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成蹊高等学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2017年度「成蹊高等学校の国語」
攻略のための学習方法

問題構成

大問3つに論説文・小説・古文の3題が割り当てられるのが定例となっている。
文章量は2題合わせて8000~10000字ほど。問題数は30問前後。

問題量ではおおよそ論説文5割・小説3割・古文2割といった割合で、論説文に重点が置かれている。

設問形式は長・短合わせた記述問題が3~4割を占め、次いで記号選択、書き抜きの順で多い。漢字は例年、4~5問の出題。

論説文の読解

問題量も多く比重が大きいので、ぜひ得意分野にしておきたい。
使われる素材文は、受験生の年齢を考慮した適度な難しさのものが多い。記述問題が多いが、自分の考えを述べるようなものではなく、文中から適切な部分を抽出してうまくまとめれば答えられるオーソドックスな問題になっている。字数指定は無いが、おおむね30字~60字程度でまとめられる文量である。読解力があれば得点を狙えるので、しっかり答えて点を積み上げたい。

まずは論説文読解の基本を身につける。
形式段落と意味段落の整理。意味段落の内容をおおおまかにまとめて小見出しをつけておくと段落ごとの関係・つながりもわかりやすくなる。

要点と細部の区別。段落の最初と最後に注意して、要点に傍線を引くなど、目立つようにしておく。要旨と要約。要点を結んで全体を要約する。記述問題の答え・ヒントは多くはこの部分にあるだろう。読解問題を多くこなし、決められた字数でまとめる練習を積んでおこう。

小説の読解

こちらの分野も、主人公を小学生~中学生に設定した物語が多く、心情を理解しやすい話になっている。無理に大人向けの難解な小説を想定する必要はないので、中学生~高校生向け程度の文章で練習すれば良いだろう。記述問題も物語を丁寧に読み取れていれば、本文中に解答の手がかりがあるものがほとんどである。小説文の読解の基本力をつけておきたい。

まずは場面分け。時間・場所・登場人物などから場面の変化をマークする。登場人物の言動・情景などをヒントにその心情を読み取る。気持ちの変化があった部分は特に注意する。予断なく、文中に書かれていることを手がかりに正確に考えたい。そして、全体としての主題を考える。誰のどんな気持ちを描きたかった話なのか。記述問題で訊かれることの多い部分である。

記述問題

記述問題の多さから、この種の問題を苦手とする生徒は重いテストだと感じてしまうかもしれない。しかし、「自分の考えを述べよ」「自分の言葉で答えよ」といった小論文タイプの問題ではなく、文中から答えやヒントを探すタイプの問題である。字数も30字から60字程度とさほど長文でもない。読解力があれば点を稼げるのだから、なるべく減点されないような整った記述が書けるよう、同じような字数の類似問題でよく練習しておこう。

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2017年度「成蹊高等学校の国語」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

現代文2題で合わせて9300字ほど。総解答数は28問。うち、記述問題は11問。
時間は60分あるが、記述11問にはやはり時間がかかる。30~60字で形良く素早くまとめる訓練を積んでおく。文中からヒントや答えを得られるものが多いので、傍線などで効率よく答えを探せるようにしておくと、時間のロスを防げる。

【大問一】論説文の読解

  • 時間配分:28分

現代においては、コピペが全て悪であるとするオリジナル至上主義には無理があり、良いコピペと悪いコピペがあると考えるべきだと説いている。

問二 すぐ次の段落に二つの問題点が指摘されている。コピーは所詮コピーに過ぎず本人は何も生み出していないこと、それゆえコピーはオリジナルより価値が低いことが挙げられていて、教師の批判はこの点に向けられている。

問三 オリジナルだと思える自分の考えも、過去に触れた書物・放送媒体や他人の意見からの情報をもとに形成されている。

問五 「問三」が同じ点を問題にしている。100%のオリジナルなど、存在しないのである。

問七 模倣したことを隠したら「盗用」になってしまう。模倣を認めた上でそこに本人独自のものが積み上げられていれば、それは新たな創造である。この二点の差を筆者は考えている。

【大問二】小説の読解

  • 時間配分:22分

妹の一般とは異なる個性に複雑な気持ちを抱えながらも、姉妹としての情も感じている姉の心情を描いている。

問一 続く段落で、妹のせいで5年生から人気が無いことを不満に思っている様子が詳しく語られている。

問三 この場面で起こった出来事をよく読み取る。ピアニカを忘れて妹に借りたが、妹も同じ時間にピアニカを使う授業があった。借りた姉と貸した妹の双方の心情を想像してみよう。

問四 妹も授業があるのでピアニカを貸す道理は無かったが、黙って姉にピアニカを貸した。結果、妹がピアニカを忘れた体(てい)になってしまった。妹はそのことで姉を非難するのでもない。この時の姉の気持ちはどうだろうか?

問五 ここはやはり、ピアニカの件が関係しているだろう。自分のせいで一人ピアニカを吹けずに辛い思いをしたであろう妹の姿と、逆上がりができずに居残りをさせられることが重なったと思われる。

問六 妹が一人で練習できると言ったとき、姉の少しムッとした様子が描かれている。ところが続く妹の「いて欲しい」という言葉に自分への親愛を感じて少し困惑したようである。

【大問三】古文の読解

  • 時間配分:10分

今昔物語の一節。信心を込めて描かれた絵が、火事でも焼け残ったという不思議な出来事。

問一 「やもめにして身貧しきによりて」とある。やもめの「め」は「女」の意で、もとは独り身の女性を表していたが、後に男性のことも指すようになった。

問三 「盗人ありて火を放ちてその堂を焼きつ」とある。放火による火事である。

問四 「これ」は女性が絵師に描かせた仏の像の絵。絵が火事にあっても無傷で残ったのは信心を込めて描かれたので霊験が顕れたのだと、人々が有り難がったのである。

攻略ポイント

問題数も配点も多い記述問題は、苦手だからと避けるわけにはいかない。さいわい、難易度的にも文字数的にも超難問というほどではない。字数制限が無いので適切にまとめるのにコツが要るが、類似問題を多くこなして慣れておけば得点を稼げるだろう。

素材文も10000字程はあると予想して、スピードを意識して練習しておこう。
古文も高校レベルの問題が出るので、中学校で習ったレベルで終わるのではなく、高校初級程度の学習で力をつけておきたい。

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