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早稲田実業学校高等部 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2014年度「早稲田実業学校高等部の国語」
攻略のための学習方法

早稲田実業の国語について、志望者は、中学国語の内容を万全にしたうえで、さらに深い国語の学習に取り組んでいきたい。学習に際して、気をつけたいのは決して満点を取ろうとは思わないことだ。早稲田実業の国語は、平均的な中学の水準を逸脱しており、完璧に準備をしようと思えば、その範囲に茫然としてしまうだろう。他の科目や単元との均整が取れるように時間を割当てていきたい。そのうえで、学習の指針として、3点を意識しよう。

[ 文学の教養を身につける ]
1つめは、「文学の教養を身につける」ことだ。
これは作品の背景知識とも呼べる。例えば、【大問2】では「コミュニケーション論」についての基本的な概念について、理解があれば心強い。「自己肯定」「承認」「観念」などの言葉は、日常では用いられない書き言葉で、いつのまにか身についていることはない。「コミュケーション論」の他にも、頻出する題材に「環境問題」、「日本と外国の比較」、「日本の伝統文化」などが挙げられる。志望者は、問われそうな題材を扱った本に、目を通しておくとよいだろう。そこで用いられる術語と、提起される問題意識について、ひととおりの理解を持っておきたい。

[ 文章の構成を把握する ]
2つめは、「文章の構成を把握する」ことだ。
構成とは、物事の関係のことだ。例えば、「椅子」と「机」という単語を知っていることと、「椅子と机の関係」を知っていることには、厳密には差がある。単語と単語を、文と文を、段落と段落を、言葉の関係を図式化できるようになりたい。そのためには、要約の訓練をするとよいだろう。志望者は、文章を読んだら、【大問1】の(設問7)や【大問2】の(設問9)のような要約を書き、信頼のできる人間に添削してもらうことをおすすめする。これは時間のかかる学習方法だが、読解力を上げるためには、自らの手で文章を構成してみるのか一番だ。

[ 古文は知識よりは演習を優先する ]
3つめは、「古文は知識よりは演習を優先する」ことだ。
単語や文法については、中学範囲を終えておけばよく、高校範囲にまであまり踏みこまないようにしよう。知識を増やすことで、もちろん正答率を上げることはできるかもしれないが、時間がかかりすぎてしまうので、あまり効率の良い学習方法とはいえないし、志望者の状況を考えれば、古文ばかりに時間を割いてはいられないはずだ。
そこで注目したいのは、例えば【大問3】の難しさは、知識が原因なのだろうか。問われているのは瑣末な文法事項ではなく、古文の内容を理解できる能力だ。そうなると、志望者は、わからない単語があることを前提に、古文が読める能力を身につけたい。前後の文脈から推測できるようになり、古文独特の読みぐせに慣れていこう。

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2014年度「早稲田実業学校高等部の国語」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

試験時間は60分で、大問数は3問だ。いずれの大問も文字数が多く、本格的に読み進めていく必要がある。受験者は特に順番を設けなくてもよいが、大問の間での時間配分については気をつけておきたい。また漢字や語句などの知識問題は少なめで、あらかじめ大問に組み込まれている。
【大問1】の(設問7)と、【大問2】の(設問9)のように、例年、長文の最後には、要約が出題される。問題文を簡潔にまとめたもので、抽象的な概念を用いる。これを念頭において文章を読み進めて、要約に用いれそうな概念には書きこみをしておこう。そうすれば、長い問題文を何度も読みかえす手間が省け、時間の節約になるはずだ。

[大問1]長文読解(物語文)

  • 時間配分:20分

長文読解で、物語文だ。
文章が古いもので、書き言葉の熟語や言いまわしに慣れておきたい。また文体が技巧的なので、ひととおりの文学表現の背景知識があったほうが読みやすいだろう。目安は20分以内だ。
(設問1)
文学表現として、主人公が身体感覚を通して、ある種の幻想を見ている場面だと、理解できていれば答えやすい。
(設問7)
作者の心情の流れを感じとり、丁寧に要約できることが求められている。

[大問2]長文読解(説明文)

  • 時間配分:20分

長文読解で、説明文だ。
現代のコミュニケーションに題材を取ったもので、受験生は経験としては共感できるかもしれないが、改まって表現されたものを読みとるためには、しっかりとした書き言葉の理解が前提だ。
目安は20分以内だ。
(設問4)
「刹那」や「普遍」という熟語は、中学生が普通に暮らしていてはまず覚えない語句だ。積極的に準備しておきたい。
(設問9)
問題文の全体を、簡潔に要約できることが求められている。作者の心情の流れを感じとり、丁寧に要約できることが求められている。

【大問3】古文

  • 時間配分:20分

古文で、知識よりも物語の筋の理解が問われている。受験者は、背景知識として、今昔物語が、「面白くて珍しい」逸話を集めたものだ知っておきたい。そうすれば、物語の中では、必ず日常とは異なる事件や心情が読みとれる、という視点を持てるからだ。
目安は20分以内だ。
(設問4)
この種類の物語の常として、読者にとって予想外な展開が起きることになる。このことを、受験者はあらかじめ想定しておけば、問題文が読みやすくなるはずだ。

攻略ポイント

合格点を目指すためには、読解力を上げていくしかない。
なぜならば、早稲田実業の設問の大部分を占めるのは「抜き出し」と「択一」であり、また一方で、知識問題は易しく、配点も低い。したがって、「抜き出し」と「択一」の設問の正答率が、そのまま受験生同士の得点の差になっていくだろう。そこで、できるだけ設問に時間をかけられるように、問題文を、すらすらと読み飛ばしていく速読と、丁寧に分析していく精読に分けて、メリハリをつけて読めるようになっておきたい。

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