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早稲田大学高等学院 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2014年度「早稲田大学高等学院の国語」
攻略のための学習方法

早大学院の国語は、出題の形式が安定している。志望者は早い段階から、焦点を合わせて学習を始めたいが、その際に気をつけたいのが文章の難易度についてだ。

古文については、文章は標準的な難易度だ。もし過去問で得点できなかったからといって、慌てて高校範囲の古文にまで、学習の範囲を広げる必要はない。中学範囲の単語や文法などの基礎を終えたなら、古文のなかに隠れがちな、常識や背景知識について学習していこう。
例えば、【大問3】については、古文の読者は(当時の読者は)「省略された主語」については、かならず「敬語を頼りに判断」していたという古文の常識を知っておきたい。古文を読んで演習する機会を増やせば、古文の「読みぐせ」が理解できるようになり、得点につながっていくはずだ。

説明文については、高度な読解が求められている。高度である理由は、主に2つだ。
1つめは、用いられている専門的な「術語」にある。【大問1】には「欲望」「承認」「他者」「無限」が、【大問2】には「有用」「市場」「価値」「虚構」などが、術語として登場する。こういった術語は、本来は専門分野での論述に用いられたものが、広く一般に普及したものだ。そこから日常会話に用いられるようになったが、そもそもの出自の学術分野での用法と、差が生まれていることがある。これは細かな差だが、精読をするのなら、無視はできない。例えば、「市場」は小学生が習うような「いちば」よりももっと広い意味で用いられている。問題文の「市場」は、「価値の交換が行なわれる場所」として、扱う範囲が、具体的な品物を越えて、抽象的な権利や義務にまで及んでいる。日常会話での用いられ方とは、差があることに注意をしたい。
2つめは、それぞれの分野が共有している背景知識だ。古文の場合と同じように、現代の文章にも、そこに直接に書かれていない背景知識がある。例えば、【大問1】の背景には、個人の自己中心性を、どこまで公共は制限すればいいのかという問題意識がある。中学生でも感じることのできる内容であるが、このように改まって言葉にする経験はあまりないのではないだろうか。
以上を踏まえたうえで、志望者は、現代的な題材について、ひととおり目を通しておきたい。哲学や文学や社会や科学などについて、扱った本を一冊読みこんでおけば、そこに登場する「術語」や「背景知識」についての、理解が深まるはずだ。早大学院の志望者は、本来であれば、記述の訓練や、知識の暗記のための時間を、高度な読解力を手に入れるために、集中させていこう。

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2014年度「早稲田大学高等学院の国語」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

試験時間は50分だ。大問数は3問で、【大問1】と【大問2】が長めの説明文で、【大問3】が古文だ。知識問題は、それぞれの大問に埋めこまれる形式になっている。設問数を考えれば、余裕のある試験にはならないはずだ。

大まかな手順としては、まずは【大問3】を仕上げ、そこから残りの【大問1】【大問2】に取りかかる。文章を読むことよりも、設問に答えることの方に時間が取られるはずだ。そのことを念頭に、受験者は設問に解答しやすいように、書きこみをしながら問題文を読んでいこう。

[大問1]説明文

  • 時間配分:20分

説明文で、哲学が題材になっている。触れられている分野は、言語学や公共哲学についてで、受験者はある程度の知識があった方が、読解がしやすいだろう。
(設問1)択一の設問で、早大学院の国語の典型になる。
(設問3)抜きだしの設問で、あらかじめ設問を読んでから、問題文を読み進めてもよいかもしれない。
(設問4)抽象的な書き言葉の概念に慣れておきたい。
(設問8)読解の精度が問われている。自信を持って解答できなかった場合は、択一の練習をしておきたい。
(設問9)漢字の設問で、満点を取りたい。

[大問2]説明文

  • 時間配分:17分

説明文で、経済学が題材になっている。「貨幣」や「価値」や「有用性」という専門の術語について、慣れておくためには、受験者は事前に経済学を扱った文章に触れておきたい。
(設問3)候補が複数になるので、そのうち「最も適切な」ものを選べるようになっておきたい。
(設問8)抽象性の高い選択肢が並ぶ。解答するためには、問題文を広く探さなければいけないので時間がかかる。

[大問3]古文

  • 時間配分:8分

古文で、知識と読解の均整の取れた構成だ。基本的な難易度で、安定して得点したい。文章の意味を途中で読み間違えると、立て続けに失点してしまう。古文の常識があれば、読解の助けになるだろう。
(設問1)敬語の仕組みを理解しているかが、問われている。申すは謙譲語なので、下の立場の者が、上の立場の者に、お願いをしていることになる。
(設問4)古文の単語は、中学の範囲の基本的なものでよいので、しっかりと覚えておきたい。

攻略ポイント

早大学院の受験者の学力水準を考えると、【大問3】の「古文」と、ところどころにある「知識問題」では差がつかないはずだ。合否の決め手となるのは、受験者が文章をどこまで精密に読みこんでいけるかという「読解力」になる。「抜き出し」も「択一」も、すぐさま正解が選びだせるわけではなく、似通った曖昧な表現のなかから、「もっとも適切なもの」を選びとらなければならない。分析というやや専門的な能力が問われている問題構成だ。

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