中学受験プロ家庭教師 弱点克服・志望校入試傾向対策
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武蔵中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2025年度「武蔵中学校の理科」
攻略のための学習方法

男子御三家と呼ばれる中学の一つが、この武蔵中学だ。近年台頭する学校が増えたために以前ほどの合格難易度はないかもしれないが伝統的なアカデミックな校風は好感が持てるし、ユニークな出題として知られる入試問題は大人が解いても楽しいものになっている。もちろん、今でも十分に難関校であるが。

武蔵を受ける場合に限らず、男子進学校全般に言えることであるが、理数系の科目では難問への対応力が問われる。一問一答形式による知識の充実も必要であるが、やはり難しい問題へ立ち向かう学力、というよりパワーが欲しい。

そのためには、6年の前半まで、進学塾でいえば夏期講習くらいまでの時期は、思い切って難問に挑戦してほしい。武蔵の対策に欠くことができないのかどうかではなく、どんな問題が出てもまずは対応できるという土壌を養っておく必要があるからだ。

公開模試などで、武蔵中学の合格可能性ラインまでならば基本的な問題にくまなく答えていくだけでも到達できるだろう。基本的知識の暗記だけでもうれしくなるような合格可能性はもらえるかもしれないが、それでは6年後半の学校対策に入ったときに必ず壁にぶち当たる。

あまり要領は良くないかもしれないが、塾や家庭教師の先生と一緒に難問にトライしてもらいたい。正解できればそれに越したことはないが、できなくてもそういう挑戦したという体験が後になって生きてくる。

まずは挑戦体験と知識の十分な蓄え、これに時間を費やそう。

 6年秋以降は本格的な学校対策となる。
はじめて過去問に触れた時には通常解いている問題との違いに驚くかもしれない。「こんなこと習ってない」とか「問題文が長くて読むのがつらい」とか「記述の問題がある…」などだ。しかし普段の学習と入試問題との開きというのはつねに存在する。スポーツでいえば練習と試合の違いだ。練習だけでは力が分からないやみくもに試合ばかりしても力はつかないし伸びない。

ここで夏までの難問挑戦を生かそう。
過去問に付き合っているうちにこの学校の求めているもの、その水準がおのずと見えてくるはずだ。ここまで考えればよいのか、ここまで書けばよいのか、といった具合に。

ここから先はむやみに難問挑戦はせず、武蔵中学の問題で合格点を取る勉強にシフトしていこう。誰も解けそうもない問題には触れることはないのだ。ただ、そこまで難解な設問はほとんどないと思うが。

そして武蔵を志望するならば、この学校の問題傾向を好きになり、問いていて楽しいと思えるレベルまで自分を変えていこう。そうすれば、武蔵合格はおのずからついてくるはずである。

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2025年度「武蔵中学校の理科」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

試験時間40分で大問は3,小問数は15、小問数は多くないが、記述問題が多く、記述にある程度の時間を要することが本校理科の特徴である。大問1と大問2の中には知識問題も見られるので、ここは確実に正答したい。また、大問2での会話文がかなり長いので、慌てずに落ち着いて読み取りを行うこと。大問3では着目点が明確になるように、丁寧に絵を描くこと。

【大問1】小問集合

  • 難度:標準
  • 時間配分:8分
  • ★必答問題

(1) 固体が溶けている水溶液として、石灰水とコーヒーシュガーをとかした水(砂糖水)を選択。
(2) 磁石と関係ない事柄を選択する問題。磁石には電磁石も含まれることに注意すること。
(3) 季節の事柄として正しいものを選択する問題。間違いやすいものとして、サケが産卵のために川をのぼるのは秋。
(4) メダカについての問題。オスとメスの見分け方・産卵からふ化までの日数・産卵の場所など基本事項は覚えておこう。
(5) 二酸化炭素についての問題。正確な知識が問われる内容。
(6) 溶解度の表を使った計算結果の選択問題。水の重さと溶けるホウ酸の重さは比例することを用い、落ち着いて計算すること。

化学・物理・生物の3分野による小問集合。やや判断に迷う選択肢もあるが、自身を持って解答するためには正確な知識が必要。武蔵の入試と言えば記述問題の多さを思い浮かべるかと思うが、知識問題の比重が意外と大きいことを理解し、知識の習得に力を入れて欲しい。
                                    【時間配分目安:8分】

【大問2】「ものが見えること」について

  • 難度:標準
  • 時間配分:12分
  • ★必答問題

問1 自ら光を出しているのではなく、太陽光を反射して見えるものを選択。ベガ・北極星・アンタレスは恒星なので、これら以外をすべて選択すること。
問2 月の満ち欠けと見え方に関する選択問題。満月は日の出のころ西の地平線に沈む。下弦の月は正午頃に沈むが、傾きを考えると、光っている側を上に向けて沈むことになる。
問3 鏡による光の反射についての選択問題。前後に動いて見える範囲は変わらない。飛び上がって高い位置から鏡を見ると、からだの低い部分(つま先ま)が見えるようになる。迷ったら、簡単な作図をして考えること。
問4 記述問題。文章の前後の内容がヒントとなる。「次郎君にも・・・・・顔を動かしても見える」より、あらゆる方向に光が反射している、といった内容を書けばよい。
問5 記述問題。光の三原色は赤・青・緑。植物の葉が緑色に見えることから、緑を反射し、赤と青は吸収していると考えられる。
問6 「白・灰色・黒色は同じ仲間の色」より、赤・青・緑の光を反射している。
問7 記述問題。問題文の「光を吸収せずに反射している」がヒント。水滴が多いと、反射を繰り返し、下側から出てくる光の量が少なくなる。結果として、水滴の量が多く雨を降らせる雲は、黒っぽく見える。
問8 記述問題。オナガカンザシフウチョウが黒く見える理由を説明する問題だが、問7における雲の色の違いが大ヒント。黒い雲は雲の中で反射を繰り返していることとの関連で説明すると、羽が複雑な構造をしているために、当たった光が反射を繰り返していることを中心に記述すること。

「ものが見えること」についての問題。問1・問2は天体についての知識問題。問3は鏡の反射についての基本問題で、ここまでは完答したい。問4以降はかなり長い会話文の読み取りがポイント。問題個所の前後を読むと、どんなことを書けばよいのかが見えてくるはず。全体のテスト時間が40分。大問2にかける時間は十分にあるので、慌てずに問題文の読み取りを行うこと。本校の記述問題では、問5・問8のように理由を聞かれることが多い。本校受験者はなぜ?を考える習慣が大事になる。
                                   【時間配分目安:12分】

【大問3】3枚の葉の観察と描画

  • 難度:やや難
  • 時間配分:20分

毎年恒例の「お土産問題」袋の中は道具ではなく、イチョウ・イロハモミジ・サクラの3枚の葉。その3枚の葉を観察し、その違いについてどのような点に着目したかを書き、その着目点で3枚の葉の違いがわかるように葉の絵を描くという問題。3つの葉がどうのように違うのかを、記述ではなく絵で表現するというのが今回の最大のポイント。
3つの着目点としては、葉全体の形、葉のふちがなめらかかギザギザか、葉脈はどうなっているか、などがあげられる。着目点について、3つの葉がどうなっているかがわかるように絵を描くこと。葉の色・厚みなどについては着目の対象外であることに注意すること。
なお、過去にも(34年前)ほぼ同様の出題があった。本校受験者は過去にさかのぼってどのような出題があったのかの確認をしておきたい。10年以上前の過去問でも、塾で保存されているなど、何らかの確認手段があるので、親子で協力して行って欲しい。
                                   【時間配分目安:20分】

攻略のポイント

テスト時間は40分、60点満点で例年通り。合格者平均点は42.0点、昨年に比べると大幅に易化している。
前半の大問1大問2の中には、基本的な知識だけで解ける問題も多く、大問2の記述問題も、問題文をしっかり読めば解答可能な問題が多かった。攻略のためにはまず大問2までの正答率を上げることが大きなポイントとなる。
大問3は例年では記述問題だが、本年は葉の特徴を絵で表現するという内容であった。来年以降は通常通り記述問題である可能性が高いということを念頭に学習してもらいたい。記述問題では、まずはしっかり解答欄を埋めることが大切だが、科学的根拠を明確にした上で、正しい言葉を選び採点者を納得させることが出来る答案を作成できなくてはならない。

本校受験者は夏までには各分野の知識を確実に固めること。その上で、秋以降は記述問題対策に力を入れたい。特に、「何故なのか?」をしっかり説明する練習が必要になる。日頃から記号選択問題であっても「何故それを選択するのか?」を明確にする姿勢で学習に取り組むことが求められる

 

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