青山学院中等部 入試対策
2025年度「青山学院中等部の算数」
攻略のための学習方法
本校の入試問題全体を見ると①計算 ②独立小問 ③図形 ④本格的な大問(最後の2題)という構成になっている。
「独立小問」と「図形」対策として、夏休み終了までに、基礎的な解法はすべて完成しておかなければならない。それを前提として、9月からは本校の過去問研究を開始してほしい。この時点で、本校の過去問の最後の2題の大問以外の半分程度に手が出せるかどうかが一つの判断基準となる。正解できるということではなく、どう解けばいいかという方向性が見えるかである。何をしていいかわからず、全く歯が立たない問題が多ければ、基礎練習に戻るべきである。
過去問練習を通して、本校の厳しさを深く理解すれば、以下の対策が実感を込めて理解できるはずである。
・「青山学院算数の独立小問」の攻略
定番の基礎知識ばかりであり、難問・奇問はない。ただし、どれも「発想」と「工夫」を要求している。しかも、いくつかの解法が重ねられている場合も多い。問題の途中で違う単元のテクニックを利用するという形である。受験用テキストに適当な問題があまり載っていなければ、他校の入試問題から選んできて練習してほしい。偏差値50以上の学校のやや難しめの独立小問が最適である。
・スピードと集中力
大問が13~14問あり、すべて単元が異なるため、頭を切り替えて行かなければならない。中距離マラソンの様に、ものすごいスピードで最後まで駆け抜けなければならない。日々の勉強ではタイマーを常備して意識的にスピードアップを心がける必要がある。くくり計算、約分の活用、より早く解ける解法など、どんどん取り入れてほしい。中盤以降の大問には難しい問題も含まれ、やむなく回避せざるを得ない場合もある。判断ミスにより、特定の問題に必要以上に時間をかけてしまうことのない様に判断力も磨きたい。
・注目すべき出題内容
(マルイチ算)
マルイチ算とは中学から習う方程式のことである。小学生の算数の知識で理解して活用できる形にアレンジしたものが方程式である。慣れてくれば、方程式が必要ないほど応用が利き、様々な場面で利用できるようになる。青山学院算数の独立小問では様々な場面でマルイチ算が活用できる。「解き方に行き詰ったらマルイチ算」と考えれば、突破力が劇的に向上する。
(折り紙と角度)
毎年出題されている。青山学院の過去問こそが最適な練習なので、可能なら過去5年分よりも遡って過去問から問題を探し出して練習する方法も有効である。あるいは他校の過去問から折り紙問題を探し出してきて挑戦してもよい。
(平均算と統計)
平均算は定番の問題を超えて、様々な形式の問題を徹底的に練習してもらいたい。発展問題や工夫を要する問題こそが重要である。統計に関しては中学生には常識的だが、小学生にはあまりなじみがない内容が出題される。「中央値」「最頻値」の活用は慣れが必要なのだが、受験用テキストや他校の過去問からはあまり類題が見つからない。青山学院算数の過去問を解き直し、考え方を整理して置くべき。
(容積や速さのグラフ)
水槽を傾けたり、棒を入れたり、仕切りをつけたりした場合の水位変化が重要である。受験用テキストには様々な問題があるので、発展問題を中心に練習してほしい。後半の大問でグラフを利用する問題がよく出題される。難易度が高めの問題も出題されやすいので、ダイヤグラムや水槽の水位変化のグラフなどの問題は、しっかり練習しておく必要がある。算数が得意な受験生は、ここで差をつけたいところ。
(面積比と相似)
他校の入試問題の様に面積比と相似を正面から取り上げる問題は少ないが、他の単元の問題の中で、重要な考え方として活用しなければならない場面がある。代表的な解法は一通り身につけて置いてほしい。
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2025年度「青山学院中等部の算数」の
攻略ポイント
特徴と時間配分
大問数は13問で数の多さに目が行くが、通常の独立小問が大問として分かれていることもあり、設問数としては標準である。前半の大問6までは解きやすい問題が並んでいるため、15分程度でこなし、大問7以降は、やや難しい問題がちりばめられているので、残り35分であることを意識して、解く順番や回避する問題に注意して、素早く解き進めて行ってほしい。
【大問1】【大問2】計算問題
- 難度:易
- 時間配分:2分
- ★必答問題
計算問題が2問出題されている。どちらも落とせない。
【大問3】面積の単位変換
- 難度:易
- 時間配分:2分
- ★必答問題
㎡、a、ha、㎢は100倍の関係であることをまとめて覚えて置いてほしい。
【大問4】割合の特殊算:相当算
- 難度:標準
- 時間配分:3分
- ★必答問題
相当算の定番の形式ではないために戸惑うかもしれない。文章のどの部分から考えて行けば良いかと探して行くことで、解法の入り口が見えてくる。
【大問5】和と差の特殊算:分配算
- 難度:標準
- 時間配分:3分
- ★必答問題
6個入りと10個入りのパックの個数をそろえれば、パック数が求まり、それが解決の糸口になる。大問4と同様に問題文がいくつかのパーツに分かれている場合はどの部分に注目するかが入口になる。
【大問6】割合の特殊算:倍数算
- 難度:標準
- 時間配分:3分
- ★必答問題
「倍数算」自体は受験用テキストでよく目にする定番であるが、青山学院算数らしく付け加えられている。この問題形式を意識して、「こういうものだ」と考え、通常の解き方で対処すれば良い。
【大問7】平面図形:線対称と点対称
- 難度:やや難
- 時間配分:4分
対称の図形を正確に描けるかが問われている。円形部分と直線部分が重なった場合の交点を正確につかむ必要がある。必要であれば、問題用紙を回転させて検討する方法もある。合否を決する問題の一つである。
【大問8】速さの特殊算:旅人算
- 難度:標準
- 時間配分:4分
往復運動の旅人算は定番の問題だが、レベルが高く、十分に練習しなければ活用することが難しい。便利な公式や考え方がいくつかあり、どのやり方も使いこなす必要がある。本問も合否を決する問題の一つである。
【大問9】平面図形:角度
- 難度:やや難
- 時間配分:7分
本校ではおなじみの、紙を折ったときの角度についての問題。必要であればマルイチ算を活用したり、紙を折って行く各段階を行ったり来たりしながら様々な部分を解明して行く中で解決の入り口が見つかる。本問も合否を決する問題の一つである。
【大問10】場合の数
- 難度:標準
- 時間配分:4分
- ★必答問題
書き出したり、樹形図を描くことをためらってはいけない。そのまま答えになる場合もあるが、これらの作業で問題の構造が見えてくる場合もある。手を動かし、考える、また手を動かして考える。この様な作業を素早く、正確に行えるように訓練したい。本問は確実に正解してほしい。
【大問11】思考力を試す問題
- 難度:やや難
- 時間配分:4分
考えるためのヒントがちりばめられている。最上と最下の差が16㎝、AとCどちらが上かが決まれば、解決できる。ただ考え込むのではなく、実際に様々なパターンを実際の書いて見ることで解決が早まる。
【大問12】速さの特殊算:旅人算とグラフ
- 難度:標準
- 時間配分:7分
- ★必答問題
(1) 縦線のひと目盛りが何分かを求め、バスの運行を追いかけて行けばよい。速さの公式の活用で解決可能。
(2) 向かい合った三角形は相似であることをグラフに適用する。複雑なグラフでも、様々な相似な三角形が見えてくるまで習熟してほしい。
「時間を分に」「時速を分速に」変換する練習は徹底的に行ってほしい。速さの公式では様々な単位を自在に活用できなければいけない。速さのグラフでは「出会う」「追い抜く」場合を旅人算で解く方法と相似を利用する方法がある。どちらも抵抗感なく活用できるようになってほしい。その場でより良い方法を選択することが必要である。
【大問13】立体図形:容積と水位
- 難度:標準
- 時間配分:7分
(1) 正六角柱の底面の六角形に注目し、平面図形として面積比をから考える。
(2) 水の入っていない部分の体積に注目する。容器を立たせても水の入っていない部分の体積は等しい。
(1)では、正六角形の面積比は6等分、18等分、1:2:3の三分割など様々な解法がある。問題に適している方法を自在に選択できるようになってほしい。水の入った立体図形を倒したり起こしたりする問題は定番の問題なので、他校の入試問題などで様々なパターンで経験を積んでもらいたい。
攻略のポイント
中学受験の算数基礎知識全体は夏休み終了までに完成しておかなければならない。知識の穴を全てふさぎ、基礎的で定番の問題であれば、どの問題を出されても即座に解き始めることができる状態に到達している必要がある。
9月からは本校の過去問研究を開始してほしい。多様な問題を猛烈なスピードで解き進まなければならないことを体感してほしい。過去問研究を10月や11月から開始する生徒も多いが、できるだけ早く、自分の目指す学校の本当の厳しさを体感するべきである。本気を出すためにも、方向性を間違わないためにもこのことを強く進める。
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