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渋谷教育学園幕張高校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2015年度「渋谷教育学園幕張高校の英語」
攻略のための学習方法

全体的には標準的な問題であるが、特に習得して欲しい文法事項を何点か指摘しておきたい。

第一に、完了形である。完了形には現在完了と過去完了についてしっかり学習しておいて欲しい。特に現在完了については、完了(結果)、継続、経験の用法があるのでそれぞれ例文を参照して特徴を理解しておいてほしい。
また、経験の完了形の疑問文とその答え方、否定文の作り方につい十分な理解をしておくこと。

第二に、接続詞としてのasについての用法をよく覚えておいて欲しい。
意味としては
①~なので(理由)、
②~のとき(時)、
③~だけれども(譲歩)、
④~のように(様態)、
⑤~につれて(時の経過)
などが主要な意味である。
Asについては、接続詞の他に前置詞の使い方がある。ここで、接続詞と前置詞の違いを確認しておきたい。接続詞は文章が続くが、前置詞の場合は後に名詞が来るということである。意味を考えないと前置詞か接続詞化の見分けがつかないということではなく、文章か名詞かの区別を見ればよいのである。その上で、前置詞であればasは①~として、という意味であることをしっかり覚えておいて貰いたい。

第三に、関係代名詞である。先行詞が人物であるか物であるかで使用する関係代名詞が異なること、そして主格(主語の位置で使う形)、目的格(目的語の位置で使う形)、所有格(所有の位置で使う形)で各々使用する関係代名詞が決まってくるということも理解していて欲しい。
さらに、目的格は省略されることもあるというルールを含めて、関係代名詞については最重要項目としてしっかり参考書や問題集を使用して確認を怠らないように。受験生は英文が長くなれば長くなるほど、内容把握が難しくなる実感を持っているかもしれない。
では、英文は何故『長く』なるのか。その主要な原因が『関係代名詞』である。先行詞にどんどん関係代名詞をつなげていくことによって英文は長くなる。したがって、長い英文を正確に読むことができるかどうかは、関係代名詞をいかにマスターすることができるかどうかにかかっているということになる。

第四に、強調構文である。基本的な形は『It is ~ that …』である。『~』の部分を強調するための構文である。何を強調できるかというと、動詞以外は何でも強調できる。主語、目的語はもちろんのこと、前置詞句も強調できる。
主語を強調する場合は、『It is you that did such a thing.(あなたがまさにそんなことをやったのだ)』となる。
また、前置詞句(場所など)を強調する場合は、『It is at the station that you did such a thing.(まさに駅であなたはそんなことをやったのだ)』となる。
さらに、強調するものが時間ならば『when』、人物ならば『who』、場所ならば『where』、理由ならば『why』とそれぞれthatと置き換えて使用することができる。
こうすることにより、強調するものがより鮮明に確実に読み手に理解して貰うことでできるのである。
受験英語にとって上記事項だけが全てではないが、この事項を参考にしながら、基本的文法事項をしっかり習得して欲しい。

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2015年度「渋谷教育学園幕張高校の英語」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

大問1は、誤箇所訂正問題である<5分>。基本的な文法知識が確実に定着していれば完答も不可能ではない。
大問2は、長文読解と整序の融合問題<7分>。単なる文法知識だけではなく、文脈の流れに沿ってどのような文章が適切であるかを見極めて英文を考える。
大問3は、長文読解と英作の融合問題である<8分>。ここでも、単純に英作文を行なうというのではなく、文脈の中でどのような英文を作ればいいのかを判断しなければならない。
大問4は、長文(説明文)読解である<10分>。内容は難解というレベルではないが、見慣れない英単語や、逆に見慣れている英単語でもこれまで知っていた単語の「意味」をあてはめても日本語訳が上手くいかない英文もある。日本語の訳出に工夫が必要である。
大問5は、長文(物語)読解である<20分>。英文ごと(形式段落)の要旨を把握するとともに、人物の発言などからその心情を推測しなければならない。

【大問1】

  • 時間配分:5分

誤文訂正問題である。
内容的には、基本的な文法知識があれば完答も可能である。
例えば、
2.はenterが他動詞なのでintoは不要である。
3.はmuch+比較級で「はるかにずっと~」となり、moreは不要である。
4.に誤りはないがnot only Abut also B(AのみならずBも)は必須知識である。また、not only Abut also BとBas well asAは同様の意味となるが、前者と後者ではAとBの順番が入替ることも必須知識とて押さえておきたい。
7.は後ろにthanがあるので、lateを比較級のlaterにする。

【大問2】

  • 時間配分:7分

説明文の長文読解と整序問題の融合問題である。
設問は全部で5題であるが、各設問は1題につき1分弱で解答したい。
いくつか解法の手順を見てみたい。

1.はbyで受動態の文章であると予想がつく。また、肯定文であるということを踏まえてwhoは関係代名詞と捉えると上手くまとまる。
3.はwantに注目であろう。Want+人+to不定詞という用法を思い出すとブロックごとの塊ができる。
5.主語をanyone、動詞をcan change、to不定詞を副詞的用法(目的)と捉えるとよい。また、第5文型に使われるmakeは要注意である。このmakeには「作る」という意味はなく、make+O+Cという使い方で「OをCにする」とい文を構成することをしっかり覚えておくように。

【大問3】

  • 時間配分:8分

長文読解と英作文の融合問題である。
本問は、単純に与えられた日本語から英作文を考えるというオーソドックスな英作文問題ではない。長文の中で文脈にあった英文を考えて解答するという問題である。
したがって、長文読解を踏まえた英作文という意味では、読解力も試されていると言えるだろう。
(1)も(2)もそれぞれ理由を考える英作である。こういう英文ではダメだということはないであろうが、英文の流れに整合性のとれる内容でありたい。
ちなみに、(1)は「夏休みにはなぜ宿題が必要か」の理由、(2)は「夏休みに宿題を望まない」理由を英作する問題である。

【大問4】

  • 時間配分:10分

説明文の長文読解である。内容的には、季節性感情障害(SAD)に関する説明文である。SADの症状、原因、治療法(特に心理療法)、また薬物による治療が胃炎や睡眠障害などの他の問題も引き起こすことがある。という主旨である。

問1は適所補充問題である<3分>。
英文の内容を掴み、どこに補充すればよいかを考える。例えば、Aは「SADの原因を医者がだんだん理解し始めている」という内容なので、第3段落目(SADの原因に言及している)の冒頭が適切であろう。

問2は内容一致問題である<4分>。
本文と設問の内容をよく比較し、どのような内容の文章を選択するのが適切かを考える。

問3は内容正誤問題である<3分>。
本文の文脈を丁寧に追いかけて、選択肢の内容との整合性を確認する。このような類の問題は、紛らわしいように本文の表現を選択肢内で上手く別の表現を使ったりしているので、そのような個所を見抜いて正解を導き出すこと。

【大問5】

  • 時間配分:20分

物語の長文読解である。人物の発言内容や内面の描写などに留意しながら内容を把握する。

問1は語句解釈選択問題<2分>。
nothingには、「何でもない、取るに足りない、どうでもよい」という意味がある。同様な使い方としては、make nothing of ~「~を軽んじる、~を何とも思わない」、nothing much「大したことはない」なども覚えておきたい。

問2は内容把握問題<4分>。
本文中の「How it takes me back to my younger days!」や「Oh, I can feel myself young again!」が手掛かりになるだろう。

問3は内容要旨把握問題<5分>。
Aについては、本文2段落目の最後の文である「but the trick was too good to be wasted, and they decided to take their chance of Ed’s anger when he came back.」等の文が手掛かりになりそうである。
Bは同じ2段落に「Ed might feel ashamed if Vanderbilt was displeased with it:」との個所がヒントになる。

問4は内容一致選択問題<3分>。
本文から一致する選択肢を選ぶ。この類の設問は、本文のキーワードと選択肢の内容との一致を、表現の変更も含めて見抜けるか否かにかかってる。

攻略ポイント

全体的にみると、すべての分野から出題されている。
合格点を取るための知識としては、基本的な文法事項、イディオム、長文読解力(速読力と精読力)が求められ、かつ聴く力が必要である。
受験生の中には、相当量の文法知識を蓄積している場合もあるだろう。しかし、大事なことは、知識として蓄積している様々な知識を適切にかつ迅速に設問に当てはめられるかである。言い換えれば、一つの問題にその正解へとつながるヒントが詰まっている「記憶の中の知識の引出し」を自力で開けられるかどうかである。
そのためにも、いろいろなレベルの問題に慣れておくことが必要であるし、長文読解も数多くの英文を読む習慣が不可欠である。

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