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成蹊高等学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2018年度「成蹊高等学校の国語」
攻略のための学習方法

問題構成

大問3つに論説文・小説・古文の3題が割り当てられるのが定例となっている。
文章量は2題合わせて8000~10000字ほど。問題数は30問前後。

問題量ではおおよそ論説文5割・小説3割・古文2割といった割合で、論説文に重点が置かれている。

設問形式は長・短合わせた記述問題が3~4割を占め、次いで記号選択、書き抜きの順で多い。漢字は例年、4~5問の出題。

論説文の読解

問題量も多く比重が大きいので、ぜひ得意分野にしておきたい。
使われる素材文は、受験生の年齢を考慮した適度な難しさのものが多い。記述問題が多いが、自分の考えを述べるようなものではなく、文中から適切な部分を抽出してうまくまとめれば答えられるオーソドックスな問題になっている。字数指定は無いが、おおむね30字~60字程度でまとめられる文量である。読解力があれば得点を狙えるので、しっかり答えて点を積み上げたい。

まずは論説文読解の基本を身につける。
形式段落と意味段落の整理。意味段落の内容をおおおまかにまとめて小見出しをつけておくと段落ごとの関係・つながりもわかりやすくなる。

要点と細部の区別。段落の最初と最後に注意して、要点に傍線を引くなど、目立つようにしておく。要旨と要約。要点を結んで全体を要約する。記述問題の答え・ヒントは多くはこの部分にあるだろう。読解問題を多くこなし、決められた字数でまとめる練習を積んでおこう。

小説の読解

こちらの分野も、主人公を小学生~中学生に設定した物語が多く、心情を理解しやすい話になっている。無理に大人向けの難解な小説を想定する必要はないので、中学生~高校生向け程度の文章で練習すれば良いだろう。記述問題も物語を丁寧に読み取れていれば、本文中に解答の手がかりがあるものがほとんどである。小説文の読解の基本力をつけておきたい。

まずは場面分け。時間・場所・登場人物などから場面の変化をマークする。登場人物の言動・情景などをヒントにその心情を読み取る。気持ちの変化があった部分は特に注意する。予断なく、文中に書かれていることを手がかりに正確に考えたい。そして、全体としての主題を考える。誰のどんな気持ちを描きたかった話なのか。記述問題で訊かれることの多い部分である。

記述問題

記述問題の多さから、この種の問題を苦手とする生徒は重いテストだと感じてしまうかもしれない。しかし、「自分の考えを述べよ」「自分の言葉で答えよ」といった小論文タイプの問題ではなく、文中から答えやヒントを探すタイプの問題である。字数も30字から60字程度とさほど長文でもない。読解力があれば点を稼げるのだから、なるべく減点されないような整った記述が書けるよう、同じような字数の類似問題でよく練習しておこう。

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2018年度「成蹊高等学校の国語」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

現代文2題で合わせて9800字ほど。総解答数は30問。うち、記述問題は10問。

時間は60分あるが、記述10問にはやはり時間がかかる。30~60字で形良く素早くまとめる訓練を積んでおく。

文中からヒントや答えを得られるものが多いので、傍線などで効率よく答えを探せるようにしておくと、時間のロスを防げる。

【大問一】論説文の読解

  • 時間配分:31分

欧米の「自己中心の文化」と日本の「間柄の文化」を比較しながら、日本の言語表現の特徴を述べている。

問一 難問ではないので、全問正解を目指したい。

問二 わかりやすいところから埋めていけばよい。は例示している部分なので「たとえば」、は「~なのか」と強調を表す「いったい」、は「まさに」「そこにこそ~がある」でうまく入る。残るが「さらに」。

問三 「日本人の自己は、個として閉じておらず」と「欧米人の自己は個として独立しており」が対比できる。「閉じる」は「独立する」の意になることがわかる。

問四 具体的には直近の「~かも」やバスでのエピソードを指していると思われる。これを、欧米のはっきりした言い方に対して「曖昧な表現」「婉曲表現」「ぼかした表現」と言っている。

問五 なぜ、苦手なのかと自問して答えている箇所があるので、そこを使う。

問六 二つの例から、意見が異なる相手がいた場合を想定した配慮であることをとらえる。

問七 青年の心理を詳しく解説した部分があり、その直後で「そこにあるのは」何なのかをまとめているので、そこを抜き出す。

問八 段落を分けて、二つの言葉の持つ意味を解説してくれている。「それに対して」と対比してくれているのでわかりやすい。

【大問二】小説の読解

  • 時間配分:18分

怪我でソフトボールをできなくなって以降、打ち込めるものも探そうとせず無為に過ごしていた主人公。本意ではなかった高校に入り無気力に通っていたが、御木元玲の変化や千夏の様子に自分との違いを感じて心を動かされる。

問一 「あの頃」も今も母の言動は自分中心であり、主人公の本心など理解もせず通り一遍の発言しかしていない。

問二 グラウンドのソフトボール部を見ていたことを教師に指摘され、あきらめたつもりだったのにまだ競技に未練があることに気づき、自分でも戸惑っている。

問三  「目の敵」憎んで敵視する。

    「失笑を買う」愚かな言動を笑われる。有名な音楽家を知らなかったのであきれられているのである。

    「胸をはずませて」千夏が取り出したのは合唱のスコアのようなもので、千夏の歌うことを楽しみにしている様子が表れた部分である。

問四 これより前に、玲が「人に歩み寄ろうという姿勢のない」孤立した人間であると書かれている。クラスメイトと親しく付き合わない冷たい態度が想像できる。それが、合唱コンクールの指揮を任されたことで、皆に対して心を開き感情を表に出すようになった様子が描かれている。

問五 玲の様子に変化が見られたことで、興味がわいたのである。

問六 歌う千夏と伴奏する玲の楽しそうな様子に引き込まれている。

問七 自分だけが悩み挫折しているように感じていたが、だれにだって悩みはあるし、苦しみはあると気づく。それでもあきらめず打ち込めるものを求め、前向きに生きようとしている。主人公はそのようなクラスメイトたちを見て、いわば嫉妬していたのだと思われる。そんな感情がわくのは、主人公にもまだ「人生を降りたくない」気持ちがあったからである。

【大問三】古文の読解

  • 時間配分:11分

鶯を逃がさないようにと主人に言われた言葉をそのまま実行し、鶯を矢で打ち捕獲してしまった家来の愚かさ。

問二 「召しとどめて」の意味はここではまだよくわからなくてよい。主人も「どういう意味だ」と聞いている。「取ってきましょう」と言って「立ちぬ」なので、これは家来の動作である。

問三 鶯を「召しとどめて」おいたものを「取って参らむ」と家来が立ち去った。輔親は鶯を驚かさないとかエサでその場にとどめるとかいう意味で逃がさないように言ったのであって、まさか物理的に捕獲しているとは思っていないので、家来の言動の意味がわからないのである。

問四 鶯が逃げないように矢で打って捕獲し枝に縛り付けて持ってきた本人は主人の言ったことを忠実に実現したと思っている。

問五 「とく」は早く・さっさと。鶯の鳴き声を楽しむという風流を、(おそらくは)鶯を殺してしまった家来に台無しにされ、腹を立てている。客人の前で恥をかかされた形にもなっている。

攻略ポイント

問題数も配点も多い記述問題は、苦手だからと避けるわけにはいかない。
さいわい、難易度的にも文字数的にも超難問というほどではない。字数制限が無いので適切にまとめるのにコツが要るが、類似問題を多くこなして慣れておけば得点を稼げるだろう。
素材文も10000字程はあると予想して、スピードを意識して練習しておこう。

古文も高校レベルの問題が出るので、中学校で習ったレベルで終わるのではなく、高校初級程度の学習で力をつけておきたい。

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