高校受験プロ家庭教師 弱点克服・志望校入試傾向対策
高校受験専門プロ家庭教師が語る

立教新座高等学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2014年度「立教新座高等学校の英語」
攻略のための学習方法

大問1において本文中で使われている文法事項として目につくものを何点か挙げてみる。
まず第1に「so~that…」及び「such~that…」である。前者については、「~so heavy that it fell…」(18行目)、「~so high that it actually…」(18行目)、「~so surprised that Ⅰ couldn’t…」(39行目)。後者については「~such sadness that I wanted…」(40行目)。
言うまでもなくsoは副詞であるので後ろ(修飾される語)には形容詞又は副詞がくる。一方、suchは形容詞であるので後ろ(修飾される語)には名詞がくる。意味は、「とても~なので…である」というのが原則である。
注意したいのは「not so~that…」という具合に、soの前に否定がある場合である。具体的には、以下のような英文を考えてみる。

He is not so busy that he can’t go for walk.

この英文を「とても~でないので…」という手法で訳出してみると変な訳文になってしまう。「彼はとても忙しくないので散歩に行くことはできない」では変である。上記の英文は正しくは「彼は散歩に行けないほど忙しい訳ではない」という具合に、「程度」を表すのである。
また、「such~that…」については、It was such a beautiful flower that I can’t forget it. (それは綺麗な花なので私は忘れることができなかった)となる。「…,for~」にも気を付けよう。このforは、前の文章を受けて理由を表す。したがって、このforの訳は「というのは~だからだ」となる。

本文では、Come and advise me, Saint Nicholas, for my family is ~.(33行目)の部分のforである。訳は「聖ニコラス、どうか私のところに来てアドバイスをしてください。というのは、私の家族は…」となるのである。

大問4でも、種々文法的に重要な事項があるのだが、2つほど紹介しておきたい。
第一にas(接続詞)である。これには、いくつもの意味があるので混同しないようにしっかり覚えておくように。代表的な意味と例文を以下に列挙する。
①「~のとき」(時を表す)He came in just as I was going out of my house.(私がちょうど家を出ようとしたとき、彼が入ってきた)
②「~につれ」(時の経過)As we grow older, our memory becomes less active.(私たちは年を取るにつれ、記憶力が徐々に鈍くなるのである)
③「~なので」(理由)As the elevator was not working, we walked up the stairs.(エレベーターが動いていなかったので階段を歩いて上がった)
④「~のように」(態様)You should see things as they are.(あなたは物事をありのままのように見るべきである)
⑤「~だけれども」(譲歩)Child as he is, he can think clearly. (彼は子供だけれども、はっきりと考えることができる)。
という具合に、asについては代表的な用法を挙げただけでも上記のような複数の紛らわしい用法がある。明確な見分け方をしっかり習得しておくべきである。

Asと同じ位に紛らわしい単語にbutがあるので、ここで幾つか例を挙げておく。
①「しかし、~が」(等位接続詞)I got up early this morning but I could not catch the first train.(私は今朝早く起きた。しかし、始発電車に乗ることはできなかった)。
次に、相関語句と一緒に使う例文を挙げる。
②not A but B「AではなくB」He is not a teacher, but a student.(彼は先生ではなく生徒である)
③not only A but (also) B—しばしばalsoは省略される場合あり—「AのみではなくBも」A pet would be not only expensive but also troublesome.(ペットは金がかかるだけではなく、手もかかる)。そのほかにも、but(=except)「~を除いて」、nothing but(=only)「~しか(しかない)」。
④it is true ~ but「なるほど~であるが」It is true that road travel those days was difficult, but it was safe.(当時、陸路の旅は困難であったが、安全であった)。
以上、気になる単語の用法について見てきた。
ともかく、大量に英文を読みこなすことで英文を右から左へ流れるように黙読できるようになって欲しい。

志望校への最短距離を
プロ家庭教師相談

お問い合わせ・資料請求はこちら

2014年度「立教新座高等学校の英語」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

リスニングの時間を除き、大問3(物語の長文読解)は全体で解答時間は20分。本文は、難解な英単語は使用していないものの、見慣れた英単語の独特な意味を理解しているかが正解へのポイント。見直しの時間はないものと自覚し、本文を読みながら解答するように。
大問4(解説文の長文読解)は本文読了も含めて解答時間は15分。コンマについての説明文である。コンマの使い方について本文を読んでしっかり理解すること。
大問5は空欄補充による会話文完成問題。
大問6は適語補充による書き換え問題。
大問7は共通語補充問題。両問とも熟語の知識と単語の意味をしっかり理解しているかどうかがポイント

【大問3】物語の長文読解

  • 時間配分:20分

大問3は物語である。本文に使用されている英単語は特段難解なものではない。比較的基本単語が多いが、その分「意味の幅」が広い。したがって、普段見慣れている英単語でも、本文中で普段知っている意味をあてはめても意味が通じない場合がある。
例えば、本問では問5のrise、問9のspellなどがそうである。問われている意味がどうしても分からなければ、本文の前後から類推するしかない。本文の文脈を丁寧に辿りながらその英単語の意味を理解するようにする。

問1:custom(習慣)の内容は、直前の文章に記述されている。
問2:natureの意味を問う問題。受験生の多くは「自然」という意味しか知らないのではないだろうか。「自然」とは「手の加えられていない状態」なので、そこから「本来」、「性格」、「本質」などのような意味があることを覚えておくこと。
問3:How can ~?は反語の意味がある。
問4:心情把握の問題。本文直後に老婆が腹を立てていることがヒント。
問5:riseはパンが膨れ「上がる」ということ。ここまでが解答時間は各1分ずつ。
問6:人に~するように仕向ける、という類の表現を探す。解答時間は2分。
問7:整序問題。かたまりごとに考える。まずは、as soon as が思い浮かぶはず。解答時間は2分。
問8:『神が我々に示してきた親切』をヒントに考える。
問9:spellは「綴り」ではない。
問10:1ダース(12枚)に1枚おまけをつけたら何枚になるか。
問11:自ら作ったパンを食べざるを得なくなった理由は「作ったパンやクッキーが売れなくなった」からである。
問8~11まで解答時間は各1分。

【大問4】解説文の長文読解

  • 時間配分:15分

コンマについての解説文。文章のボリュームも多く、内容的にも馴染のあるテーマとは言いがたい。したがって、コンマの使い方に関する記述について、しっかり把握することを優先的に考えて読了する。
まず始めに、設問内容を概観し何を聞かれているのかを把握したうえで、本文を読み設問対象となる箇所ごとに解答するようにすること。本文の内容は、コンマの使い方を説明するため間違った使い方と正しい使い方を併記することで、より適切なコンマの使用法を明確にすることである。

問1:空欄A~Eに入れる適語・適文を選択させる問題。何を入れてよいか戸惑うかもしれないが、空欄の前後をよく読んで適切な選択肢を選ぶこと。例えば、Aの後ろの文章(帰結節又は条件節)は「she probably will not be able to receive the job」となっているので、前の文章(条件節又は従属節)で言及しているメール送信先は明確に判断できるであろう。解答時間は5分。
問2:内容正誤問題。本問は「一致しないもの」を選択する。早とちりで「一致するもの」を選択しないように。この手の設問方式はよく目にする。設問内容をよく読んで正しく解答するように。コンマについての正しい使い方等に関する記述内容を十分理解すること。解答時間は3分。
問3:内容把握に基づく選択問題。本文中で記述されている「コンマの正しい使用法」について正しく理解し、その使用法に忠実に従っている例文を選択する。解答時間は3分。

【大問5】会話文完成問題

  • 時間配分:5分

大問5は適文を選択させることによる会話文完成問題。
空欄A~Eに入れる英文の選択基準は、それぞれの空欄の前後をよく読み文脈を正確に理解することが大事。特別な口語表現は使われていないが、問題集などで「会話問題」をしっかり演習しておきたい。

【大問6】書き換え問題

  • 時間配分:3分

適語補充による書き換え問題。熟語や見慣れた構文はしっかり理解しておくこと。知識問題として完答を目指したい。

【大問7】共通語補充問題

  • 時間配分:3分

適語共通語補充問題。同じ単語でも複数の意味があることに注意すること。例えば、1.は「かっこいい」という意味(形容詞)と「冷やす」という意味(動詞)の意味を有する単語が入る。

攻略ポイント

全体的に英文読解量が多い。文法知識、英単語・熟語、口語表現、リスニングの力を付けることは言うまでもないが、それ以上に、読解力の向上は絶対的に不可欠である。
読解力に絞ってみると、全国レベルの進学トップ校の長文入試問題(700~800単語)を一日1題行なうことである。英文読解の標準的スピードは、1分間で100単語を目指してほしい。したがって、長文読解問題演習時には時間を計り、700単語程度の英文であれば時間にして7~8分で読了するようにしたい。
そのためには、英単語・熟語、ほんの少しの文法知識(具体的内容は次項参照)だけあればよい。そして、数多くの長文に触れることにより、必ずや今まで以上の読解力が身に付く筈である。

志望校への最短距離を
プロ家庭教師相談

お問い合わせ・資料請求はこちら

立教新座高等学校の科目別
入試対策一覧

TOP

創業以来、
最高峰のプロ教師陣を輩出

TRADITION
SINCE 1985

1985年法人設立以来、プロ家庭教師のクオリティーにこだわり続け、現役プロ教師の中でもトッププロと呼ばれる真の実力を兼ね備えた合格実績豊富な家庭教師のプロだけをご紹介しています。
特に中学受験·大学受験·医学部受験専門のプロ教師のクオリティーに自信があります。