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麻布中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2014年度「麻布中学校の理科」
攻略のための学習方法

過去問を解いてみて、自分に欠けている力は何かを分析し、欠けている力を補おう。
ひょっとしたらその力は、理科の勉強ではなく、国語や算数の勉強を通じて鍛えられるものかもしれない。

ⅰ ①「文脈から決定する力」、あるいは④「選択肢から傷のあるものを消去する力」が不足している場合、明らかに国語の力不足である。または、勘で国語の問題を解いており、きちんとした方法に基づいて勉強してこなかった可能性が高い。優れた指導者について学ぶことが一番だが、独学で学ぶのであれば『受験国語の読解のテクニック』(文英堂)を薦める。

ⅱ ②「与えられた条件を使って実験する習慣」が身についていない場合、算数の勉強の仕方に問題がある。公式を丸暗記して、一問一答的な勉強に偏った練習をしてきた可能性が高い。残念ながらそのような学習をしてきたものは、麻布の理科はもとより、算数でも通用しない。算数の勉強の仕方については、本ページの麻布算数の過去問分析の記事を参照されたい。麻布算数の攻略の王道がそのまま理科の攻略に通ずる。

ⅲ ③「問題文を数の言葉に翻訳する力」が不足している場合、理科の標準的な計算問題の練習不足である。特に、力学のばねの伸び、化学の溶液の分野、あるいは算数の規則性、暦算などを重点的に練習すると良い。繰り返しになるが、麻布の理科の計算問題は決して難しいものではない。題意が読み取れれば、すぐに方針が浮かぶようなものが中心である。

麻布の理科対策では過去問演習が重要である。それは麻布の理科が独特の形式をとっていることによる。過去問演習の意義は、A.一通りの理科の学習を終えた後に解いてみることで、自分に欠けている力を認識すること、B.欠けている力(=国語と算数の力)が十分に補われた状態で演習することで本番の時間配分や記述、選択肢の消去の完成度を高める練習とすることの2点である。

国語と算数の決定的な作法の不足を抱えた状態で過去問演習を繰り返すことはお勧めできない。そのような学習は効率が上がらないことに加えて、貴重な過去問を浪費することになる。求められているのは、小手先にテクニックではなく、主要2科目の学習に対する構えそのものなのであるから、そのいずれかに不足を感じたら、腰をすえた対策を講じるのが本当であろう。

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2014年度「麻布中学校の理科」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

単純に知識を問う問題はほとんどなく、主に知識を運用する力を問うている。理科に関する時事問題の知識を問う年もあったが、今年はそういった問題は出題されなかった(原子力に関連して放射線の発見を題材にした問題が出題された)。
知識を運用する力と書いたが、その内容はいくつかの要素に分解できる。①文脈から答えを決定する国語の力、②与えられた条件を理解し、かつその条件を使って具体的に実験して答えに迫る算数の作法、③問題文を数の言葉に置き換え、計算し、答えに至る算数の翻訳する力、④選択肢からキズのあるものを消去し答えを絞り込む国語の作法 理科の最低限の知識はもちろん必要だが、問われているのはそれ以前の、国語と算数の勉強に対する姿勢である。できる生徒は試験中よどみなく手が動き続けるだろうが、なかにはいくら時間を与えられてもお手上げという生徒もいるだろう。

【大問Ⅰ】

  • 時間配分:10分

最低限の理科の知識と、主に「国語力」と「算数の作法」の力を問うている。特に問4、問5を落としたものは算数の「実験して考える作法」の欠如を疑うこと。必答である。

【大問Ⅱ】

  • 時間配分:10分

主に、「問題文を数の言葉に置き換える算数」の力を問うている。算数の問題としてみた場合、さほど難しくない。こちらも必答である。

【大問Ⅲ】

  • 時間配分:10分

主に、「選択肢を消去していき答えを絞り込む力」が問われている。題材を理科の分野から引っ張ってきているだけで完全に国語の問題である。やはり必答問題。

【大問Ⅳ】

  • 時間配分:20分

ここまでに時間をかなり使ってしまった受験生も多かったのではないか。限られた時間内におちついて問5と問6の実験をするのは相当なメンタルの強さと演習量に裏づけされた「手の早さ」が必要。
問7は落ち着いて考えれば簡単だが、その落ち着いて考えることが試験会場でできたかどうか。
問3までは必答。問5問6はやや難。問5問6をできなかった精神的ダメージや難しいという先入観を引きずらず問7を正答できたとしたら、相当な「本番に強いタイプ」である。
時間内に問題文を読み、設問を理解し、実験し、選択肢を消去していくのはかなり厳しい。情報処理速度、時間との戦いとなったであろう。

攻略のポイント

理科の知識を運用する力を必要とするが、その内容はいくつかの要素に分解できる。
①文脈から答えを決定する国語の力
②与えられた条件を理解し、かつその条件を使って具体的に実験して答えに迫る算数の作法
③問題文を数の言葉に置き換え、計算し、答えに至る算数の翻訳する力
④選択肢からキズのあるものを消去し答えを絞り込む国語の作法
理科の最低限の知識はもちろん必要だが、問われているのはそれ以前の、国語と算数の勉強に対する姿勢である。できる生徒は試験中よどみなく手が動き続けるだろうが、なかにはいくら時間を与えられてもお手上げという生徒もいるだろう。

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