高校受験プロ家庭教師 弱点克服・志望校入試傾向対策
高校受験専門プロ家庭教師が語る

明治大学付属明治高等学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2015年度「明治大学付属明治高等学校の数学」
攻略のための学習方法

明大明治の数学については、合格者の得点が、全体の5割近くまで落ちこむことがある。一般的な合格点は6割から7割の間なので、それと比較した場合、明大明治の数学は難しいと言っていいだろう。
そこで志望者に注目して欲しいのは、なぜ難しいのかという理由だ。「記述力」「解法の気づきにくさ」と「計算の複雑さ」の3点を、しっかりと意識していこう。

[記述力]
論理を立てて式を作り、必要事項を限られたスペースに簡潔にまとめる記述力が必要だ。数学的記述は一朝一夕にできるものではないので、証明問題に限らず、関数や方程式の問題でも証明を書くような感覚で説明と数式をバランスよく書く練習をしておこう。
万が一途中にミスがあったとしても、部分点として加味されることもあるので、1点でも多く得点できるよう、条件を整理して自分の考えを明確に書き出せるように練習しておくことが必須である。

[解法の気づきにくさ]
「解法の気づきにくさ」については、例えば【大問5】の(設問1)が、もし単なる平面図形の問題として出題されれば、受験者の正答率は上がるはずだ。基本的な平面図形の設問を、あえて立体図形の一部分として出題するところに、明大明治の数学の特徴がある。受験者の目に、立体図形として見せて、平面図形の問題だと、気づきにくくしている。一見、解法がわからないものでも、一歩だけ進んでみると、見慣れた式や図形が隠されている。これが志望者が持っておきたい見通しだ。「難しい問題」なのではなく、「基本問題を一歩だけ隠した問題」だと考えよう。そうすれば、解法がわからないで焦る気持ちを押さえられるだろう。
学習においては、難問を解くのではなく、基本的な解法に習熟することを優先しよう。過去問にぶつかる前に、各単元の解法がきちんと志望者に備わっているのかどうか、式や図形を前にしてひらめくのかどうか、確認しておこう。
 
[計算の複雑さ]
「計算の複雑さ」のついては、すべての設問に当てはまる。問題を解いていけば感じるはずだが、解答に辿りつくまでの計算が長く、数字も細かいものが多い。解法の気づきにくさと合わさって、受験生の自信を揺らがせる。志望者が持ちたい見通しは、明大明治の数学は、「計算の速度」ではなく、「計算の精度」を求めていることだ。計算の速度は、速いに越したことはないが、絶対に必要なわけではない。逆に言えば、計算が遅くとも、しっかりと対策を立てれば、合格点が取れるようになる。
計算の精度を上げるために、途中式をしっかりと書く習慣を身につけよう。解答の数字だけを求めて、途中式をいい加減に書き散らしてしまうと、見直しに時間がかかる。さらに、もしどこかで数字を間違えていた場合、また新たに式を書き起こさなければいけない。したがって、試験時間の間に書いた途中式を、見直しの際にも流用できるようにしておくといいだろう。計算は速度に目が行きがちなので、計算の精度についても、志望者は普段から意識していこう。

志望校への最短距離を
プロ家庭教師相談

お問い合わせ・資料請求はこちら

2015年度「明治大学付属明治高等学校の数学」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

試験時間は50分で、得点は100点満点だ。すぐに解法が思い浮かばない設問は、1周めでは飛ばそう。2周めに見直しをしながら、再び取りくむのがよいだろう。
設問数は少なめなので、じっくりと取り組み、計算の見直しにも時間をかけることができる。ゆったりとした試験構成だ。

【大問1】小問集合

  • 時間配分:16分

標準的な解法の設問はほとんどなく、難易度が高い設問で構成されている。ただ計算すればよいわけではなく、数学的な感性を要求されている。
(1)因数分解で、はじめから難易度が高いので受験者は尻ごみしないようにしたい。
(2)(3)整数の性質を利用する、いわゆる整数問題だ。やみくもに数字を当てはめても、解答の数字は得られるかもしれないが、記述も求められているので、しっかりとした数学的な解法が求められる。
(4)グラフと関数と、平面図形の融合問題だ。あらかじめ演習をしておかないと、解法が思い浮かばないはずだ。
(5)図が与えられていないので、受験者は自らの手で作図ができるようになっておきたい。

【大問2】二次方程式

  • 時間配分:6分

二次方程式の単元からの出題で、応用的な内容だ。
(1)(2)二次方程式を機械的に計算するのではなく、きちんとしくみを理解しているかが問われている。

【大問3】平面図形

  • 時間配分:8分

平面図形の分野から、相似の単元の出題だ。
(1)いくつかの相似の三角形が隠れているので、発見する訓練をしておきたい。

【大問4】融合問題

  • 時間配分:9分

「グラフと関数」と「平面図形」の融合問題だ。
(1)融合問題の演習をしておかないと、受験者は手が動かないだろうと思われる。融合問題は、中学の教科書ではほとんど扱われないので、別途に対策をしておきたい。
(2)難問だ。他の設問の見直しが終わっているのであれば挑戦してみたい。数学的な理解とは別に、試験に合格するためには、このような難易度の設問にこだわり続けるのは、あまり効率的ではない。合格者の平均点が低いのもうなずける。

【大問5】立体図形

  • 時間配分:9分

立体図形の分野から、「最短距離」の単元からの出題だ。
(1)空間における最短距離が、平面図での直線になることを理解しておく必要がある。
(2)難問だ。与えられた式を整理して、何を求めればよいのかひらめきたい。

攻略ポイント

標準的な解法の設問は少なく、応用的な解法が求められる設問がほとんどだ。したがって、合格者の平均点は、他校と比較して低めに設定されている。
解法が立てられない設問があるかないかで、まずは受験生に差がつく。したがって、受験者は難易度の高い問題集を選んで、じっくりと演習に取り組んでおく必要がある。教科書の水準の解法を理解しているだけでは、ほとんど通用しないだろう。
数学を深く理解し、かつ解法のセンスがある受験者に有利な試験構成で、反対に、数学を暗記で乗り切ってきた受験者には厳しいものとなるだろう。

志望校への最短距離を
プロ家庭教師相談

お問い合わせ・資料請求はこちら

明治大学付属明治高等学校の科目別
入試対策一覧

TOP

創業以来、
最高峰のプロ教師陣を輩出

TRADITION
SINCE 1985

1985年法人設立以来、プロ家庭教師のクオリティーにこだわり続け、現役プロ教師の中でもトッププロと呼ばれる真の実力を兼ね備えた合格実績豊富な家庭教師のプロだけをご紹介しています。
特に中学受験·大学受験·医学部受験専門のプロ教師のクオリティーに自信があります。