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2020年度「立教新座高等学校の英語」
攻略のための学習方法

ここで、受験英語における文法事項と同じ位に比重が高い単語の用法について何点か挙げてみる。

第1に「so~that…」及び「such~that…」である。
言うまでもなくsoは副詞であるので後ろ(修飾される語)には形容詞又は副詞がくる。一方、suchは形容詞であるので後ろ(修飾される語)には名詞がくる。意味は、「とても~なので…である」というのが原則である。

注意したいのは「not so~that…」という具合に、soの前に否定がある場合である。具体的には、以下のような英文を考えてみる。

He is not so busy that he can’t go for walk.

この英文を「とても~でないので…」という手法で訳出してみると変な訳文になってしまう。「彼はとても忙しくないので散歩に行くことはできない」では変である。上記の英文は正しくは「彼は散歩に行けないほど忙しい訳ではない」という具合に、「程度」を表すのである。
また、「such~that…」については、It was such a beautiful flower that I can’t forget it. (それは綺麗な花なので私は忘れることができなかった)となる。

「…,for~」にも気を付けよう。
このforは、前の文章を受けて理由を表す。したがって、このforの訳は「というのは~だからだ」となる。受験生になじみのあるforは『前置詞』である。ここで述べているのは『接続詞』としてのforである。

前置詞と接続詞との見分け方についていえば、前置詞は後に『名詞(単語)』がくるが、接続詞の場合には文章がくるのである。したがって、理由を表す『接続詞』としてのforであるか否かを見極めるには、後ろに文章が来ているか否かで決定するのである。

第2に、as(接続詞)である。
これには、いくつもの意味があるので混同しないようにしっかり覚えておくように。
代表的な意味と例文を以下に列挙する。
①「~のとき」(時を表す)
He came in just as I was going out of my house.
(私がちょうど家を出ようとしたとき、彼が入ってきた)
②「~につれ」(時の経過)
As we grow older, our memory becomes less active.
(私たちは年を取るにつれ、記憶力が徐々に鈍くなるのである)
③「~なので」(理由)
As the elevator was not working, we walked up the stairs.
(エレベーターが動いていなかったので階段を歩いて上がった)
④「~のように」(態様)
You should see things as they are.
(あなたは物事をありのままのように見るべきである)
⑤「~だけれども」(譲歩)
Child as he is, he can think clearly. 
(彼は子供だけれども、はっきりと考えることができる)

という具合に、asについては代表的な用法を挙げただけでも上記のような複数の紛らわしい用法がある。明確な見分け方をしっかり習得しておくべきである。

asと同じ位に紛らわしい単語にbutがあるので、ここで幾つか例を挙げておく。
①「しかし、~が」(等位接続詞)
I got up early this morning but I could not catch the first train.
(私は今朝早く起きた。しかし、始発電車に乗ることはできなかった)。次に、相関語句と一緒に使う例文を挙げる。
②not A but B「AではなくB」He is not a teacher, but a student.
(彼は先生ではなく生徒である)
③not only A but (also) B―しばしばalsoは省略される場合あり―「AのみではなくBも」
A pet would be not only expensive but also troublesome.
(ペットは金がかかるだけではなく、手もかかる)。
そのほかにも、but(=except)「~を除いて」、nothing but(=only)「~しか(しかない)」。
④it is true ~ but「なるほど~であるが」
It is true that road travel those days was difficult, but it was safe.
(当時、陸路の旅は困難であったが、安全であった)。
 

以上、気になる単語の用法について見てきた。

ともかく、大量に英文を読みこなすことで英文を右から左へ流れるように黙読できるようになって欲しい。英文を読みこなすためには、上記以外にも沢山覚えなければならない事項や知識が山ほどある。少しずつ、焦らずに覚えてゆき英語の力を付けて行ってもらいたい。

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2020年度「立教新座高等学校の英語」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

大問1・2・3のリスニングは15分程度。

大問4は長文読解総合問題(説明文)<10分>。東京オリンピック・パラリンピックと交通規制に関する長文読解問題。

大問5は長文読解総合問題(物語)<15分>。2157年の未来を舞台にしたSF物語。

大問6は適語補充による書き換え問題<2分>。イディオムの基本知識があれば完答可能。

大問7は整序問題<10分>。関節疑問文、過去完了などの文法事項および基本イディオムの知識がカギ。

大問8は和文英訳問題<8分>。形式主語(It is ~ for … to ― )、to不定詞、関係代名詞の知識をしっかり習得すること。

 

【大問4】長文読解総合問題(説明文)

  • 時間配分:10分

2020年の東京オリンピック・パラリンピック(実際には2021年に延期)における交通渋滞緩和のための交通規制に関する英文である。

(問1)同じ用法選択問題<1分>。
本文で使われている‘means’と同じ用法を選択する問題である。この‘means’は、名詞であり「手段」を表す。

(問2)適語選択問題<3分>。
本文中の空欄に適語を選択する問題である。不定詞、受動態、基本イディオムなどの知識があれば完答も可能であろう。必要に応じて語形変化をしなければならないので注意をするように。

(問3)整序問題<2分>。
整序問題では、本文に即してどのような英文にするか、次に主語と動詞を決め部分的に結合させ、全体の調整を図るという手順が重要である。

(問4)英問英答問題<4分>。
本問の出題形式である英問英答形式に慣れておく必要がある。基本は、本文の内容をしっかり把握し、英問の内容を理解してうえで、適切な解答を選択する。本文中の具体的な数字表記は、確実に押さえておこう。例えば、3.の「どの程度の交通量となるのか」という問いに対しても減量を数値で把握しておくことが大切である。

【大問5】長文読解総合問題(物語)

  • 時間配分:15分

Margieという女子を主人公とする西暦2157年のSF小説である。想像力を駆使して内容を十分理解しよう。

各英問の意味は以下の通りである。

1.なぜ、マギーはトミーがとても古い本を手に持っていたとき、驚いたのか。

2.なぜ、トミーは「本を読み終えたら、捨てるだけだ」といったのか。

3.マギーが地理の試験でうまくいかなかったとき、何が起きたのか。

4.どうしてマギーは学校が好きではなかったのか。

5.修理をする前に、機械の先生にどんな問題があったのか。

6.マギーにとって先生とは何だったのか。

7.マギーの学校部屋はどうであったのか。

8.空欄に入れるのはどれが適切であるのか。

【大問6】適語補充による書き換え問題

  • 時間配分:2分

いずれも基本的文法事項を押さえていれば、難なく完答できるであろう。

1.不定詞の福祉的用法(目的)の書き換え問題である。by ~ingを使って、「~することによって」に書き換える。

2.「決して遅れたことがない」という文章と同じ内容にしたいので、‘always in time for ~’=「いつも(遅れずに)間に合っている」と書き換える。

【大問7】整序問題

  • 時間配分:10分

1.「~を催す」は、haveを用いて表現する。「間違いを犯す」は‘make a mistake’である。

2.文章全体を関節疑問文にすること。従って、how以下の語順に注意すること。‘is it’ではなく‘it is’となる。

3.‘is going to ~’を使って「予定」を表す。「AをBに導入する」という表現も、‘introduce A into B’となる。

4.現在完了の継続用法である。期間を表す‘for’を用いること。ちなみに、同じ期間を表す単語に‘since’があるが、これは起点(昨年の冬から、など)が明確になっている場合に使用する。違いを明確に押さえておくこと。

【大問8】和文英訳問題

  • 時間配分:8分

1.‘It is ~ for … to ―’の構文を使う。「眠らずに」は、‘without ~ing’である。

2.「何か」=something(名詞) を形容詞が修飾する場合は、その形容詞は後置する。

3.「~と言う人もいる」は‘Some people say that ~’となる。「よく」は‘often’で十分である。

攻略のポイント

全体的に見れば、標準的な問題であろう。長文もそれほど難解ではないが、初見の英単語も相当数散見される(これらの単語には本文後に『注釈』が付けられてはいるが)ので、単語力は最低でも英検準2級レベルは必要である。

その他の設問についても、整序問題、適語補充問題など標準的設問が多い。事前準備としては、標準的問題集を何度も演習することが大事であろう。

また、長文に関しては、500~700単語の英文総合問題を月に20題のペースで取り組んで欲しい。英語の最大の得点源は長文であるので、長文を読めないと英語における安定的な得点は望めないであろう。また、そのような長文読解を通じて、習得している文法事項が適切かつ迅速に知識の引出しから取り出せるようになる訓練にもなることは間違いない。

そのような長文読解を経て、英語を目で追う速度で読み進めることが可能になってくるのである。1分間で90単語程度読めればベストであろう。

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