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山手学院高等学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2020年度「山手学院高等学校の国語」
攻略のための学習方法

知識

前述のとおり「直接出題」も多いが、「本文読解」等でも必然的に問われることになる山手の「総合的知識問題」。いかなる「攻略法」があるのか?
 「国語的知識」は幼少期からの蓄積、故に「15の春」を前にした今ではもはや手遅れ。確かに、そうした側面はある。だが、そこで思考停止してしまっては「ジ・エンド」。今からでもできることは、ある。
先ずは、「己が実力」を悟ること(「己が」=「おのが」が読めなければ既にヤバイと自覚せよ)。過去問を解いてみて(少なくとも5年分以上)、「5割未満の正答率」だったら「中学入試レベル」からの再スタートだ(分かっていると思うが、「中学入試」を馬鹿にしてはいけない。上位校では「高校入試」どころか「大学入試」のレベルに達する)。「5割超の正答率」でも無論、不断の努力は欠かせない。要は、地道な努力、日々の積み重ねあるのみだ。

また、「口語文法」も必須項目だ。例年、直接出題されている。「文節分け」「文節の相互関係」「品詞分類」「品詞分解」「活用の種類と活用形」などを、完全に定着させ応用できるようにしておくこと。、中でも「付属語」(「助詞」「助動詞」)の「意味・用法」は特に重要だ。

なお、「知識」強化用のテキストとしては、「高校入試 でる順ターゲット 中学漢字・語句・文法1500 四訂版」(旺文社)などが推薦できる。また、残念ながら「中学入試レベル」から再スタートの場合は、「四谷大塚」の「四科のまとめ『国語』」(HPから購入可能)等がオススメ。

解法

「選択肢」「抜き出し」「空所補充」「脱文挿入」「語句記述」、その他の問題も含め「山手の国語」で勝利するための基本は、「解法」をいかにうまく使うかということだ。「解き方」が安定しなければ、「得点力」はアップしない。「論説文」(説明文)と「小説」「随筆」、それぞれに応じた独自の「解法」。そして、全てに共通する「解法」。それらを体系的に理解して定着させ、応用できるようにしなくてはならない。

そこで肝要なのは、「復習」の仕方だ。「答え合わせ」をして「解説」を読み納得した。問題はその後だ。「考え方のプロセス」を「トレース」することが必須。万一、「トレース」できないとすれば、そのこと自体が問題になる。「解法」が定まっていない証だからだ。そして、「間違った問題」こそ宝の山だと認識すること。「解き方のプロセス」のどこで誤ってしまったのか? その「分岐点」をしっかりと確認して頭に刻み込んでおくことこそが、同じ間違いを繰り返さない秘訣になる。

さらに、いくつもの練習問題を通じて同種の設問に共通する「解き方のプロセス」を身につけたい。それが「解法」となる。そうして理解、習得したものを書き留めた自分自身の「解法ノート」を作成しておきたい。解き方に迷ったらそのノートを確認して、確実に応用できるようにしておくこと。繰り返すことで、やがて自然と「解法」を用いて解くようになるはずだ。

速読

大学入試にも匹敵するのボリュームの問題文を読まなくてはならない。全体で6000~7000字程度。解答時間は50分。当然、「速読」が求められる。しかし、設問を解くために読むのだから一般的な「速読術」を使うわけにはいかない。やはり、文章に応じての「速読」のコツを習得しなくてはならない。
「論説文」(説明文)であれば「Nの法則」。意味段落の「序論」「結論」は「論旨」が述べられているので確実に読み、「本論」は「段落相互関係」に着目しながら「各形式段落」の「最初」と「最後」を中心に読み進める。
「小説」「随筆」は、「場面分け」をしながら新たな「登場人物」をチェックし、「心情表現」を拾って素早く読んでいく。その上で、とにかくできる限り数多くの過去問の文章を読むことだ。
山手に限らず、他の学校の入試問題も読んでおきたい。練習あるのみ。そして、最終的には分速700字以上(できれば750字近く)で「速読」できるようにしたい。

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2020年度「山手学院高等学校の国語」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

大問は「論説文」、出典は長谷川宏「高校生のための哲学入門」所収の「芸術を楽しむ」(文字数約3400字)。

小問は全8問(解答数15)。「選択肢」(「空所補充」「乱文整序」「内容合致判別」あり)、「抜き出し」。問題文は4分半ほどで読み切り、設問を20分強で解きたい。

 

大問は「小説」、出典は吉村昭「冬の鷹」(文字数約3200字)。

小問は全8問(解答数10)。「選択肢」(「空所補充」「複数解答」、「総合的知識問題」あり)、「抜き出し」、「語句記述」(総合的知識問題)。問題文は4分強で読み切り、設問を16~17分で解きたい。

 

大問は「総合的知識問題」。

小問は全4問(解答数10)。「選択肢」(「漢字の正誤判別」「総画数」)、「漢字記述」(慣用句)、「漢字の読み書き」(7問)。5分弱で解きたい。

 

 

【大問一】論説文

  • 時間配分:

「自分」とは? 「社会」とは? 私たちの「生きにくさ」はどこから来ているのか?――どんなふうにして私たちの「社会」はここまできたのか、私たちの「知」の在り処(ありか)はどこなのかについて、難解な語を排し日常の言葉で綴(つづ)る哲学入門書。「哲学論」であるが、「入門書」だけあって内容は難なく理解できる。小問の半数以上が「空所補充」という大問構成だが、多彩な設問内容となっている。以下、いくつか確認してみたい。

 

[問二] 「内容説明の空所補充抜き出し」(全2問/「24字」と「46字」の「はじめの5字」指定)。傍線部②「芸術作品を前にしたときのわたしたちの感覚」について、示されている「筆者は、わたしたちが芸術作品をどのようなものとしてとらえ、どのような感覚で接していると述べているか」を説明した文中の空所    A        B    に「あてはめる表現」をそれぞれ「二十四字」と「四十六字」で抜き出し、「はじめの五字」を答える。

「抜き出し」では、「抜き出すべき内容」を特定した上で「抜き出し範囲」を絞っていくことが鉄則。先ずは「内容」。「傍線部(空所部)一文一部の法則」で(「傍線部(空所部)が一文の一部分だった場合、傍線部(空所部)以外が重要」という「重要解法」)、空所前後を確認してみる。「わたしたちは、芸術作品を  A(二十四字)  としてとらえ、   B(四十六字)  ことを喜び、楽しんでいる」となっている。よって、「抜き出し内容」は、前者が「わたしたちの芸術作品の捉え方」であり、後者は「わたしたちが喜び、楽しんで接する芸術作品の何か」だと分かるはずだ。「抜き出し範囲」は「同一意味段落」だ(「論説文」では「同一意味段落」に「手がかり・ヒント」がある)。ここでは傍線部の段落からの8段落だ。近くから丁寧に探していく。4行後に「現実の(芸術)作品は、形なき理想らしきものを形のある理想へと高めたものと思えるのだ」とある。「芸術作品のとらえ方」になっている。前者の候補のひとつだ。さらに探していく。次の2段落は「具体例」なので、3段落後をチェックする。すると、3行目に「(芸術)作品を楽しむ側からいえば、目に見え、耳に聞こえる物との感覚的なつき合いを通して、形や色や音の理想的なすがたを感受できるのが喜びの源だといえる」とある。「喜び、楽しんで接すること(もの)」の説明になっている。後者の候補だ。続けて範囲全体を確認しても他に候補はない。2つの候補は「指定字数」とも合致している。したがって、「答え」は    A    =「形なき理想」/    B    =「目に見え、」となる。「抜き出し」では、「抜き出し範囲」の絞り込みがポイントとなる。また、「抜き出し候補」はひとつとは限らないので、「範囲」の全てを隈なく探すことが肝要だ。

<時間配分目安:全問で4分半>

 

[問三] 「空所補充の語句選択肢」(全3問/5択)。本文中の空所③-A③-B③-Cに「あてはまる語」を答える。

選択肢は「接続詞」と「副詞」。本校に限らず、定番の問題だ。特に「接続詞」では、「逆接」はともかくそれ以外には十分に注意すること。同じ「逆接以外」だと、どれもあてはまってしまう可能性があるのだ。単純に前後を読みつなぐだけではなく、それぞれの「接続詞」の「意味・用法」を的確に押さえた上で、「文脈」を確認する必要がある。また、段落冒頭の「接続詞」は前段落全ての内容を受けているので注意すること。それぞれの「答え」を確認する。③-Aには「順接」の接続詞である選択肢(オ)「だからこそ」、③-Bには「例示」の副詞である(イ)「たとえば」、③-Cには「逆接」の接続詞の(ウ)「しかし」があてはまる。尚、必ず全ての候補を「代入確認」してみること。

<時間配分目安:全問で1分半>

 

[問五] 「空所補充の乱文整序選択肢」(複数完全解答/3択)。本文中の空所    ⑤ には、示されている(ア)~(ウ)の各文が入るが、「正しい順序」に並べて答える。

「乱文整序」では先ず、「乱文」どうしで「順序」が特定できる組み合わせを探すことで「選択肢」を減らしておきたい。その際は無論、「接続詞」や「指示語」が重要な「手がかり」になる。残念ながら本問では両者ともにない。しかし、(ア)は「逆にいえば」と始まっている。要は「逆接」だ。そして、「理想の美を定着できたと確認できるときが作品完成のときなのだ。」と続いている。他の文を確認すると、(イ)が「芸術家は、完成した作品を前にして、追い求めた理想の美はこれだったのだと確信する。」となっている。「理想の美」と「作品完成」で見事に繋がるので、(イ)(ア)だと特定できる。では、(ウ)はどうか? 「追い求めた理想の美は、追求の途上では、……作品の完成とともに……」、「完成」前の段階だと読み取れる。ということは、結果的に(ウ)(イ)(ア)の「順番」になるのではないか。最終的に「脱文挿入」するので、本文の空所前後との「繋がり」を確認する。OKだ。したがって、「答え」は(ウ)(イ)(ア)でいい。「乱文整序」では、「乱文」どうしの「順序特定」が最大のカギとなると心得よ。

<時間配分目安:1分半>

 

[問七] 「換言説明選択肢」(4択)。傍線部⑦の「芸術の楽しみが万人に開かれ、万人の生活を楽しくする可能性をもつ」とは「どのようなことか」を答える。

「選択肢設問」は「消去法」が原則。先ずは「原意消去」をしたい(「原意絶対優位の原則」=「設問」「傍線部」等の「原意」、要は「本来の意味」を最優先に考えること)。ここは「換言説明」なので、「可能性をもつ」の「原意」と、各選択肢の「文末」とが結びつくかどうかで「消去」したい(「選択肢の説明」で最も重要な要素は「文末」に記されている)。確認する。

 

(ア)「可能になるということ」、

(イ)「教えてくれるということ」、

(ウ)「まもっていかなければならないということ」、

(エ)「必要だということ」。

 

「可能性をもつ」のだから、(ア)以外は難なく「消去」できなくてはいけない。「同一意味段落」で他の部分の説明を確認しても特に誤ってはいない。したがって、「答え」は(ア)でいい。瞬時の「一発消去」だ。「原意消去」は徹底して活用すべし。

<時間配分目安:1分弱>

 

【大問二】小説

  • 時間配分:

「解体新書」出版に尽力した杉田玄白が世間の名声を博するのとは対照的に、訳者・前野良沢の名は記されず、孤高の晩年を貫いた――わが国近代医学の礎を築いた画期的偉業、「解体新書」成立の過程を克明に再現し、両者の劇的相剋(そうこく)を浮彫りにする歴史長編小説。

本文では、「解体新書」刊行に対する2人の根本的な考え方の相違を描いている。歴史小説で分かりづらい語句があるが、「※注」を活用すれば内容は読み取れるはずだ。「総合的知識問題」を含めて、「小説」としてはオーソドックスな小問が並んでいる。以下、いくつかを検証する。

 

[問一] 「空所補充の語句記述」(「ひらがな3字」指定)。「総合的知識問題」。「慣用句」だ。本文中の空所   ① に「あてはまる語」を「ひらがな三字」で答える。

空所前後を確認する。「思いがけぬ返事に、玄白は   ④  にとられて良沢の顔を凝視した」となっている。本校志望者であれば、この時点ですぐに「あっけにとられる」が思い浮かばなくてはいけない。「思いもかけないことに出合って驚きあきれる」ことだ。「文脈」からしても合致する。よって、「答え」は「あっけ」だ。万一、一瞬でも戸惑った諸君がいたとすれば、本校で求められる「語彙力」が不足していると猛省せよ。

<時間配分目安:30秒弱>

 

[問四] 「理由説明選択肢」(4択)。傍線部④「玄白の感情を傷つけることをおそれた」について、「なぜか」を答える。

先ずは「原意消去」。ここは「理由説明」なので、各選択肢の「文末」が、「玄白の感情を傷つける」ことの「直接的理由」として結びつくかどうかで「消去」したい。照合する。

 

(ア)「自分(=良沢)だけが脱落することになるから」、

(イ)「(良沢の思いは)玄白の考えと相容れないからから」、

(ウ)「自分(=良沢)が神仏を理由とするのは理不尽だから」、

(エ)「(良沢は)我慢ができず我を出してしまったから」。

 

さあ、どうか? 「玄白」を「傷つける」のだから、「玄白」と直接結びついている(イ)以外は「消去」できるはずだ。「同一場面」で他の部分の説明を確認する(「小説」では「同一場面」の「直前直後」に「手がかり・ヒント」がある)。特に誤ってはいないので、「答え」は(イ)になる。尚、(エ)に関しては「我を出してしまったから」と「過去形」での説明になっている。傍線部は「傷つける」と「現在形」なので、「時制」で「消去」だと判別できることも押さえておきたい。いずれにしても、「原意消去」は完全に使いこなすことが肝要だ。

<時間配分目安:1分弱>

 

[問五] 「心情説明選択肢」(4択)。傍線部⑤「扱いにくい男だ、とかれは何度もつぶやいた」について、「このときの玄白の心情」を答える。

「原意消去」からだが、ここは「心情説明」なので、「扱いにくい男だ」と「何度もつぶやいた」という表現の「原意」から読み取ることができない「心情」を「消去」していく。各選択肢の「文末」を確認する。

 

(ア)「心外である」、

(イ)「協力してほしい」、

(ウ)「悲しい」、

(エ)「驚きあきれる」。

 

「扱いにくい男だ」と「何度もつぶやいた」ということは、「玄白」は「男(=良沢)」に対して「マイナスの心情」を抱いていると読み取れる。よって、「心外」と「驚きあきれる」以外は「消去」可能のはず。これで2択だ。

次に、「同一場面」に「手がかり」を求める。直後に、「『愚かしいことだ』 玄白は、腹立たしげにつぶやいた」とある。立腹しているのだから、「驚きあきれる」は「消去」だ。他の部分の説明も特に誤ってはいないので、「答え」は(ア)でいい。

本問は、「原意消去」からの「2段階消去」だった。当然、「選択肢設問」ではこうした問題もあるということだ。

<時間配分目安:2分弱>

 

[問八] 「語句の意味の選択肢」(全2問/各4択)。「総合的知識問題」。波線部(Ⅰ)「辟易(へきえき)する」・(Ⅱ)「方便」の「本文中での意味」を答える。

「原意」での特定を優先させ、それが困難な場合は前後の「文脈」から判断していく。それぞれの「答え」を確認する。

 

「辟易」⇒馴染みがなく難しい。「勢いや困難におされて、しりごみすること」「閉口すること。嫌になること」、2つの意味があるが、ここでは「文脈」から前者だと判断したい

(Ⅰ)の「答え」は選択肢(ウ)「たじろぐ」。

 

「方便」⇒これは分かるはずだ。「ある目的を達するための便宜上の手段」のことだ

(Ⅱ)の「答え」は(イ)「手段」。

 

本校では「高度な語彙力」を磨く必要があると心得よ。

<時間配分目安:全問で1分>

 

【大問三】総合的知識問題

  • 時間配分:

「総合的知識問題」。「慣用句」「漢字の正誤判別」「総画数」、そして、「漢字の読み書き」といった多種多様な「知識問題」が並んでいる。本校の真骨頂発揮で、「慣用句」以外はなかなかに手強い。以下、それらを検討しよう。

 

[問二] 「漢字表記の正誤判別選択肢」(4択)。示されている各文の中で、「漢字の表記」に「誤りのないもの」を答える。

各選択肢を子細に確認し、判別していきたい。

 

(ア)「衛星が規道に乗る」⇒「規道」? 「規則の道」? なんか変だ。

「衛星」の「一定の経路」ということのはずで=「軌道」でなければいけない=誤り。

 

(イ)「圧感の演奏で観客から万雷の拍手」

⇒「全体の中で、最もすぐれた部分」を表す「故事成語」の「アッカン」=「圧巻」だ=誤り。

 

(ウ)「責任を他の部署に転嫁」

⇒一瞬悩むかも知れないが、「転嫁」=「罪・責任などを他人になすりつけること」なので文脈的にふさわしい=正しい。

 

(エ)「不和雷同」⇒間違いやすい「四字熟語」の典型、「付和雷同」(=「確固とした自分の意見がなく、人の言動に軽々しく調子を合わせる」という意味)が正しい=誤り。

 

よって、(ウ)が「答え」だ。本校では、「漢字表記の正誤判別」が頻出だ。「同音異義語」「同訓異字」、さらには、「故事成語」や「四字熟語」などの紛らわしい「漢字」は確実に習得しておく必要がある。

<時間配分目安:1分以内>

 

[問三] 「画数の判別選択肢」(4択)。示されている「漢字」について、「総画数が最も多いもの」を答える。

「画数」? 「中学入試」でもあるまいし、ふざけるな! 確かにそうだ。だが、出題されたのだから仕方がない。普段、漢字の一画一画を如何に丁寧に記しているかが問われているのだ。それぞれの「漢字」を確認する。

 

(ア)「奮」=「十六画」

⇒そもそも正確に記せるか? 「フン」「ふる(う)」という「読み」も含めて確認しておきたい。

 

(イ)「窮」=「十五画」

⇒「困窮」「窮地」の「窮」だ。「キュウ」「きわ(める)」という「読み」も確実に押さえること。

 

 (ウ)「縁」=「十五画」

⇒「エン」「ふち」だ。まさか、「緑」と勘違いする諸君はいまい。

 

(エ)「網」「十四画」

⇒「モウ」「あみ」。これまた、「綱」(つな)と混同しがち。

 

よって、「答え」は(ア)になる。本校では、ありとあらゆる「国語知識」が問われると心得よ。

<時間配分目安:1分弱>

 

[問四] 「漢字の読み書き」(全7問/「書きとり」5問と「読み」2問)。

本年度は昨年度同様に本校の標準的難易度。注意すべきものだけ確認する。

 

「著者のリャクレキを紹介」=「略歴」

⇒「おおまかな経歴」ということだ。

 

シュウトウに準備」=「周到」

⇒分かるはずだが、「到」を「倒」としないこと。

 

「一矢ムクいた」=「報(いた)」

⇒「一矢報いる」(=自分に向けられた攻撃・非難などに対して、大勢は変えられないまでも反撃・反論する)という慣用表現で覚えておきたい。

 

如才ない対応」=「じょさい」

⇒これは悩むか? 「如才ない」=「気がきいていて、抜かりがない」という意味だ。「全問正解」が当然だと考えること。

<時間配分目安:1分半>

 

攻略のポイント

●兎にも角にも多種多様な「総合的知識問題」が肝だ。出題数が多く難易度も高い。どう「攻略」するか? 「漢字の読み書き」だけではなく、「同音異義語」「同訓異字」「類義語」「対義語」、また、「四字熟語」「ことわざ」「慣用句」「故事成語」や「敬語」「分かりづらい言葉の意味」「手紙の常套句」「文学史」までをも確実に定着させることが必要。さらには、「口語文法」。学校自身が「高校の古典理解の前提として、口語文法を理解していることが必要なので例年必ず出題」と明言している(本年度は未出)。完全定着が不可欠。いずれにしても、独自に「幅広い知識」を常に習得していくことが重要だ。学校や塾での学習だけでは全く不十分。「独習」は必須。3科目合計の「合格ライン」は6割台半ばだが、「国語」は受験者平均点が高いので7割は必要だ。「配点」が大きい「知識」での「失点」は合否に直結すると心得よ。

●「抜き出し」やさまざまな「選択肢設問」等はどう「攻略」するか? いかに「解法」を的確に用いるかがポイントになる。「設問内容」に応じた「解法」に則して段階的に解いていくことが必要だ。そのためにも、基本的「解法」を完全に習得して、的確に応用できるようにしておくこと。それによって、「得点力」が安定することになる。

●試験時間は50分。時間配分にも細心の注意をすること。問題文は6000~7000字程度(本年度は約6600字)。速く正確に読み取ることが求められる。分速750字以上を目標に「読む練習」を常にすることが重要だ。

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