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城北埼玉高等学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2023年度「城北埼玉高等学校の国語」
攻略のための学習方法

長文読解

例年、文学的文章と説明的文章の計2問が出題される。古文・漢文は出題されていないので、古典を苦手とする人には受けやすい学校である。

選択肢・穴埋め・抜き出し・空欄補充・並べ替えと設問の形は多彩であるが、以前は出されなかった長めの記述問題が2019年度以降出題されるようになった。全体としてはオーソドックスな試験であると言える。選択肢問題が多く、書き抜きが数問といった割合になっている。

難易度についても特別な難問は出されていない。選択肢の内容も無理に迷わせるようなものは無く、適正な実力があれば正解できる、クセのない試験問題となっている。

したがって、特別変わった対策を取る必要は無い。小説や論説文の読解の基本に則った訓練を積めば良い。

文学的文章ならば、やはり普段から数多くの小説に触れ、さまざまな登場人物の考えや行動を体感しておくことである。読書を通じて多種多様な考え方や物の見方に触れておくこと、いわば「人間心理体験」のようなものを積んでおくことが、人物の心情理解に役立つのである。

その上で、長文読解の技量を磨く。時間経過や登場人物の変化で場面・段落の変わり目をマークする。人物・筆者の言動や表情をチェックし、気持ちや筆者の考えを汲み取る。そこから作者・筆者の言いたいこと・主題に迫る。その際、矢印や傍線などを使って重要点をすぐ探せるようにしておくと、時間短縮できる。

説明的文章はやはり論理の流れを見誤らないことが重要である。自然科学・社会科学に関する本などを、序論・本論・結論や、段落のつながり、細部説明と要点の区分けなどを意識しながら読んでみると良いだろう。

そして実践。形式段落と意味段落の整理、この時、意味段落の内容をまとめてタイトルとしてつけてしまうとわかりやすい。段落の最初と最後に特に注目しながら要点を確認、それらをまとめて要旨・結論を抽出。本文を読み進めながら矢印・傍線を用いて目立つようにしておくことはここでも有効である。

同じような出題傾向の学校も多いので、他校の過去問なども良い練習になる。同レベルの入試問題などもこなして、長文に慣れておいていただきたい。

文章量

2022年度では約6600字、2023年度では約6200字の文章量であった。ここ数年は6000~7000字ほどで推移している。文章量が増加傾向にある学校も多く見られるので、文章を読むスピードは重要である。過去問に取り組む時はもちろん、普段の読書においても、意識して速く正確に読む訓練をしておかれたい。

本校の場合、使われる文章の難しさはさほど難解なものではないので、無理に大人向けの書物に挑戦する必要は無いだろう。高校生対象レベルの本で自分の興味の持てる内容のものを多く読んで、よく現れるテーマやストーリーに触れておくと良い。

知識問題

長文読解の問題と合わせて語句の意味や文法などの知識問題も出題されている。基本レベルで良いので、しっかり練習しておくこと。

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2023年度「城北埼玉高等学校の国語」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

現代文の読解2問で合わせて約6200字。総解答数は32問。大問2の漢字・ことばの知識・文学史などを手早く終え、長文読解に十分な時間を確保したい。
2023年度では25~30字の記述が3問出題されており、ここで10分前後の時間をみておく必要がある。
素材文を速めに読み、要点のハイライトが上手く出来ていれば、大幅に時間が足りなくなることはないだろう。

【大問一】論説文の読解

  • 時間配分:18分

言葉には人間の考え方や感じ方を決定する力がある一方、人間が言葉を変えていくこともできると述べ、言葉というものを通じて日本人のあり方を考えようとしている。

問1 ヨーロッパ人は日本人と違って、「自然を、人間に対立する物、利用すべき対象と見て」いるのである。

問2 A. 対立する物と見ていない。「むしろ」、溶け込むところである。
    B. 昔は「とても」の新しい使い方をとがめられた。「しかし」、もはやその「とても」すら下火になってしまった。
    C. さまざまな単語が次々に現れては消えて行った。「また」、新しい言葉が作り出されることもある。

問3 次の文に示されている。「自然を利用の対象と見ず、自然と人間との間を明瞭に分けずに、融け合おうとする」態度であろう。

問4 次の段落から、人間が言葉を作り出す例が示されている。

問5 「やみ」はもともと存在した言葉で、その意味を変えて使うようになったという例である→選択肢

問6 「花」という具体的な意味の言葉で、「舞台の効果・優れた藝」という形のない概念を表すようになったということである。

問7 「言葉は、人間のものの考え方……決定していく大きな力がある」=言葉(3)が人間(4)を作る。
   「人間が力を持つと、言葉を変えていくこともできるようになる」=人間(5)が言葉(6)を作る。

【大問二】漢字・言葉の知識

  • 時間配分:8分

問1 ① 強弁  ② 協賛  ③ 拡張  ④ 施行
    ⑤ しゅっこう  ⑥ けいてき

問2 1. 「元気だろ(う)・元気だっ(た)・元気な」など、活用がある→形容動詞。
    2. 作家(名詞)+断定の助動詞「だ」。
    3. 学ぶ(動詞)+過去の助動詞「た(だ)」。

問3 1. 当意即妙  2. 針小棒大  3. 起死回生

問4 1. 噂をすれば影  2. 言わぬが花  3. 枯れ木も山のにぎわい

【大問三】小説の読解

  • 時間配分:24分

勝手に貧しいと思い込んで弁当を分けてやった山口に対して、また自らに対しても主人公はさまざまな感情を覚え困惑する。

問1 前段落の「金のないぼくがただでさえ……におさまろうとしている」の文を抜き出せる。

問2 自分が勝手に貧乏だと思い込んで押し付けるように弁当を分け与えており、山口に非はないと気づいて何も言えなくなってしまった。

問3 手抜かり――手続きや方法に不足や不手際があること。

問4 山口が昼食を抜いているのは、家が貧乏だからだと勝手に思い込んでいた。

問5 ひとり相撲・一人よがり

問6 元も子もない――利益だけでなく元手も失う。すっかり失くす。

問7 家が裕福だと聞いて「驚き」、自分は騙されたと「怒り」を覚えたが、甘かった自分に「自己嫌悪」も感じ、そもそも自分が悪いのではと「迷い」が生じた。

問8 それぞれの選択肢の文章の前半と後半の正誤を確かめると、選択肢が合っている。

問9 傍線の段落に「まず、僕は山口のほうの……半分こをすすめたのだ」の文が見つかる。

問10 これから山口に真実を問い質そうと=「詰問」しようとしている場面である。

攻略ポイント

古文・漢文が出題されない試験であるだけに、現代文読解の得意な生徒が多く受けることは予想される。形式・内容ともにスタンダードな試験なので、堅実な長文読解力を養って臨むのが得策である。
記述問題が出されたことは新傾向として留意しておく必要がある。論説タイプではなく、読解がしっかりできていれば書けるので、同タイプの記述問題で練習しておこう。
また、問題数は多くないが文法や言葉の知識も出題されている。標準レベルの問題集で良いので言語事項なども油断なく学習しておくこと。

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