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巣鴨高等学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2015年度「巣鴨高等学校の国語」
攻略のための学習方法

例年、論説文が出題される傾向が強い。
論説文の特徴は何と言っても「主張の明確さ」と「論理展開の的確さ」であろう。
論説文が入試問題として採用されるのは、その様な背景がある。事前の何らの準備もなく、入試本番で論説文を読んで問題に取り組んでも、適切な内容理解と設問への解答は望めない。当然ながら、事前の入念な準備は欠かせない。

それでは、どのような文章をどのように読めばよいのか。結論から言えば、論理的文章を丁寧に読み、自分の頭で考える、ということである。
初見の文章であろうと、初めて触れる概念であろうと、書かれている内容をキーワード(何度も繰り返し使われている言葉)、表現(筆者ならではの独特な言い回し)を中心に整理することである。
事前の準備として、可能であれば、社会科学系、哲学系の書籍を読了することを勧めるが、時間的にも余裕がない受験生にとっては演習で行う「問題文」が最良の「読書」である。
入試に扱われるような文章は、論理性にも優れ、極めて的確に解答を考えられるような文章になっている。したがって、時間の余裕のない環境では「入試問題」を精読することが最高にして効果的な論説文対策の対処方法であろう。

さらに、より自分の論理的思考力を向上させようと望めば、取り組んだ問題(論説文)について論点の流れを箇条書きで構わないので書き出してみることも有効である。
これは、自分の頭の整理にもなるし、考えを文章としてまとめ上げる作業が効率よく可能となるはずである。
その際に、主観的意見や考えは極力排除し、あくまでも筆者の考えの流れに則した理解をするように努力すること。
また、その様な作業を通じて習得して欲しい手法は「どのような手順とプロセスで結論に至るのか」と言いうことである。
つまり「Aという事象にはBとCの背景が考えられる」という論理があった場合に、「何故Bなのか」、「何故Cなのか」を考えなければいけない。その上、BまたはCという結論を導き出すために、どのような論理をあてはめているのか、をあぶり出すことである。たとえ、それが自分の考え方と異なっていたとしても、主観的な考え方は排除して筆者の考え方を忠実に辿ることである。

なかなか時間的な余裕はないだろうが、少ない時間を見つけては新聞やテレビのニュースなどを通じて「物事の捉え方・考え方」について、考える習慣を身に付けるべきである。特に、新聞に書かれている社説を毎日読み込むことも「論理的文章を読み込む」上では、最良の練習であろう。
とにかく、過去の入試問題における論説文や学校の授業で習う国語の教科書における論説文でも、その全てが自分の論理力を高めるための最高の教材であると自覚し、真剣に取り組むことが大事である。

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2015年度「巣鴨高等学校の国語」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

大問1は、論説文の総合問題<30分>。
本文は、「我々の意識容量は有限であるので、本当に大切な事項以外は深く考えずに過去の習慣に従って決めるのが合理的である」という主旨から論じ始めている。最終的には、自分で決めるうえで「自由」であるということがどうかかわっていくのかを考察する。
大問2は、随筆の読解問題<20分>。
両問合わせて50分の試験時間目一杯をかけて解答するようになるだろう。ここの設問についての特徴と解答時間は次項に詳述するが、見直しの時間はないものと考えて本番では設問に取り組んでもらいたい。

[大問1]

  • 時間配分:

哲学的分野に関する論説文の読解問題である。
出典は、「信頼にいたらない世界 権威主義から公正へ」(数土直紀著)である。
本文読了も含めて解答時間は30分。

問1は、漢字問題である<2分>。
「ふしん」や「かんぺき」は書けるだろうか。完答を目指したい。

問2は、適語選択問題である<1分>。
直前の「一つ一つの選択をどの程度まで真剣に考えながらおこなっているか」という個所から、「不安な気持ち」を読み取ることができるだろう。

問3は、内容把握記述問題である<3分>。
「惰性」とは何かを考えること。
同じことが変化することもなく、繰り返し行われる事象であるということから考察してみる。

問4は、適切表現選択問題である<1分>。
傍線②の直後に「当たり前のことは当たり前でなければいけないのであり」とある。ここを手掛かりにできる。

問5は、内容把握選択問題である<1分>。
「当たり前」とはどういうことかを考えてみる。当たり前(常識と置き換えてもいいだろうが)というのは、誰がどのように考えても同じ結果・結論が導き出せるということである。
つまり、定型化できるということ。

問6は、内容把握適語補充問題である<2分>。
形式段落の2段落目の中のキーワードは何かを考えてみること。
「意識」が何度も使われている。
さらに[④]の直後に、「会話の内容に集中させ」とある。「集中させる」のは何か。それは「意識」であろう。

問7は、内容把握記述問題である<4分>。
「基本的な信頼を寄せる世界」とは「当たり前のことが当たり前であると思える世界」のことである。

問8は、適語選択問題である<2分>。
適切な接続詞を選択する問題である。前後の文脈を十分読み込めば、さほど手こずることはないであろう。

問9は、内容把握記述問題である<3分>。
「実質的に」ということは、表面上は色々とあるが「本質的」には物事の様々な事象(本問では社会の決まりごと(ルール)に従うこと)の根底には、「その気になれば自分で決めることができる」というのが筆者の主張である。

問10は、文章整序問題である<2分>。
文脈から判断するに、一番目には「だとすると…」が該当し、最後の3番目には「しかし、だからといって…」という順番にすると、文章の流れの整合性が取れる。

問11は、内容正誤選択問題である<2分>。
文章全体から、筆者の主張や論点をしっかり把握し、選択肢との整合性を考慮したうえで矛盾点の存否について考える。

[大問2]

  • 時間配分:

自伝的分野に関する随筆の読解総合問題である。
出典は、「日本画を描く悦び」(千住博著)。本大問は、本文読了も含め設問解答に使える時間は20分が限界である。

問1は、漢字問題である<2分>。
「かんせい」「こどう」「かくしん」はしっかり漢字を書けるようにすること。
できれば、5問全問正解を目指したい。

問2は、適正単語選択肢問題である<2分>。
本問のうち、4つの段階があるとする風景の中の「最初に行ってみたい風景」のことであるから、「第一番目」にという主旨の選択肢を選ぶ。

問3は、
(1)指示語選択問題である<1分>。
本文の流れ的には、「4つ目のステージは、住むだけでなく、そこで死んでもいいと思える風景」という部分から考えてみる。
(2)内容把握適語選択問題である<2分>。
本文の「砂漠が〈生の茶室〉となった以上、〈死の茶室〉の絵を、……」という部分に、「最も美しい風景こそ、ここで死んでもいい風景なのだと知ったわけです」という記述がある。ここを手掛かりに考えてみる。

問4は、適正語句選択問題である<1分>。
本文から察するに、始めは「中途半端」な態度が窺われる。

問5は、内容把握適切箇所抽出問題である<2分>。
「一面の無人の音のない世界」まるで「火星の光景」のような砂丘に降り立ち、「私は絶句した」のであり、「ここは宇宙だ」と思ったのである。

問6は、内容把握記述問題である<3分>。
砂漠を選んだ目的は、〈死の茶室〉のモチーフを探すことであった、という流れを踏まえて考える。

問7は、内容把握選択問題である<2分>。
「私は生きている-、そして生きて日本に帰り、この感動を〈死の茶室〉ではなく、〈生の茶室〉として描きたい、と心から感じました」という個所から考えてみる。

問8は、内容把握記述問題である<3分>。
「美しい、とは「生きている喜び」の感性です」という個所が正解へのヒントになる。

攻略ポイント

論理的文章に関して、「自分の頭で考える」練習をしっかり積むことである。
筆者がどのような主張を、どのような根拠(考え方)で、どこまでをどのように論理展開しているのかを、丁寧に的確に追い掛けてゆくスキルを高めることが大事である。
その際には、本問でもあてはまるように「キーワード」が極めて重要である。文章の初めの段落や最終的な段落に繰り返し使われている「ことば」を抽出する方法を身に付けることである。途中の段落においても、筆者が『結論』らしき事柄の導入部分を瞬間的に見抜く力を向上させたい。
そのためにも、日頃から身の回りの事象や社会の現象に対して、高い意識を持ち自分の考えを持つようにすることが大切である。
また、知識問題の分野(漢字、ことわざ、慣用表現、文法、文学史)も怠りなくしっかり押さえておきたい。

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