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2017年度「立教新座高等学校の英語」
攻略のための学習方法

ここで、受験英語における文法事項と同じ位に比重が高い単語の用法について何点か挙げてみる。

第1に「so~that…」及び「such~that…」である。
言うまでもなくsoは副詞であるので後ろ(修飾される語)には形容詞又は副詞がくる。一方、suchは形容詞であるので後ろ(修飾される語)には名詞がくる。意味は、「とても~なので…である」というのが原則である。
注意したいのは「not so~that…」という具合に、soの前に否定がある場合である。
具体的には、以下のような英文を考えてみる。

    He is not so busy that he can’t go for walk.

この英文を「とても~でないので…」という手法で訳出してみると変な訳文になってしまう。「彼はとても忙しくないので散歩に行くことはできない」では変である。上記の英文は正しくは「彼は散歩に行けないほど忙しい訳ではない」という具合に、「程度」を表すのである。

また、「such~that…」については、
   It was such a beautiful flower that I can’t forget it.
   (それは綺麗な花なので私は忘れることができなかった)
となる。

 

「…,for~」にも気を付けよう。
このforは、前の文章を受けて理由を表す。したがって、このforの訳は「というのは~だからだ」となる。受験生になじみのあるforは『前置詞』である。
ここで述べているのは『接続詞』としてのforである。前置詞と接続詞との見分け方についていえば、前置詞は後に『名詞(単語)』がくるが、接続詞の場合には文章がくるのである。したがって、理由を表す『接続詞』としてのforであるか否かを見極めるには、後ろに文章が来ているか否かで決定するのである。

 

第2に、as(接続詞)である。
これには、いくつもの意味があるので混同しないようにしっかり覚えておくように。
代表的な意味と例文を以下に列挙する。
 ①「~のとき」(時を表す)
   He came in just as I was going out of my house.
   (私がちょうど家を出ようとしたとき、彼が入ってきた)
 ②「~につれ」(時の経過)
   As we grow older, our memory becomes less active.
   (私たちは年を取るにつれ、記憶力が徐々に鈍くなるのである)
 ③「~なので」(理由)
   As the elevator was not working, we walked up the stairs.
   (エレベーターが動いていなかったので階段を歩いて上がった)
 ④「~のように」(態様)
   You should see things as they are.
   (あなたは物事をありのままのように見るべきである)
 ⑤「~だけれども」(譲歩)
   Child as he is, he can think clearly.
   (彼は子供だけれども、はっきりと考えることができる)。
という具合に、asについては代表的な用法を挙げただけでも上記のような複数の紛らわしい用法がある。明確な見分け方をしっかり習得しておくべきである。

asと同じ位に紛らわしい単語にbutがあるので、ここで幾つか例を挙げておく。
 ①「しかし、~が」(等位接続詞)
   I got up early this morning but I could not catch the first train.
   (私は今朝早く起きた。しかし、始発電車に乗ることはできなかった)。
次に、相関語句と一緒に使う例文を挙げる。
 ②not A but B「AではなくB」
   He is not a teacher, but a student.
   (彼は先生ではなく生徒である)
 ③not only A but (also) B―しばしばalsoは省略される場合あり―「AのみではなくBも」
   A pet would be not only expensive but also troublesome.
   (ペットは金がかかるだけではなく、手もかかる)。
そのほかにも、
   but(=except)「~を除いて」、
   nothing but(=only)「~しか(しかない)」。
 ④it is true ~ but「なるほど~であるが」
   It is true that road travel those days was difficult, but it was safe.
   (当時、陸路の旅は困難であったが、安全であった)。

 

以上、気になる単語の用法について見てきた。

ともかく、大量に英文を読みこなすことで英文を右から左へ流れるように黙読できるようになって欲しい。英文を読みこなすためには、上記以外にも沢山覚えなければならない事項や知識が山ほどある。少しずつ、焦らずに覚えてゆき英語の力を付けて行ってもらいたい。

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2017年度「立教新座高等学校の英語」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

大問4は長文読解総合問題<15分>。結婚式に関する文化間の伝統の違いについての英文である。

大問5は長文読解総合問題<10分>。ジャーナリストに関するエッセイである。

大問6は会話文完成問題<10分>。口語表現などに注意すること。

大問7は整序問題<7>。基本的な文法知識、イディオム知識をベースにして適語を補充する問題。

大問8は書き換え問題<3分>。

大問9は適語補充問題<2分>。

大問10は和文英訳自由作文問題<3分>。

大問8~10は基本的文法知識をベースに考えれば完答も可能であろう。

【大問1】長文読解総合問題

  • 時間配分:15分

結婚式に関する文化間格差についての英語長文読解総合問題(説明文)である。世界中の結婚式の伝統に言及しながら、結婚式の持つ儀式としての不思議な力についての英文となっている。

(問1)書き換え問題<1分>。「結婚したカップル」と考え、marryの過去分詞を考える。

(問2)適語選択問題<2分>。英単語の持つ根源的意味を理解しつつ、問題に取り組むこと。例えば、stillは「いまだに~である」という意味(ある事実が確定した)があるので、どの動詞を選択するかが判明する。

(問3)適語選択問題<2分>。本文の内容を正確に把握し文脈をしっかりとたどることが重要である。

(問4)整序問題<3分>。前後の英文を詳細に考えて、与えられた語をどのように組み合わせるかをイディオムなどの知識を駆使して考えてみる。

(問5)適文選択問題<2分>。直後の英文から類推する。

(問6)内容正誤問題<2分>。本文の文脈をしっかり把握すること。選択肢は日本語である。

(問7)内容正誤問題<2分>。選択肢が英文になっている。選択肢で使用されている単語と本文中の英単語との違いについて精査すること。

【大問5】長文読解総合問題(説明文)

  • 時間配分:10分

ジャーナリストに関するエッセイである。有り余る情報社会という現代にあって、情報の受け手の自分が情報の取捨選択基準の目を養うことの必要性を述べている。

(問1)要旨把握問題<2分>。本文の流れと英単語の意味をしっかり把握し、適切な英文を選択すること。

(問2)内容把握問題<1分>。「ジャーナリストが難局に立たされている」理由を本文から考えること。

(問3)適語適文選択問題<2分>。In other wordsの後には、その前と同じ内容が述べられる。

(問4)内容把握問題<2分>。本文をしっかり把握し、選択肢で使われている英語表現等を確認すること。

(問5)内容正誤問題<2分>。前問と違い内容が一致するものを選択する。混同しないように慎重に正解を選択するように。

(問6)タイトル選択問題<1分>。本文が主張していることは何かを丁寧に読み込むこと。そのためには、本文を読む前に、設問から目を通し何を答えればよいかを事前に把握することも必要である。

【大問6】会話文完成適文選択問題

  • 時間配分:10分

二人の会話に流れを丁寧にたどること最低限の手法。独特な会話表現についても最低限の事項について、十分把握しておくこと。

【大問7】整序問題

  • 時間配分:7分

各設問とも基本的なイディオムと基本文法知識があれば、完答も可能であろう。

【大問8】書き換え適語補充問題

  • 時間配分:3分

本問も基礎的文法事項がしっかり理解されていれば完答も可能である。

【大問9】書き換え問題

  • 時間配分:2分

基本的イディオムの知識は確実に覚えること。

【大問10】和文英訳自由英作問題

  • 時間配分:3分

「見かけほど」をどのように英訳するかがポイントである。つまり、「~のように見える」と考えて英訳をする。

攻略ポイント

全体的に見れば、標準的な問題であろう。長文もそれほど難解ではなく、読みやすい内容である。

設問についても基本的な文法知識を十分に押さえ、個別の文法問題を万遍なく演習していれば、それほど手こずることはないであろう。その他の設問についても、会話文や、整序問題、適語補充問題など標準的設問が多い。

したがって、事前準備としては、標準的問題集を何度も演習することが大事であろう。また、長文に関しては、500~700単語の英文総合問題を月に20題のペースで取り組んで欲しい。英語の最大の得点源は長文であるので、長文を読めないと英語における安定的な得点は望めないであろう。

また、そのような長文読解を通じて、習得している文法事項が適切かつ迅速に知識の引出しから取り出せるようになる訓練にもなることは間違いない。そのような長文読解を経て、英語を目で追う速度で読み進めることが可能になってくるのである。1分間で90単語程度読めればベストであろう。

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