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開智高等学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2019年度「開智高等学校の国語」
攻略のための学習方法

長文読解

説明的文章・文学的文章が各1問ずつ出題される。2019年度では論説文3800字・小説3900字の計7700字ほどの文量であった。

文章自体は高校受験の試験としては適した内容で、難し過ぎるということはない。小説の主人公も中学生の設定になっていたりする点、中学三年生向けの難易度で配慮されている。

形式は選択肢問題がやや多めで、書き抜き・記述・文中の内容を自分で考えて言葉にする問題なども見られる。記述は字数指定のないものや、50~60字ほどのものも出題されている。

【記述問題】                                           
 配点も大きく、字数指定の無いものもあり、やはり差がつくところであう。              「簡潔に説明しなさい」という形で訊かれるものが多いので、何をどのようにどのくらい記述するのかは自分で判断することになる。

論説文であれば、要約の能力が必要である。設問で求められた点を過不足無くまとめなければならない。

小説の場合は、文中にはっきり表現されていない場合も多いので、文中の出来事・人物の言動や表情・情景などから、(おそらくは)人物の心情を感じ取って、説明しなければならない。

字数指定が無い問題は、解答欄の大きさからだいたいの行数を考え、1行につき20~25字くらいの見当で書ける文量を決める……など。類似問題で十分な練習を積んでおかないと対応できないことである。

20~30字・70~80字などの字数で要旨・要約をまとめたり、人物の行動理由や気持ちを自分なりに表してみたり、一定の字数で記述を整える感覚を体得しておいていただきたい。

【 読 解 】
記述問題に慣れておくことは当然のこととして、つまるところは文章の要約であり登場人物の心情理解が求められているわけである。長文読解の力が無ければ記述問題など手もつけられない。長文読解のテクニックを磨くこと。

形式段落と意味段落・段落のつながり・要点と細部・要旨のまとめ……論理の流れをしっかりたどる。場面の転換・登場人物の関係・言動や表情や情景などから心情を理解する……テーマを読み取る。同じような文量の問題でスピードをつけておくことももちろん必要となる。

古文                                    

大学受験と同様の素材文が出されているが、難しい箇所には現代語訳がついていて難易度の配慮はされている。このレベルの試験だと助詞の接続による意味の変化を見分ける必要があったりするが、全体の筋が読めれば答えられるような問題にはなっている。

ともあれ、難易度としてはやはり高校で詳しく習うことなので、重要語句や基本文法・古典の知識を一通り覚えて古文を読みなれておかないと、十分な得点に結びつかないだろう。高校初級~標準レベルの教材で学習しておくことをお薦めする。

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2019年度「開智高等学校の国語」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

論説的説明文3800字・小説3900字で計7700字ほどの文量である。
総解答数は35問。記述問題が6問、その他は記号選択が多くなっている。
記述問題以外はあまり時間を取るような問題はないので、素材文を読むスピードが十分にあれば、時間は足りるだろう。
記述問題も30~60字ほどでまとめるもので、答える内容もそれほど難しくはなっていない。

【大問1】論説文の読解

  • 時間配分:18分

平安時代の瀬戸内海の海賊被害に関して、役人が処罰を免れるために書類を作り上げた場合もあったのではないかと考察している。

問1 d. 過程――結果にいたるまでの道筋。家庭・仮定・課程など同音異義語が多い。
   e. 繕う――補修する・整える・体裁を良くする。

問2  直前の「自腹を切って弁済しなければならない」を「それは」と受けている。
    海賊には書類上でっち上げられたものもあったと直前で述べ、「ただ(し)」実際の海賊被害もあったはずだと、条件をつけている。

問3 イメージの変化前・変化後を明確に示そう。これまでは「海賊の代表的存在」と思われていたが、活動の前半期ではむしろ「取り締まる側」であったことがわかってきたと書かれている。

問4 いわゆる「実際に海の上で強盗を行う者」というイメージで、文中では最後の段落に適切な部分がある。その中には一部「書類上で作り上げられた」海賊も含まれているわけである。

問5 書類が嘘の報告であった可能性を考えているので、選択肢イが合う。「表面的なできごと」ではなく、そもそもでっちあげで書かれたので選択肢エは弱い。

問6 良い点と悪い点の両方を書く。

問8 海賊被害の申告「交験」は、役人が「未進の責任」から逃れるためにでっち上げたものも多かったのではないかという結論である。

【大問2】小説の読解

  • 時間配分:22分

東京から転校してきた一方的で気取った態度の貴伊子に意見しようとした主人公は、貴伊子の家で写真に写った女性を見て、女性のことや香水のことを尋ねたいと思うが素直に訊くことができない。

問2 小説において、語り手が誰か・誰の視点かは常に考えておかねばならない問題である。①作者が神のようにすべてを語る視点もあるし、②主人公が語るような書き方もある。
本作は基本的に①の形式で書かれ、ときおり主人公の心中や視点が地の文でそのまま語られる。傍線部はそのような部分であり、いい匂いと思っているのは主人公・新子である。

問3 シゲルが怒られている形になっている。これは、はやしたてる声やちらばったくれよんという状況を見て、シゲルが貴伊子をからかった結果だと先生が勘違いしたからである。

問4 「むりやりつけた」のだから、普段からそのように教育されていたというエは当たらない。

問5 貴伊子が怒ったのは他の生徒たちがはやし立てたせいなのに、シゲルはただ講堂に遅れるぞと声をかけただけでくれよんで殴られている。シゲルは何も悪いことをしていない点を主人公は目撃している。

問6 主人公のこの言い方は「メイド」という言葉の意味をわかっていない言い方である。

問7 「そんなこと」とは「お父さんが偉い人かどうか」である。本当に知りたいことは他にあった。「写真の女性がお母さんかどうか」「学校につけてきた香水が母親のものかどうか」である。

【大問3】古文の読解

  • 時間配分:10分

法然上人の含蓄ある言葉が紹介されている。

問1 古文は主語を省略する場合が多いので、敬語や人物同士の関係に注意しておく必要がある。
は「ある人」が「法然上人」に言ったので「申す」と謙譲語になっている。
B・Cは「られ」「れ」が尊敬の助動詞なので法然上人とわかる。

問2 (2)現代語で「ぎょう」は歴史的仮名遣いでは「ぎゃう・ぎやう」となる。

問4 「眠いのに無理して念仏を唱えずに、眠くないときに修行しなさい」と言っていることを指している。

問5 直前の発言、「できると思えばできる、できないと思えばできない」に続けての発言である。念仏の御利益のことであろうが、たとえ「疑いひながら」でも、念仏の効果はあると言っているのである。

攻略のポイント

長文読解の対策として読むスピードをつけて、読解の技術を磨いておくこと。
記述問題に対しては同程度の字数で要約や心情の説明をまとめる練習を積み重ねる。
今年度も古文の配点は約2割と大きいので、苦手な人も諦めずに勉強に取り組むこと。古文の教材でやや高いレベルの古文演習をこなしておきたい。
全体としてはオーソドックスな内容で得点しやすい問題も多いので、難しい問題にとらわれすぎない冷静さも必要である。できる問題から確実にこなすこと。

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