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出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2015年度「早稲田大学高等学院の国語」
攻略のための学習方法

早大学院の国語は、出題の形式が安定している。志望者は早い段階から、焦点を合わせて学習を始めたいが、その際に気をつけたいのが文章の難易度についてだ。

古文については、文章は標準的な難易度だ。もし過去問で得点できなかったからといって、慌てて高校範囲の古文にまで、学習の範囲を広げる必要はない。中学範囲の単語や文法などの基礎を終えたなら、古文のなかに隠れがちな、常識や背景知識について学習していこう。
例えば、【大問3】については、古文の読者は(当時の読者は)「省略された主語」については、かならず「敬語を頼りに判断」していたという古文の常識を知っておきたい。古文を読んで演習する機会を増やせば、古文の「読みぐせ」が理解できるようになり、得点につながっていくはずだ。

説明文については、高度な読解が求められている。高度である理由は、主に2つだ。
1つめは、用いられている専門的な「術語」にある。【大問1】には「文明」「模倣」「ルネサンス」が、【大問2】には「論理」「承認」「示威」「機制」などが、術語として登場する。こういった術語は、本来は専門分野での論述に用いられたものが、広く一般に普及したものだ。そこから日常会話に用いられるようになったが、そもそもの出自の学術分野での用法と、差が生まれていることがある。これは細かな差だが、精読をするのなら、無視はできない。例えば、「承認」は、小学生が習うような「認めること」という意味よりも、もっと広い意味で用いられている。問題文の「承認」は、「近代国家の主権の確立」という範囲にまで広がり、抽象的な権利や義務を含んでいる。日常会話での用法とは、差があることに注意をしたい。

2つめは、それぞれの分野が共有している背景知識だ。古文の場合と同じように、現代の文章にも、そこに直接に書かれていない背景知識がある【大問1】と【大問2】の背景には、問題意識として、西洋が生み出した近代への批判と検討がある。中学生でも感じることのできる内容であるが、このように改まって言葉にする経験はあまりないのではないだろうか。
以上を踏まえたうえで、志望者は、現代的な題材について、ひととおり目を通しておきたい。哲学や文学や社会や科学などについて、扱った本を一冊読みこんでおけば、そこに登場する「術語」や「背景知識」についての、理解が深まるはずだ。早大学院の志望者は、本来であれば、記述の訓練や、知識の暗記のための時間を、高度な読解力を手に入れるために、集中させていこう。

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2015年度「早稲田大学高等学院の国語」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

試験時間は50分で、得点は100点満点と推定される。大問数は3問で、いずれも長文を読み進める必要がある。
ただし解答については、短答式の割合が多いので、何度も問題文を読みなおす余裕が与えられてもいる。速度と正確さを兼ねた、早稲田系統の典型的な試験構成といえる。

[大問1]

  • 時間配分:22分

長文読解で、「近代と機械文明」を題材にした説明文だ。ルネサンスに端を発する西洋史の教養があると読みやすい。

(設問1)知識の設問で、漢字の読み書きが求められている。読解が難しいからといって、読解ばかりに気を取られずに、基礎的な暗記も怠らないようにしたい。

(設問4)読解の設問で、該当箇所を抜き出すことが求められている。問題文を読みながら、該当箇所の候補をメモ書きしておきたい。いきなり解答をしないで、候補を相互に検討してから解答したほうが、正答率が上がる。

(設問6)読解の設問で、文章読解の設問だ。「機械」という言葉に、筆者は特別な意味合いを込めていることを理解しよう。

(設問9)と(設問10)読解の設問だ。問題文において、筆者はひとつの概念を、さまざまに言い換えている。したがって、文章を読みながら、言い換えや具体例などが見つかれば、そこにメモ書きをしておくと、すばやく設問に対応できるようになる。何度も問題文を見直しして、いたずらに時間が過ぎてしまうことは避けたい。

[大問2]

  • 時間配分:16分

長文読解で「近代国家と戦争」を題材にした説明文だ。【大問1】と同じように、問題意識の根底には、西洋が生み出した近代への批判と検討がある。

(設問1)知識の設問で、きちんとした書き言葉が理解できるかが問われている。

(設問3)と(設問4)読解の設問で、該当箇所を抜き出すことが求められている。早大高等学院では、このような設問が頻出することを、受験者は理解しておきたい。問題文を読み進める段階からしっかりと準備していけば、得点しやすい設問ではある。

[大問3]

  • 時間配分:12分

長文読解で「漢籍古典の引用」を題材にした古文だ。古文に描かれる中世の宮廷社会では、古代中国の文献が教養として必須とされていた。このような古文の教養があれば、読解の助けとなるはずだ。

(設問1)と(設問5)読解の設問で、主語の切りかえが理解できるようになりたい。

(設問2)知識の設問だ。標準的な古文単語は、暗記しておく必要がある。

攻略ポイント

「知識」と「読解」について、しっかりと対策をすれば、合格点に達しやすい試験構成といえる。
「知識」については、現代文では漢字や語彙、古文では単語や文法まで学習しておけば、きちんと得点できる。
また「読解」の設問には、例年問題文が変わっても、「言いかえ」や「抜きだし」を探させるという傾向が見てとれる。
国語が苦手な受験者でも、対策に時間をかければ得点が伸びやすい。反対に、国語が得意な受験者は、あまり差がつけられない。

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