔。
         B 慰み。気を晴らすための遊び道具のような扱い。

問三 虎の尾を踏む―あえて危険な行動をとる。
         生き馬の目を抜く―素早い行動で他人を出し抜く。

問四 自分のせいでハチに刺されてしまった少女に優しくされて、その申し出を断れる立場になかったのだろう。

問六 少女に好意を抱き始めていたので二人きりで過ごす時間はすべてが輝いて見えた。それが、先行していた皆に合流することで終わってしまうという時に、「夢が醒めて行くような気持ち」だったと言っている。

問七 皆と一緒になったら二人きりでなくなってしまうと思っていたのに、彼女が自分から離れようとしないので驚いている。自分が他の人と違う(特に好かれている)のかもしれないという嬉しい驚きである。

問八 そろそろハイキングも終わり、少女と別れる時間である。「心のこり」は彼女と離れたくないという気持ちである。

問九 少女には「関心を引く」といったわざとらしさは感じられないのでエは適切でない。

問十 しばらく経って街で偶然に少女を見かけたが、すぐに見失ってしまった。彼女に自分を見つけてもらいたかった主人公がしたことは「唯一得意な逆立ちをして目立つこと」であった。ほかに取り柄のない、冴えない男の恋するペーソス(もの哀しさ)を感じさせる場面である。

攻略のポイント

選択肢の問題は、比較的答えやすい問題が多い。書抜き問題も探す範囲が広い点は手間がかかるが、読解がしっかり出来ていれば答えられる。漢字と合わせてこの範囲の問題でしっかり得点を積み上げよう。その上で記述問題でもなるべく高い得点になるよう、過去問・類似問題で記述によく慣れておこう。

高偏差値の学校としては国語の試験は難易度が抑えられている。高得点での戦いが予想されるので、全体をしっかり考えられるスピードと不注意なミスを犯さない慎重さとを身につけておかれたい。

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