中学受験プロ家庭教師 弱点克服・志望校入試傾向対策
中学受験専門プロ家庭教師が語る

暁星中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2025年度「暁星中学校の社会」
攻略のための学習方法

傾向

試験時間40分、大問は3~4だが、総解答数は50~60にも及ぶ。
本文・資料も含めると、目を通す分量がかなり多い試験である。
解答形式は、記号選択と用語記入がほとんどであるが、正解を選ぶのに手順や多くの知識が必要になる問題が多く、かなり手ごわい。
2014年度では無くなっていた記述問題がその後は復活している。また、2015年度以降に高まった難易度も徐々に下がってきているようである。
今後の動向について、学校説明会などに参加し、情報があれば確認しておきたい。

地理分野

日本地理全般の問題がまんべんなく出題されていて、偏りは無い。
地図や資料が多く示され、地形図の読み取りも出されている。
ここ数年は特に統計・グラフから数値を読み取って答える問題が多くなっている印象である。
また、一つの事項について集中して詳しく訊く問題が地理分野で出題されることがある。副教材などで「世界遺産」や「国際紛争の起こった地域」などをまとめたページでテーマごとに覚えておくと良い。
問題自体はテキストや参考書で勉強できる内容なので、幅広くこなしておく。
地図を使った問題は頻出なので、常に近くに置いて場所などのチェックを怠らないこと。
また、世界地理の問題も出されているので、主だった国や地域は知っておこう。
さらに、2018年度では北海道の発電所や都内のある市の夜間人口と昼夜間人口比率の比較など、他校ではあまり見られない問題もみられた。

歴史分野

古代から近代、現代の時事的要素を含む問題まで、幅広い範囲から出題される。
歴史上の出来事があった場所や関係の深い都道府県など、「歴史地理」といった問題も見られる。
単発の知識よりも歴史の流れを問われる設問が目立つ。
事項を時代順に並べ替えたり、本文自体で文章を時代順に並べて穴埋めさせたりという問題が出されている。
2015年度から著しく難易度が上がり、とくに歴史分野でその傾向が顕著であった。橘諸江や恵美押勝など他校ではあまり問われない人物名や、近江大津宮の場所など、答えられなかった人も多かったであろう。しかし、ここ数年で合格者平均点も上がってきており、難易度が抑えられているようである。
2017年度は地理分野に重点が置かれ、歴史分野でも地理分野が混合された問題が見られたが、2018年度~2020年度では歴史分野の方で問題数が多くなっている。両分野とも油断なく準備したい。

政治分野

日本国憲法・政治の仕組み・国際関係などからの出題。
特に憲法と三権の仕組みはよく訊かれるので、しっかり覚えておくこと。
政治分野も細かく突っ込んだ内容は問われないので、テキストを中心に丁寧に学習しておけばよい。
この分野で時事的問題が合わせて聞かれることが多いので、地理・歴史と比べると、政治自体の問題数は少な目である傾向が見られる。
2017年度は歴代総理大臣の名前と、関係する知識を問う政治史とも言える問題が出された。年度により傾向が変わる可能性があるので、慌てないように幅広く学習しておきたい。

記述問題

毎年2問程度の記述問題が出されている。現代社会分野での出題が多い傾向である。字数としては50~60字程度を想定しているようである。与えられた資料から考えられることを答える論述タイプも出されているので、普段の学習でも数値の意味や出来事の背景など、特に現代社会の問題点などをよく考える練習をしておこう

知識

2014年度まではテキストに書かれているレベルの基本をしっかり押さえた学習で対処できたが、2015年度から難易度が急上昇し、合格者平均点を見るとここ数年でまた元に戻りつつある。
来年度の動向に注意しつつ、テキストレベルにおいて可能な限り高度な学習を目指し、極端な難問以外は確実に得点できる実力を身につけたい。
 ◆テキスト・問題集で基礎をしっかり固めた上で、地図・白地図・資料集等で場所や関連事項を詳しく調べておく。
 ◆年表で時代の流れに沿って知識をまとめておく。地図で場所も確認する。
 ◆「必要と思われる解答は全て漢字で」という指定がつくので、特に人名・地名や法律の文言などは漢字で書けるようにしておく。
難しい問題で時間を取られ過ぎてもよくない。できる問題から着実に答えることである。
さらに注意点として、本文と設問でかなりの文章量になる年が多いため読むスピードは必要であるということを付け加えておく。

志望校への最短距離を
プロ家庭教師相談

お問い合わせ・資料請求はこちら

2025年度「暁星中学校の社会」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

本校の試験問題は、全体の文章量が多く、資料もたくさんあり、読み取りに時間がかかる
解答数も多い上、答えを選ぶのに手順が必要な問題があり、時間的にはきついかもしれない。
総解答数は39問で例年通りであったが、やはり読むのにあまり時間がかかるようではうまくない。
文章を読むスピードをつけるよう練習すること

【大問1】歴史分野

  • 難度:標準
  • 時間配分:13分
  • ★必答問題

いろいろな時代の貨幣を題材として、人物や出来事などについて訊かれている。

問1 A. 和同開珎  B. 寛永(通宝)

問2 ① アテルイ  ② C. 延暦寺  D. 和歌山県

問3 ① 北条泰時  ② 一遍

問4 図は低地から高地の田へ水をくみ上げる「竜骨車(りゅうこつしゃ・りゅうこし)」と呼ばれる揚水機である。

問5 
 ① 朝貢(ちょうこう)とは周辺国が中国の皇帝に貢物をささげることで外交関係を結ぶ政治的なしくみである。
 ② 座は同業者の組合、馬借は運送業、問丸は倉庫業者である。

問6 文禄の役・慶長の役

問7 沖縄にあった琉球王国を琉球藩として日本に併合する一連の施策を琉球処分という。問8 日清戦争の講和条約により多額の賠償金を得たため、金本位制へ移行することができたという経緯がある。

〔ワンポイント!――部分的にやや細かい知識が問われている。わからなければ先に進んで、時間が余ったら考えよう。〕

                                   <時間配分目安:13分>

【大問2】政治分野

  • 難度:標準
  • 時間配分:4分
  • ★必答問題

政治のしくみについて訊かれている。

 
 B. 法律の定める場合(院外での現行犯など)を除いて、国会の会期中は逮捕されない。
 C. 弾劾裁判は裁判官を対象とした裁判である。

 
 A. 内閣総理大臣ではなく、国会である。
 C. 憲法改正についてはどちらかの議院が反対した時点で廃案となるため、両院協議会は開かれない。

 すべて正しい。

 
 A. 総議員でなく、出席議員である。
 B. 内閣不信任決議権は衆議院にだけ認められている。

 B. 条約の承認は国会が行う。

【大問3】現代社会分野

  • 難度:標準
  • 時間配分:8分
  • ★必答問題

国や地方の政治について訊かれている。

問1 ① オ  ② サ  ③ エ  ④ ウ  ⑤ ク

問2 リコール

問3 地方の自立を目指して、地方への税源移譲・国庫支出金の廃止や縮減・地方交付税の縮小という改革が行われたことを三位一体の改革という。

問4 顧客のことを英語で「カスタマー」いうことから、カスタマーハラスメントと呼ばれる。

問5 アは少子化の影響を受けて減っている「夫婦と未婚の子」世帯。高齢人口の増加を示しているイが「65歳以上の者のいる家庭」。未婚の人が増える傾向がウの「単身世帯」のグラフにあらわれている。微増にとどまるエは「夫婦のみ世帯」である。

〔ワンポイント!――政治のしくみがよく出されている。覚えれば答えられる分野なので、苦手意識を持たずに学習し、得点源にしよう。〕

                    <時間配分目安:【大問2】・【大問3】合わせて12分>

【大問4】地理分野

  • 難度:標準
  • 時間配分:15分
  • ★必答問題

都市部のクマ出没を題材として、地図や統計の読み取りなどが出されている。

問1 ウ

問2 ア. ヒグマについては5倍以上にはなっていない。

問3 ウ. 地価の上昇は人間側だけの問題で、「人間生活と自然環境をめぐる利害の対立」ではない。

問4 

問5 エ. 九州・四国ではシカの生息域拡大と関係なく、もともとクマ類の生息域が限られていて変化がない。

問6 イ. 「動物のため」というのがアニマルウェアの基本の考え方であるから、イの漁獲量は人間都合であって関係がない。

問7 ア. アニマルウェアの観点ではリスクが高くなっている。

問8 

問9 設問のような自治体は過疎化が進み、少子高齢化が進んでいる地域と考えられ、社会保障関係費や医療費などの歳出が多くなってしまう。

問10 ヒグマの生息地に接近したり、食べ物を与えたりしないようにと注意がされている。エサがあると思ったクマは人間の生活圏に侵入し、人間は被害を避けるため駆除しなければならなくなる。一定の距離を保って共存できるのが望ましいが、近年はクマのエサとなる木の実などが不足しており、食べ物を求めて人間の生活圏に出てきてしまうことが多く、課題となっているのである。

〔ワンポイント!――記述問題は現代社会分野で出されることが多い傾向である。世界情勢や重大事件・社会問題などに注意を向けて、いろいろな面から考えてみるようにしよう。〕

                                   <時間配分目安:15分> 

攻略のポイント

2015年度からの難易度上昇が、ここ数年では抑えられ元に戻ってきたようである。
いずれにしてもテキストの基本的事項を徹底的にマスターし、難問を除いた他の問題を確実に得点していけば合格最低点には達すると考え、あまり身構えずに堅実な実力アップを図って欲しい。復活した記述問題にも抜かりなく対策をしておく必要がある。
また、地理分野で狭い範囲に限定して細かく問う問題が見られ、その範囲の勉強をおろそかにしていると大量失点につながるので、各分野で大きな穴を作らないようにすることも大切である。

志望校への最短距離を
プロ家庭教師相談

お問い合わせ・資料請求はこちら

暁星中学校の科目別
入試対策一覧

中学受験のために
家庭でできること

インタビュー=学力が伸びる子と伸び悩む子の特徴とは

リーダーズブレインの合格実績豊富な現役家庭教師が、プロならではの視点でポイントをお話ししています。どのようなタイプの子供が伸びるのか、家庭でのサポートで親が気を付けるべき事は何か。勉強のサポートの仕方から親子の関係性など…ぜひ参考にしてください。

TOP

これこそ家庭教師 TUTOR

家庭で授業

プロ教師が生徒さんのお宅に訪問して授業を行います。本来の家庭教師のスタイルです。生徒さんにとっては通塾の手間が無く、時間を効率よく活用できます。

集中できる個別ルームで 1 TO 1

教室で授業

当会の教室でプロ教師が授業を行います。ブルーを基調とした圧迫感の無い部屋は集中して学習に取り組めます。また、自習用のブースも用意しています。

創業以来、
最高峰のプロ教師陣を輩出

TRADITION
SINCE 1985

1985年法人設立以来、プロ家庭教師のクオリティーにこだわり続け、現役プロ教師の中でもトッププロと呼ばれる真の実力を兼ね備えた合格実績豊富な家庭教師のプロだけをご紹介しています。
特に中学受験·大学受験·医学部受験専門のプロ教師のクオリティーに自信があります。