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学習院女子中等科 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2015年度「学習院女子中等科の社会」
攻略のための学習方法

学習院女子中等科の社会の入試問題は、例年大問3~4つに総解答数40前後で構成されている。歴史・地理・政治経済がほぼ等分で出題されており、およそ各20点ずつバランスよく配点されているようである。記号選択と用語記入、そして本校の特徴でもある1行記述が4~5問という解答形式で、全体の文章量は多くないので読むのに時間はかからないが、問題数は多いので30分で解くにはかなりのスピードが要る。

設問には大別して、
(1) 中学入試の基本的な知識を問われる問題
(2) 知識についての理解(事件の背景や理由など)をもとに答える記述問題
がある。

まず、(1)については確実に答えられるよう基本を押さえることである。
【地理】は、地勢と各地の産業といった分野がよく出されているので、基本事項に加えて、白地図・資料集で位置やデータの特徴も合わせて覚えてしまう。
【歴史】は、古代から現代まで広い範囲から出題されている。細かい年号までは訊かれないが、全体の流れをつかみ同時期に起こった出来事など関連づけておきたいので、年表などで整理しておく事。ここでも白地図で位置を確認しておきたい。また、歴史的に日本と関係のある地域・国についての質問もあるので、韓国・中国や南蛮とよばれた国々、アメリカやイギリスなどについて、世界地図も合わせて見ておくと良い。
【政治経済】は日本国憲法と政治のしくみを中心として習熟しておく。法律や選挙に関係した時事問題などの出題もあるので、普段から関心を持ってニュース等、見ておきたい。
いずれの分野もいわゆる難問奇問ではないので、基本をがっちり固めるという意識で日々の学習に取り組めばよいだろう。

(2)については、学習院女子の特長ともいえる問題で、得点に差が付く部分かも知れない。他校では見られないユニークな問いもあり、低カロリーのマヨネーズのほうが高価である理由〈H22年度〉や、博物館の照明が暗くなっている理由〈H23年度〉などの出題例がある。このような問題に答えるためには、学校や塾で学ぶことだけでなく、普段から身の回りの出来事にも好奇心を持ち、「なぜそうなったのか」「そのことが他にどのような影響をおよぼすのか」というように考えを発展させられる思考力を養うことが大切である。本校の短文記述には字数制限がないが、長文を書くスペースは無い(せいぜい20~30字程度)ので、解答欄に合わせて自分の考えをまとめられるよう練習しておこう。

そして、上記(1)(2)に対しての心構えとして、
「経済・国際・環境などの社会的な出来事に関心を持つ」ことが大事であることを付け加えておく。

学習院女子の問題は選択式にしろ記述式にしろ、上記のようなテーマに沿って出されることが多い。教科書やテキストの「勉強」だけでなく、「社会そのもの」にどれだけ関心を持って接しているかをテストを通じて問われているようである。前年の出来事についてのやや難しい質問が出されたりするため、普段からニュースや新聞に目を通し、家庭でもわからないことを話し合ったり先生に質問したり・・・・・・そういった環境があれば大きなアドバンテージとなる。言い換えると、そのような環境で育った女子を学習院は望んでいる。それが、学習院という伝統校の考えなのであろう。

基礎的事項は教材を最大限に活用して確実なものにしておく。その知識をもとに、社会で話題になった出来事について自分なりに少し深く考え、理解を深める。その繰り返しが本校の試験に求められる「思考力」を培うことになるのである。 

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2015年度「学習院女子中等科の社会」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

大問1~3がそれぞれ歴史・政治経済・地理の問題で、あるテーマに沿って広い範囲から問題が作られている。解答数は48にのぼり、短文とはいえ記述問題も8問あるので、スピードが要求される。記号選択・用語記入の問題はいわゆる難問ではないのでてきぱき解いて、ミスせずに得点源としたい。

【大問1】 歴史分野

  • 時間配分:9分

日本と関わりのある外国人を取り上げている。

問1~問4
テキストをしっかり覚えてあれば答えられるレベル。ここでミスが多いようでは、合格は覚束ない。
問5
時代順の並べ替えは難しいものだが、織田信長と豊臣秀吉に関する重大事項なので、正解は多かったのではないだろうか。
問6~問8
基本事項の問題。確実に得点しておきたいところである。
問9
用語説明の短文記述。本校の記述は字数の指定が無いが、1~2文でまとめられる分量なので、いろいろな事件・出来事についてこの長さで説明できるよう練習しておくと良い。
問10
それぞれ10年から20年の間が空いているので、それほど迷わないだろう。ただ、これくらいの年号はやはり覚えてしまったほうがよい。

【大問2】 政治経済分野

  • 時間配分:8分

前年度に起こった出来事を題材に、憲法・政治・国際情勢などの現代社会について問われている。時事問題集やニュース・新聞などで、今世の中で起こっている出来事にどれだけ興味を持って接しているか。こういった問われ方は本校の特徴でもあるので、受験勉強を通じて常に意識しておいてもらいたい。

【大問3】 地理分野

  • 時間配分:8分

新幹線と高速道路の通る地域に関する問題。それぞれのルートを頭に思い浮かべながら答える必要がある。
例年、地理の問題では地図が用いられることが多かったが、今回はそうした資料や図版が、全体としても一切用いられなかった。とはいえ、鉄道や道路の走り方を地図などでよく把握していないと答えられない問題となっており、受験勉強において資料の活用が大事であることに変わりはない。
ここでも新たに開通する路線についての問題が記述でも出されているので、この分野でも最新ニュースには目を光らせておいて欲しい。

【大問4】 短文記述

  • 時間配分:5分

各地の文化・伝統についての短文記述の問題。
考えを述べるような論説文ではなく、食文化など、普段の生活でも身につけられる知識が問われている。知っていないと答えられない問題ではある。

攻略のポイント

社会の出来事に関心をもって新聞やニュースを見ているか、地図で、あるいは旅行などの実体験で日本をよく知ろうとしているか、そういった机上だけでなく現実として社会と接しているかを問われている部分がある。大問2や大問3にそのことがよく現れている。
特別な難問が出されるわけではないので、テキスト・資料集・地図などで基本的事項をしっかりマスターしたうえで、上記のような傾向をふまえて、特に最新のニュースに目を向けて、あるいは家族で話し合ったりして、現実の社会に対する意識を高めるようにしたい。
なお、試験時間に余裕はないので、スピードも意識して練習しておくこと。また、例年は頻出であった地図やグラフが今年度はひとつも使われなかったが、当然準備はしておくべきであろう。

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