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学習院女子中等科 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2023年度「学習院女子中等科の社会」
攻略のための学習方法

学習院女子中等科の社会の入試問題は、例年大問3~4つに総解答数40前後で構成されている。歴史・地理・政治経済がほぼ等分で出題されており、およそ各20点ずつバランスよく配点されているようである。

記号選択と用語記入、そして本校の特徴でもある1行記述が4~5問という解答形式に加えて、2023年度では50字ほどの論説記述が出された。全体の文章量は多くないので読むのに時間はかからないが、問題数は多いので30分で解くにはかなりのスピードが要る。

設問には大別して、

(1) 中学入試の基本的な知識を問われる問題

(2) 知識についての理解(事件の背景や理由など)をもとに答える記述問題

がある。

 

(1) 中学入試の基本的な知識を問われる問題

まず、(1)については確実に答えられるよう基本を押さえることである

【地理】は、地勢と各地の産業といった分野がよく出されているので、基本事項に加えて、白地図・資料集で位置やデータの特徴も合わせて覚えてしまう。

【歴史】は、古代から現代まで広い範囲から出題されている。細かい年号までは訊かれないが、全体の流れをつかみ同時期に起こった出来事など関連づけておきたいので、年表などで整理しておく事。ここでも白地図で位置を確認しておきたい。また、歴史的に日本と関係のある地域・国についての質問もあるので、韓国・中国や南蛮とよばれた国々、アメリカやイギリスなどについて、世界地図も合わせて見ておくと良い。

【政治経済】は日本国憲法と政治のしくみを中心として習熟しておく。法律や選挙に関係した時事問題などの出題もあるので、普段から関心を持ってニュース等、見ておきたい。

いずれの分野もいわゆる難問奇問ではないので、基本をがっちり固めるという意識で日々の学習に取り組めばよいだろう。

(2) 知識についての理解(事件の背景や理由など)をもとに答える記述問題

(2)については、学習院女子の特長ともいえる問題で、得点に差が付く部分かも知れない。他校では見られないユニークな問いもあり、博物館の照明が暗くなっている理由〈H23年度〉や北海道の特ちょうにあった行政サービスの提案(H30年度)などの出題例がある。

このような問題に答えるためには、学校や塾で学ぶことだけでなく、普段から身の回りの出来事にも好奇心を持ち、「なぜそうなったのか」「そのことが他にどのような影響をおよぼすのか」というように考えを発展させられる思考力を養うことが大切である。

本校の短文記述には字数制限がないが、これまでの1~2行の短文記述に加えて2023年度では50字程度の論説記述が出された。さほど長文ではないが、解答欄に合わせて自分の考えをまとめられるよう練習しておこう。

そして、上記(1)(2)に対しての心構えとして、

「経済・国際・環境などの社会的な出来事に関心を持つ」ことが大事であることを付け加えておく。

学習院女子の問題は選択式にしろ記述式にしろ、上記のようなテーマに沿って出されることが多い。教科書やテキストの「勉強」だけでなく、「社会そのもの」にどれだけ関心を持って接しているかをテストを通じて問われているようである。

前年の出来事についてのやや難しい質問が出されたりするため、普段からニュースや新聞に目を通し、家庭でもわからないことを話し合ったり先生に質問したり・・・・・・そういった環境があれば大きなアドバンテージとなる。

言い換えると、そのような環境で育った女子を学習院は望んでいる。それが、学習院という伝統校の考えなのであろう。

基礎的事項は教材を最大限に活用して確実なものにしておく。その知識をもとに、社会で話題になった出来事について自分なりに少し深く考え、理解を深める。その繰り返しが本校の試験に求められる「思考力」を培うことになるのである

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2023年度「学習院女子中等科の社会」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

大問1が歴史分野、大問2が地理分野、大問3が現代社会分野、大問4が記述問題という構成で、広い範囲から問題が作られている。解答数は45問、記述問題も4問ある。適語記入で書き込む問題も多く、時間に余裕はない。

記号選択・用語記入の問題はいわゆる難問ではないのでてきぱき解いてミスせずに得点源とし、記述問題は残りの時間でできるだけ答えるような心づもりで臨もう。

【大問1】歴史分野

  • 難度:標準
  • 時間配分:9分
  • ★必答問題

日本の稲作と米の歴史を話題に、各時代の出来事などについて訊かれている。

問1 (1) 高床倉庫  (2) 班田収授(法)  (3) 石高  (4)配給(制)

問2 集落の周りに敵の侵入を防ぐための高い塀や堀が造られた跡や、武器で攻撃を受けた痕跡がみられる人骨などが発見されている。

問3 租

問4 千歯こき・とうみ・備中ぐわはいずれも江戸時代になって使われるようになった道具である。

問5 それまでは毎年の作柄を見て年貢の率を決めていたが、それだと幕府の財政が安定せず、不正も起きやすかった。そこで、過去数年の作柄から一定の率を計算し、その後数年は固定する方法へと変えた。

問6 河村瑞賢

問7 岩倉使節団の派遣(1871~73年)→ノルマントン号事件(1886年)→三国干渉(1895年)→ポーツマス条約(1905年)。

問8 減反政策

問9 ここ数年は為替相場で円安が進み、小麦に限らず輸入品全般の価格が上昇している。それに加えて、2022年に起こったロシアのウクライナ侵攻により小麦の生産・流通に乱れが生じ輸出が滞ったことも価格上昇の大きな要因となっている。

【大問2】地理分野

  • 難度:標準
  • 時間配分:8分
  • ★必答問題

各地の名産品や産業などについて訊かれている。

問1 ① 北海道・渡島半島  ② 高知県・室戸岬   長崎県・五島列島  

   ④ 京都府・西陣織   滋賀県・信楽焼   秋田県・きりたんぽ鍋

    富山県・ます寿司

問2 (1)  A. 長野県・福島県などが上位なので果物の日本なし。

      . 長野県・群馬県が上位なので、キャベツ。

      . 熊本県が1位で山形県・鳥取県も上位なので、スイカ

      . 埼玉県・北海道が上位に含まれるので、ねぎ。

(2)    X. 日本なし・ねぎで1位なのは千葉県。

   Y. 日本なし・レタス・ねぎで上位にあるのは茨城県。

問3 トヨタ自動車本社と関連会社が多数ある豊田市が、他の都市を大きく引き離して1位となっている。

問4 明治時代以降、北海道の開拓にあたっては全国各地から屯田兵として多くの移住者があつまり、各地の風俗や食習慣などが持ち込まれたと考えられる。

【大問3】現代社会分野

  • 難度:標準
  • 時間配分:8分

世界的な人口増加を題材に、人口や経済の問題について訊かれている。

問1 (人口)爆発

問2 2023年現在の世界人口は約80億4500万人と推定され、これまで1位だった中国をインドが抜いた(国連人口基金の白書2023)。

問3 日本の出生数は2021年で約81万人、2022年では約79万人と80万人を下回っている。

問4 中央(行政)

問5 (1) インド  (2) 一人っ子(政策)  (3) こども家庭(庁)

問6 (1) カカオ

   (2) 政府開発(援助)

   (3) レジ袋有料化は2020年、安全保障関連法の成立は2015年、マイナンバーカード交付開始は2016年のことである。

問7 フェアトレードとは、開発途上国で人権や環境に配慮したやり方で作られた原料・製品を適正な価格で購入することにより、弱い立場の生産者や労働者の権利尊重・生活改善を目指す取り組みである。

問8 (1) たとえば教育や介護の現場など、一人ひとり状態や性格のことなる人間を相手とした職場では、その場に即した細やかな配慮やコミュニケーション・速やかな対応が必要とされる。こうした分野では、AIによる一律な判断ではすべてに適切に対応することは難しいと考えられる。

   (2) ブラジル

   (3) ブラジルをはじめとする南アフリカ諸国には、かつて日本からの労働者が多く移住し、現在その子孫である日系人が多数暮らしている。日系人(3世まで)が日本で働く際には申請すれば「定住者」の資格が得られ、期限や職種の制限なく働くことができるのである。

問9 「10増10減」と呼ばれる改定で、地方と都市部の「1票の格差」を解消するために、都市部の小選挙区の定数を10増やし、地方の県の定数を10減らすというものである。

問10 テレワーク・リモートワークなどと呼ばれている。

【大問4】記述問題

  • 難度:やや難
  • 時間配分:5分

オーバーツーリズムと呼ばれる問題で、外国人観光客が一時に大挙して観光地を訪れる

ことで、地域住民の生活・自然環境や景観に悪い影響をおよぼす状況である。混雑による渋滞、ごみ捨てや勝手な立ち入りなどのマナー違反、文化財の損傷などが具体的な事例として考えられる。

 まずは混雑を避けるような対策が求められる。混雑が予想される時期を避ければ料金が優遇されたり、付加的なサービスが受けられたり、あまり外国人が訪れない場所を紹介するなど、人出を分散させる方策をとる。マナー違反に対しては、来日する人にマナーを啓蒙する案内を配布したり、各地に案内役のスタッフを増やしたりして、日本なりの基準を理解してもらう。各国の言語で書かれた案内板で民家などの立ち入り禁止区域を示すなど、手間はかかるが丁寧に説明していく必要があるだろう。観光施設に入場する際にも、建造物や遺跡などの保護について「触らない」「持ち出さない」など具体的にわかってもらうことが望ましい。「知ってもらう」ことが負の影響を防ぐ手段と言えるだろう。

攻略のポイント

30分という時間に対して、書き込みが多い45問の問題数はやはり多い。幸い、問題の難易度自体は難問というほどではない。通常、漢字指定されるような問題もひらがなでもよいとされる問題もある。まずは記述以外の問題をてきぱき解き進めて点を稼ごう

60点という配点から考えても記述問題の配点は低めである。とはいえ記述問題は4問あるし、記述問題もひととおり手をつけられるよう、知識だけで答えられる問題を素早く終えられるようスピードは十分につけておきたい

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