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武蔵中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2016年度「武蔵中学校の理科」
攻略のための学習方法

男子御三家と呼ばれる中学の一つが、この武蔵中学だ。近年台頭する学校が増えたために以前ほどの合格難易度はないかもしれないが伝統的なアカデミックな校風は好感が持てるし、ユニークな出題として知られる入試問題は大人が解いても楽しいものになっている。もちろん、今でも十分に難関校であるが。

武蔵を受ける場合に限らず、男子進学校全般に言えることであるが、理数系の科目では難問への対応力が問われる。一問一答形式による知識の充実も必要であるが、やはり難しい問題へ立ち向かう学力、というよりパワーが欲しい。
そのためには、6年の前半まで、進学塾でいえば夏期講習くらいまでの時期は、思い切って難問に挑戦してほしい。武蔵の対策に欠くことができないのかどうかではなく、どんな問題が出てもまずは対応できるという土壌を養っておく必要があるからだ。
公開模試などで、武蔵中学の合格可能性ラインまでならば基本的な問題にくまなく答えていくだけでも到達できるだろう。基本的知識の暗記だけでもうれしくなるような合格可能性はもらえるかもしれないが、それでは6年後半の学校対策に入ったときに必ず壁にぶち当たる。あまり要領は良くないかもしれないが、塾や家庭教師の先生と一緒に難問にトライしてもらいたい。正解できればそれに越したことはないが、できなくてもそういう挑戦したという体験が後になって生きてくる。
まずは挑戦体験と知識の十分な蓄え、これに時間を費やそう。

6年秋以降は本格的な学校対策となる。
はじめて過去問に触れた時には通常解いている問題との違いに驚くかもしれない。「こんなこと習ってない」とか「問題文が長くて読むのがつらい」とか「記述の問題がある…」などだ。しかし普段の学習と入試問題との開きというのはつねに存在する。スポーツでいえば練習と試合の違いだ。練習だけでは力が分からない、やみくもに試合ばかりしても力はつかないし伸びない。
ここで夏までの難問挑戦を生かそう。
過去問に付き合っているうちにこの学校の求めているもの、その水準がおのずと見えてくるはずだ。ここまで考えればよいのか、ここまで書けばよいのか、といった具合に。
ここから先はむやみに難問挑戦はせず、武蔵中学の問題で合格点を取る勉強にシフトしていこう。誰も解けそうもない問題には触れることはないのだ。ただ、そこまで難解な設問はほとんどないと思うが。
そして武蔵を志望するならば、この学校の問題傾向を好きになり、問いていて楽しいと思えるレベルまで自分を変えていこう。そうすれば、武蔵合格はおのずからついてくるはずである。

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2016年度「武蔵中学校の理科」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

試験時間40分で大問は3、小問は20前後で60点満点。特色としては、記述を含む洗練された問題であるので、やや長めの問題文をしっかり読み、内容をしっかりと理解してからユニークな出題に当たるということが必要だ。時間的に不足するということはないだろう。記述にも十分に時間はかけられる。が、正解に近い解答を作ることは一朝一夕にはできないので、時間をかけて対策には取り組もう。

【大問1】物理(てこの問題)

  • 難度:やや難
  • 時間配分:10分

具体的にはクレーン車の仕組みを使って、左右のつり合いから問題を解くというもの。武蔵としては比較的オーソドックスな内容になっている。

問1はまだ小手調べで、武蔵中受験者であれば即答できる問いだろう。

問2では条件がやや複雑になるもののまだ通常の計算問題の域を出ていない。ここもしっかりと正解しておこう。

「こんなものかいな?」と歩を進めていくと勝負の分かれ目になる問3が待っている。図3で、B(支点)の位置が「クレーンの腕のはし」と思って作図してしまうと図4ともども不正解になる。B(支点)の位置は、実はクレーン車前輪の中心になるのである。だから、問3では、図中の横を向いた前輪のちょうど真ん中あたりに点線を書かなければならない。ここを誤ると、前に書いた通り問4のつり合いも異なってくるのでそろって不正解が待っている。しかしここは難度の高いところで、あてられればそれに越したことはないが、問2までの正解でもまだまだいける。

問4は、問3の正解を踏まえたうえでやや難度の高い計算問題になっている。ここができれば実力者の称号が与えられる。

【大問2】生物(クモの網のかけ方)

  • 難度:やや難
  • 時間配分:15分

3つの大問の中でもっともユニークな出題がこの「クモの網のかけ方」だ。中学校の入試問題というより、ドキュメンタリー番組のように解くことを味わおう。

問1はクモと昆虫に関する基礎的な知識の確認であり、全問正解が望まれる。

問2も基本的な問いであるがすべて選ぶとなるとやや難しいか…

問3からがこの大問の本領発揮だ。与えられた問題文をじっくり読み、1つ1つ設問に当たっていこう。
それでも問3は問題文を読めば解答できるだろう。

問4は指示通りに作図すれば「クモの巣」としてそれなりの形になるとは思うが、模範解答や図鑑のような「巣」はなかなか書けるものでしない。間違えても気にしない。

問5は常識的に考えて。

問6はヨコ糸の特性である「伸び縮みしやすく粘着性」がある点から書けば大幅にずれた答えにはならないだろう。

【大問3】天体(「星座早見」を使って)

  • 難度:標準
  • 時間配分:15分
  • ★必答問題

市販している「星座早見」を用意してから問題に取り掛かろう。聞かれている内容は星座早見の使い方を知っていれば意外と普通の設問ばかりだ。

問1は案外時間がかかりそう。落ち着いて一等星の数を数えていこう。

問2・問3も「星座早見」を使って解く。

問4は使わなくてもできる問題。星の問題は動きが加わるととたんに苦手になってしまうので早めの克服を。

問5がポイント。標準時子午線がある明石市と東京都の時差などは、社会でもお目にかかる内容だ。「月日」をずらす場合と、「時分」をずらす場合があって、それぞれ地球の日周運動と月周運動をもとにしていることが解っていれば理由もなんとか書けるだろう。しかしながら、今回のテストの中では難問の部類に入る。

攻略のポイント

テスト時間は40分で60点満点。
受験者平均点は34.3点なので、合格点は40点くらいだろう(約67%)。
難度的には平均点から見る限り例年並みであり、素直な設問もいくつも見られるのでそれらをすべて押さえたうえでポイントとなる設問に食らいつければ合格点に達することだろう。

武蔵の理科というと、キッとなって構えてしまいそうだが、やはり合格点までは日常の学習内容で事足りるはずだ。典型題を身につけながら考察する問題への耐性を育てよう。武蔵はそもそもこういう傾向にあるのだから合う合わないはあると思うが志望する学校の傾向に合わせるのは受験生の義務であるし、そこまで特異な出題でもあるまい。
武蔵中の過去問対策に時間をかけることと、受験勉強の邪魔にならない程度でいいので、机上の勉強と平行して理科的なことにも興味の扉を開いて欲しいと思う。

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