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開智高等学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2016年度「開智高等学校の国語」
攻略のための学習方法

【長文読解】
説明的文章・文学的文章が各1問ずつ出題される。2016年度では論説文4000字・小説4800字の計8800字ほどの文量であった。文章自体は高校受験の試験としては適した内容で、難し過ぎるということはない。小説の主人公も小学生の設定になっていたりする点、中学三年生向けの難易度で配慮されている。
形式は選択肢問題がやや多めで、書き抜き・記述・文中の内容を自分で考えて言葉にする問題なども見られる。記述は字数指定のない、50~60字ほどのものも出題されている。

【記述問題】
配点も大きく、字数指定の無いものもあり、やはり差がつくところであろう。「簡潔に説明しなさい」という形で訊かれるものが多いので、何をどのようにどのくらい記述するのかは自分で判断することになる。論説文であれば、要約の能力が必要である。設問で求められた点を過不足無くまとめなければならない。
小説の場合は、文中にはっきり表現されていない場合も多いので、文中の出来事・人物の言動や表情・情景などから、(おそらくは)人物の心情を感じ取って、説明しなければならない。字数指定が無い問題は、解答欄の大きさからだいたいの行数を考え、1行につき20字くらいの見当で書ける文量を決める……など。類似問題で十分な練習を積んでおかないと対応できないことである。20~30字・70~80字などの字数で要旨・要約をまとめたり、人物の行動理由や気持ちを自分なりに表してみたり、一定の字数で記述を整える感覚を体得しておいていただきたい。

【読解】
記述問題に慣れておくことは当然のこととして、つまるところは文章の要約であり登場人物の心情理解が求められているわけである。長文読解の力が無ければ記述問題など手もつけられない。
長文読解のテクニックを磨くこと。形式段落と意味段落・段落のつながり・要点と細部・要旨のまとめ……論理の流れをしっかりたどる。場面の転換・登場人物の関係・言動や表情や情景などから心情を理解する……テーマを読み取る。同じような文量の問題でスピードをつけておくことももちろん必要となる。

【古文】
大学受験と同様の素材文が出されているが、難しい箇所には現代語訳がついていて難易度の配慮はされている。このレベルの試験だと助詞の接続による意味の変化を見分ける必要があったりするが、全体の筋が読めれば答えられるような問題にはなっている。ともあれ、難易度としてはやはり高校で詳しく習うことなので、重要語句や基本文法・古典の知識を一通り覚えて古文を読みなれておかないと、十分な得点に結びつかないだろう。高校初級~標準レベルの教材で学習しておくことをお薦めする。

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2016年度「開智高等学校の国語」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

2問の現代文読解で計8800字、古文の700字ほどがこれに加わる。
漢字5問と慣用句・表現技法など数問は2~3分で終える。記述問題で10~13分、古文で7~8分ほどはかかるだろう。30分弱で現代文2問をこなしたいので、読むスピードをつけておくことが大事である。

【大問1】論説文の読解

  • 時間配分:

前半でコミュケーション能力の高さが人類社会の発展を可能にしたことを述べ、後半は人が社会に属するためには「自尊心」や「羞恥心」が必要だという本題を論じている。
[問二] 接続詞の問題だが、記号の重複可なので消去で選択肢を減らしていくことはできない。試験中は同じ記号ばかり続くのは変だなどと要らぬ勘ぐりをしがちだが、そんなことは気にせず自分の思った答えを選ぶ。
[問四] 字数指定の無い記述問題。解答欄から2行くらい書けると見当をつけ、50~60字くらいでまとめる。「これは」が何を指しているのか明らかにすること。「では何の問題だったのか」が最重要点なのでそこを文末にまとめる。
[問六] 気をつけたいのは「説明しなさい」でも「書き抜き」でもないことで、文中を探しても漢字2字の箇所はない。文中に「無法者を隔離する制度」とあり、設問は「制定したものは何か」と言っているので、当てはまる2字の用語を考える。
[問八] 普通は傍線⑥の「それ」にあたる部分が答えになるのだが、直前の部分では具体性に欠けるので、傍線前後をよく見てもう少しはっきり説明した部分を使う。

<時間配分目安:20分>

【大問2】小説の読解

  • 時間配分:

通り魔事件で一緒にいた友人を亡くし、後を追おうとしていた主人公に起こった不思議な出来事。自殺を思いとどまったわけをよく考える。
[問二] その後の主人公の行動に注目。友人との思い出の場所をたどり、最終的に校門前に決めている。何を決めたのか。
[問三] 言い方はいろいろある。内容が合っていればよい。
[問五] a.「眉を開く」はあまり聞きなれないかもしれない。それまで暗かった表情が明るくなることで、他の4つとはむしろ逆の意味である。
[問八] 解答欄の大きさから、70~80字ほども書けそうである。いくつかの気持ちが入り交じっているであろう。死んでしまって二度と会えないと思っていた友人と会い、互いの気持ちを正直に伝え合うことができた。とくに友人の最後の言葉は、主人公にこれからも生き続ける意味を与えるものであったろう。そこを中心にまとめれば良い。

<時間配分目安:22分>

【大問3】古文の読解

  • 時間配分:

羅生門。今昔物語の中でも特に有名な話で、古文の教材ですでに目にしていた人もいるかも知れない。素材文自体は難しいが、一部に現代語訳もついていて配慮はされている。
[問一] 助詞は接続の仕方で意味が違う場合があるが、盗みを働こうとしている男が門の下で隠れているのであるから、意味は推測できる。
[問四] 「女」という語もあるが、ここは老婆が自ら会話の中で使った言葉を選ぶ。
[問六] このような古典の知識も訊かれるので、一通りは頭に入れておく。

<時間配分目安:8分>

攻略ポイント

長文読解の対策として読むスピードをつけて、読解の技術を磨いておくこと。記述問題に対しては同程度の字数で要約や心情の説明をまとめる練習を積み重ねる。
古文の配点も2割と大きいので、苦手な人も諦めずに勉強に取り組むこと。試験問題としてはオーソドックスな内容なので、他校の過去問なども利用しながら、やや高いレベルの演習をこなしておきたい。
もちろん得点しやすい問題もあるので、難しい問題にとらわれすぎない冷静さも必要である。できる問題から確実にこなすこと。

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