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早稲田実業学校高等部 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2015年度「早稲田実業学校高等部の国語」
攻略のための学習方法

早稲田実業の国語について、志望者は、中学国語の内容を万全にしたうえで、さらに深い国語の学習に取り組んでいきたい。学習に際して、気をつけたいのは決して満点を取ろうとは思わないことだ。早稲田実業の国語は、平均的な中学の水準を逸脱しており、完璧に準備をしようと思えば、その範囲に茫然としてしまうだろう。他の科目や単元との均整が取れるように時間を割当てていきたい。そのうえで、学習の指針として、3点を意識しよう。

[ 文学の教養を身につける ]
1つめは、「文学の教養を身につける」ことだ。
これは作品の背景知識とも呼べる。例えば、【大問2】では【大問2】では「情報科学」の基本的な概念について、理解があれば心強い。「エラー」「情報システム」「脳情報」などの言葉は、日常では用いられない書き言葉で、いつのまにか身についていることはない。「コミュケーション論」の他にも、頻出する題材に「環境問題」、「日本と外国の比較」、「日本の伝統文化」などが挙げられる。志望者は、問われそうな題材を扱った本に、目を通しておくとよいだろう。そこで用いられる術語と、提起される問題意識について、ひととおりの理解を持っておきたい。

[ 文章の構成を把握する ]
2つめは、「文章の構成を把握する」ことだ。
構成とは、物事の関係のことだ。例えば、「椅子」と「机」という単語を知っていることと、「椅子と机の関係」を知っていることには、厳密には差がある。単語と単語を、文と文を、段落と段落を、言葉の関係を図式化できるようになりたい。そのためには、要約の訓練をするとよいだろう。志望者は、文章を読んだら、【大問2】の(設問5)のような要約を書き、信頼のできる人間に添削してもらうことをおすすめする。これは時間のかかる学習方法だが、読解力を上げるためには、自らの手で文章を構成してみるのか一番だ。

[ 古文は知識よりは演習を優先する ]
3つめは、「古文は知識よりは演習を優先する」ことだ。
単語や文法については、中学範囲を終えておけばよく、高校範囲にまであまり踏みこまないようにしよう。知識を増やすことで、もちろん正答率を上げることはできるかもしれないが、時間がかかりすぎてしまうので、あまり効率の良い学習方法とはいえないし、志望者の状況を考えれば、古文ばかりに時間を割いてはいられないはずだ。
そこで対策として、まずは標準の知識と文法の習得を目指し、そこから読解演習に向かうという学習方針が望ましい。気をつけたいのは、知識や文法にあまり深入りしないことだ。
問われているのは瑣末な文法事項ではなく、古文の内容を理解できる能力だ。そうなると、志望者は、わからない単語があることを前提に、古文が読める能力を身につけたい。前後の文脈から状況を推測できるようになり、古文独特の読みぐせに慣れていくことが、一番の対処法になる。

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2015年度「早稲田実業学校高等部の国語」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

試験時間は60分で、得点は100点満点だ。大問数は3問で、いずれも長文を読み進める必要がある。解答についてはほとんどが短答式だが、設問数が多いので時間配分には気をつけたい。
速度と正確さを兼ねた、早稲田系統の典型的な試験構成といえる。

[大問1]

  • 時間配分:26分

長文読解で、「親子関係」を題材にした物語文だ。
戦前から昭和の日本史について、教養があると理解がしやすい。

(設問1)知識の設問で、書き言葉に慣れておく必要がある。正答できなかった受験者は、語彙が足りないので補強しておこう。

(設問2)知識の設問で、慣用句に慣れておく必要がある。

(設問5)読解の設問で、選択肢の細かな差が理解できるようになりたい。

(設問6)と(設問7)読解の設問だ。物語文の典型的な設問で、主人公の父への感情の変化を読み取りたい。

(設問10)読解の設問だ。主人公と父との関係を読み取っておきたい。

(設問12)読解の設問だ。文章全体の技法や印象が問われている。問題文を見直すことは必要だが、あまり時間を取られないようにしたい。

[大問2]

  • 時間配分:22分

長文読解で「遺伝子と情報」を題材にした説明文だ。生物学と情報科学の教養があると読みやすい。

(設問2)知識の設問で、故事成語に慣れておく必要がある。

(設問4)読解の設問だ。筆者は生命がどのように進化しているのか、情報科学の視点から分析しようとしている。

(設問5)読解の設問だ。生物と科学の間の、情報の扱いについて、対比がされている。

(設問6)知識の設問で、文法分野からの出題だ。文節の関係を理解できるようになっておきたい。

(設問10)読解の設問だ。文章全体の技法や印象が問われている。読解の設問には、問題文の全体を問うものと、部分だけを問うものがある。このことを意識しておくと、受験者は時間配分を計画しやすいだろう。

【大問3】

  • 時間配分:12分

長文読解で「善行とその報い」を題材にした古文だ。古文の、知識・文法・読解と、すべての分野から出題がされている。なお、出典の古今著聞集は、仏教の説話集であり、勧善懲悪の世界観があることを知っておくと、話の流れがつかみやすい。

(設問2)読解の設問だ。物語の因果関係を理解するためには、誰が何をしたのかしっかりと読めるようになっておきたい。

(設問3)「あさまし」という言葉の意味が出てきただろうか。標準の古文の単語は、暗記して対策が必要だ。

(設問4)現代文と古文で、意味が変わっている単語に注意したい。

(設問7)文法の設問で、敬語によって主語を把握する技術が必要だ。

(設問12)文学史の知識も忘れずに対策しておこう。

攻略ポイント

「知識」と「読解」について、しっかりと対策をすれば、合格点に達しやすい試験構成といえる。「知識」については、現代文では漢字や語彙、古文では単語や文法まで学習しておけば、きちんと得点できる。
また「読解」の設問は、部分を読ませる設問と、全体を読ませる設問の2つの種類がある。部分を読ませる設問に安定して正答できるようになると、合格点が見えてくるだろう。文章は長く、難解ではあるが、攻略方法がないわけではない。

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