桜蔭中学校 入試対策
2026年度「桜蔭中学校の算数」
攻略のための学習方法
・処理能力の強化
答えを求めるまでの計算が大変な問題が多いので、素早く正確な処理能力が必要となる。受験生としての標準的な計算力では対応は厳しく日頃から正解することだけでなく「どうすれば素早く正確に処理できるか」を考える習慣を持っておく必要がある。
例えば文章題では、いくつかの式を計算して答えを出すことになるが、先を見越した計算をすることで無駄を省くことができることがよくある。また、計算技術・処理能力も自分なりの工夫をすることで、さらに向上させることができる。本校の受験を考えた時点で高い意識を持って取り組むことで、一歩上のレベルを目指すようにしたい。
・規則性の対策
本校では、規則性に関する出題が特に多く、他分野との融合問題としても出題されやすい。手間のかかるものや調べ上げなければならない問題も少なくないので、十分に演習しておく必要がある。規則性は、他の分野の問題を解くうえでも必要になることがよくあるので、苦手な受験生は、なるべく早い時期に克服しておきたい。6年の夏までには、本校受験生としての標準的な問題は素早く正確に解けるレベルにしておく必要がある。
・速さの対策
速さに関する問題もよく出題されている。その中でも、点の移動に関する問題、また近年ではグラフを活用する問題が多い傾向にある。極端に難易度の高い問題はあまり出題されないが、手間がかかる問題は多い。短時間で解けるようにするには、多くの問題に取り組むとともに、さまざまな解法で解けるようにしておくことが重要である。
・立体図形の対策
立体の切断に関する問題、容器に水を入れる問題を中心に、易しい問題から高難度の問題まで出題されている。高い分析力と素早い処理能力が要求されるので、高難度の問題も含めて、問題演習を多くこなしておきたい。
※豊島岡女子学園も受験する場合は、立体の切断の対策にかなり時間がかかるので、この分野の基礎は早めに完成させておく必要がある。
・数の性質の対策
数の性質の単独問題だけでなく、他分野との融合問題として出題されることもある。難易度については、標準レベルからかなり難しい問題まで様々である。6年秋以降には、高度な問題にも取り組むことになるので、夏休みまでに標準レベルは完全マスターしておく必要がある。
・不定方程式の対策
不定方程式を利用する問題は、本校では頻出である。きちんと練習をすれば得点につながりやすい分野なので、苦手意識が強い場合は、ぜひとも克服しておきたい。苦手なままにしておくと、本校ではかなり不利になると考えた方がよいだろう。なお、解法丸暗記ではなく、考え方もきちんと理解しておくことが重要である。
・記述問題の対策
本校では、多くの問題において、式や考え方を書く形式になっている。この途中式の欄がせまく、考え方・式をコンパクトにまとめる力が必要である。しかし、いきなり本校の解答用紙のサイズに合わせて練習するのは困難かもしれない。
まずは、本校の入試問題に取り組む前に、考え方や式を書くということに慣れることから始めるとよい。はじめは、書く分量を気にする必要はないが、説明不足にならないようにしなければならない。説明不足でないものを書けるようになってから、少しずつ無駄をそぎ落としてコンパクトに書く練習をする。あとは、本校の解答用紙のサイズで実戦演習を重ねれば対応できるようになる。
また、本校の問題用紙は余白がかなり狭いことが多いので、過去問演習では問題用紙もなるべく実際の試験と同様のスタイルで取り組むのがよい。問題用紙が豊富に入手できない場合は、本校入試に精通した先生に相談してみるとよい。
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2026年度「桜蔭中学校の算数」の
攻略ポイント
特徴と時間配分
試験時間は50分で100点満点。合格者平均点は不明。ここ数年と比較しても難易度はほとんど変化していないといえる。規則性、速さ、立体図形、整数の性質を利用した問題がよく出題されている。平面図形に関してはここ数年出題されておらず、図形を利用した問題であっても本質は周期・規則性等の数論関係に帰結する問題が出題されている。特に作業時間のかかる問題に関する判断力をきちんと養い、そういった問題でペースを乱されないように十分注意したい。
【大問1】
- 時間配分:11分
小問構成
(1)分数・小数を含んだ四則演算。日頃から複雑な計算に慣れておくこと。
(2)①2量の不定方程式(いもづる算)。
②作ることのできない数の応用。14以上となるので問題の趣旨に気が付くことができるかどうかが
ポイント。あまり時間を掛けずに解きたいが見通しが立たないのであれば一旦飛ばしても良い。
(3)調べ上げ
①西暦は2026に決まりそこまでで奇数番目の和が4、偶数番目の和が6となる。月日の和の差が2に
なることに着目して探し出す。
②①と異なるのは繰り上がりの部分まで考えなくてはいけない。あとは丁寧に調べ上げていくだけ
なのだが、非常に時間がかかるため飛ばしてしまうのが賢明。
【大問2】
- 時間配分:17分
A 立体図形と展開図
(1)問題文において丁寧に提示してくれているので
図4の面積を求め (長方形から直角二等辺三角形を4つひく)、
それが3か所使用されるため10㎠×3=30㎠
(2)のりしろを貼る箇所は立体の展開図を作成する際に切断する辺の数と等しく
【立体の辺の数-(面の数-1)】で求めることができる。
12-(8-1)=5か所にのりしろを貼ることになる。10×5=50㎠
(3)正二十面体の辺の数は20×3÷2=30本、あとは(2)同様で30-(20-1)=1110×11=110㎠
本校受験生にとっては易しい問題。合格者のほとんどが全問正解していると思われるが、のりしろの数を求める公式を基本知識として覚えておかなくては時間がかかってしまう。
B 道順と調べ上げ
(1)上方向・横方向・斜め方向それぞれにかかる時間は4.5分、6分、7.5分より縦方向に回るのが一番早い。
20×5分+4.5×4=118分
(2)
・時間
斜め方向に進むのにかかる時間は7.5分と長いがこの方向に進むと展示にかかる時間が最長にはならないことに注意。実際は上方向と右方向に4回ずつ移動するのが最長になる。20×5+4.5×4+6×4=142分→2時間22分
・選び方
上方向から右方向、もしくは右方向から上方向に曲がる地点ごとに場合分けをして調べ上げていく作業になる。〔1〕と〔25〕は必ず見学するので残り3か所を決める必要がある。はじめに右方向に進む場合では1回曲がる場合では6つの展示場から2つ選ぶことになるため(6×5)÷(2×1)より15通り。2回曲がる場合は曲がる場所を3か所選べ、そこの2つの展示は必ず見学するので、残り5つの展示場から一つ選ぶこととなり5×3=15通り。3回曲がる場合、曲がる地点を合計9通り選ぶことができる。よって15+15+9=39通り。これははじめに上方向に進む場合も同様となるため39×2=78通りとなる。
(1)および(2)の時間を求める問題は正解したい。(2)の展示場の選び方は時間を要する問題なので解くかどうか慎重に見極める必要がある。
【大問3】
- 時間配分:12分
運賃と表すことのできる金額
(1)与えられた表の税抜き180円から200円において条件を満たす金額は191円となる。子供の切符運賃は10円未満を切り捨てているため、本問の条件を満たすのは子供IC運賃の1の位の数字が5の時である。よって次に考えられるのは子供IC運賃の下二けたの数値が15円、つまり115円の時でありその時の大人IC運賃は230円となる。次の子供IC運賃が125円で大人IC運賃は250円、同様に調べていくと250円、270円、290円までを調べればよい。(310円は税抜き運賃が280円を超える。)また税抜き運賃に1.1をかけて小数点以下を切り捨てているため大人IC運賃では11円ごとに整数で表せない金額が出てくる。(表では208円と219円とわかり11×□-1となる)すると大人IC運賃の230円は存在しない。大人IC運賃の210、250、270、290を1.1で割った後に小数点以下を切り上げることに注意して求めると191円、228円、246円、264円となる。
(2)子ども切符運賃は10円未満切り捨て、つまり1の位は必ず0となる。よって子供IC運賃の1の位は4、大人IC運賃の1の位は8となる。税抜き運賃は140円以上より140×1.1=154円が大人IC運賃の最低金額。158÷2=79円、168円÷2=84円より168円から調べていく。また大人切符運賃の最低金額は1の位を四捨五入するため150円となるので608-150円=458円まで調べる。さらに大人IC運賃は11×□-1円は作ることができないことにも注意する。208円、428円が存在しない金額となるため、答えは168、188、228、248、268、288、308、328、348、368、388、408、448円となる。
本校受験生であれば、税込み価格では作ることができない金額に法則があること知っておきたいが、それを踏まえてもやや煩雑な調べ上げの作業となる。表1を読み込んで条件を絞っていけるかどうかでスピードに差が生まれ、差がつく可能性の高い問題である
【大問4】
- 時間配分:10分
回転体の体積
(1)比を利用することで手早く処理したい。ウの斜めの部分の体積は等積変形を利用することで素早く解きたい。
(2)エは(1)同様に素早く解くこと、オに関してもNの斜めの部分の求積については体積比を利用することでなるべく時間を掛けずに解きたい。
できれば全問正解、最低でも4問正解したいところ。特にここまでで作業に時間を要する問題を飛ばして、ここで確実に答えを求めていれば全体的に余裕を持てる問題といえる。
攻略のポイント
本年度も例年同様に膨大な作業を求められる問題が散見された。上記の時間配分はあくまで目安であり、繰り返しになるが重要になってくるのは時間を掛ける問題とそうでない問題の取捨選択を自身の中で明確にさせることである。
本年度で言えば大問2-A、大問4は極力時間を掛けずに得点しておきたい問題であり、一方で序盤の大問1(3)②は現実的には解かないのが賢明である。このような特徴からまずは問題を全て確認してから難易度を確認し、優先順位をつけて解いていくという取り組み方が肝要となってくる。
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