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暁星中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2017年度「暁星中学校の社会」
攻略のための学習方法

傾向
試験時間40分、大問は34だが、総解答数は5060にも及ぶ。
本文・資料も含めると、目を通す分量がかなり多い試験である。

解答形式は、記号選択と用語記入がほとんどであるが正解を選ぶのに手順や多くの知識が必要になる問題が多く、かなり手ごわい。
平成26年度では無くなっていた記述問題がその後は復活している。また、試験全体の難易度も27年度以降は突然に高くなった。

今後の動向について、学校説明会などに参加し、情報があれば確認しておきたい。

地理分野
日本地理全般の問題がまんべんなく出題されていて、偏りは無い。
地図や資料が多く示され、地形図の読み取りも出されている。

ここ数年は特に統計・グラフから数値を読み取って答える問題が多くなっている印象である。
また、毎年一つの事項について集中して詳しく訊く問題(例:平成23年度大問3の五街道がテーマの設問や平成24年度大問3の政令指定都市の設問など)が、地理分野で多いのが特徴的である。副教材などで「世界遺産」や「国際紛争の起こった地域」などをまとめたページでテーマごとに覚えておくと良い。

問題自体はテキストや参考書で勉強できる内容なので、幅広くこなしておく。
地図を使った問題は頻出なので、常に近くに置いて場所などのチェックを怠らないこと。
また、世界地理の問題も出されているので、主だった国や地域は知っておこう。

平成2728年度と同等、今年度もなかなかに難しくなっている。三大都市圏や十大都市に関する農業・工業の統計、関連する歴史・災害の問題など、他校ではあまり見られない問題もみられた。

歴史分野
古代から近代、現代の時事的要素を含む問題まで、幅広い範囲から出題される。
歴史上の出来事があった場所や関係の深い都道府県など、「歴史地理」といった問題も見られる。
単発の知識よりも歴史の流れを問われる設問が目立つ。

事項を時代順に並べ替えたり、本文自体で文章を時代順に並べて穴埋めさせたりという問題が出されている。
先に述べたように27年度から著しく難易度が上がったが、とくに歴史分野でその傾向が顕著である。橘諸江や恵美押勝など他校ではあまり問われない人物名や、近江大津宮の場所など、答えられなかった人も多かったであろう。

29年度は地理分野に重点が置かれ、歴史分野でも地理分野が混合された問題が見られた。来年度はまた配分が変わることも考えられる。いずれにしろ油断なく準備したい。

政治分野
日本国憲法・政治の仕組み・国際関係などからの出題。
特に憲法と三権の仕組みはよく訊かれるので、しっかり覚えておくこと。

政治分野も細かく突っ込んだ内容は問われないので、テキストを中心に丁寧に学習しておけばよい。
この分野で時事的問題が合わせて聞かれることが多いので、地理・歴史と比べると、政治自体の問題数は少な目である傾向が見られる。

29年度は歴代総理大臣の名前と、関係する知識を問う政治史とも言える問題が出された。年度により傾向が変わる可能性があるので、慌てないように幅広く学習しておきたい。

知識
26年度まではテキストに書かれているレベルの基本をしっかり押さえた学習で対処できたが、27年度から難易度が急上昇した。例年45点前後だった合格者平均点が27年度以降では30点前後と大幅にダウンしている。

来年度の動向に注意しつつ、テキストレベルにおいて可能な限り高度な学習を目指し、極端な難問以外は確実に得点できる実力を身につけたい。
 ◆テキスト・問題集で基礎をしっかり固めた上で、地図・白地図・資料集等で場所や関連事項を詳しく調べておく。
 ◆年表で時代の流れに沿って知識をまとめておく。地図で場所も確認する。
 ◆「必要と思われる解答は全て漢字で」という指定がつくので、特に人名・地名や法律の文言などは漢字で書けるようにしておく。

難しい問題で時間を取られ過ぎてもよくない。できる問題から着実に答えることである。
さらに注意点として、本文と設問でかなりの文章量になる年が多いため読むスピードは必要であるということを付け加えておく。

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2017年度「暁星中学校の社会」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

本校の試験問題は、全体の文章量が多く、資料もたくさんあり、読み取りに時間がかかる

解答数も多い上、答えを選ぶのに手順が必要な問題があり、時間的にはきついかも知れない。今年度も、大問4つに解答数67と、一つ30秒ほどの計算にはなるが、読むのにあまり時間がかかるようではうまくない

文章を読むスピードをつけるよう練習すること

【大問1】歴史・地理分野

  • 難度:やや難
  • 時間配分:15分
  • ★必答問題

.島根県・荒神谷遺跡。イ.千葉県・加曽利貝塚。ウ.大輪田泊・現在の神戸港にあたる。エ.奈良県・平城京。オ.当時の越前・福井県。カ.大内氏の城下町・山口県。キ.厳島神社・広島県。ク.別子銅山・愛媛県。ケ.大鳴門橋(神戸―鳴門ルート)・徳島県。コ.熊本地震で損害・熊本城。サ.四日市ぜんそく・三重県。シ.紅花の産地・山形県。ス.武田信玄・山梨県。セ.米騒動・富山県。ソ.登呂遺跡・静岡県。

ア 島根県には石見銀山がある。 
イ 千葉県は新幹線が通っていない。 
ウ 兵庫県はポートアイランド・六甲アイランドがある。 
エ 奈良県明日香村の遺跡から富本銭が見つかった。 
オ 福井県には原発が多く作られ原発銀座と呼ばれている。 
カ 山口県の秋吉台は秋芳洞という長い鍾乳洞で有名である。 
キ 広島への原爆投下は8月9日。 
ク 愛媛県松山市は小説「坊ちゃん」の舞台となった。 
ケ 徳島県を流れる吉野川は四国三郎と呼ばれている。 
コ 熊本県・八代平野はいぐさの栽培が盛んである。 
サ 三重県東部の伊勢志摩地域は真珠の養殖で有名である。 
シ 山形県はさくらんぼの生産の7割を占めている。 
ス 山梨県はぶどう・桃の大生産地である。 
セ イタイイタイ病は富山県神通川流域でカドミウムが原因で起こった公害病である。 
ソ 静岡県は牧ノ原台地など水はけの良い土地で茶の栽培が盛んである。

【大問2】地理分野

  • 難度:やや難
  • 時間配分:16分
  • ★必答問題

問一 人口の多い上位10市は、横浜・大阪・名古屋・札幌・福岡・神戸・川崎・京都・さいたま・広島。三大都市圏から外れるのは、札幌・福岡・広島の3つ。輸送用機械が多いのは自動車の生産が盛んな広島市。2番目に人口が多い都市で見ると、北九州市がある福岡市がA。残るBが札幌市となる。

問二 石橋山の戦いは、源頼朝が平氏方の大庭景親(おおばかげちか)と小田原市南西の石橋山で戦って敗れた出来事。一の谷の戦いは源義経らが平氏方を破った戦い。場所は現在の神戸市。関ヶ原は岐阜県。Aは雨の少ない瀬戸内気候に属する神戸市。Cは冬の降水量の多さから岐阜県関ヶ原町。残るBが小田原市となる。

問三 A 1923年、関東大震災。昼時だったこともあり、火災で多くの人が亡くなった。
   B 阪神淡路大震災。
   C 伊勢湾台風。本州最南端は潮岬。強力な低気圧で海面が上昇する高潮という現象が被害を拡大させた。

問四 イ.関東大震災が起こったのは9月1日で、冬の北西の季節風ではなかった。

問五 夏に高冷地の出荷が多いので、キャベツと考えられる。冬に出荷が多いのが愛知県、夏が群馬県、神奈川県が多い〈ろ〉が東京、〈は〉は大阪が多い、残る〈い〉が名古屋、とわかるところから順に考えていく。Dは東京で多いので千葉、Cは大阪に近い兵庫となる。

問六 オリンピックの時期に高速道路が急速に整備されたことに注目する。かつては水路と鉄道で荷物を運んでいたが、やがて鉄道がなくなり、汐留の貨物駅も撤去されている。

【大問3】政治経済・歴史分野

  • 難度:
  • 時間配分:9分
  1. 鳩山一郎 日ソ共同宣言を機に日本の国際連合加盟が認められた。
  2. 岸信介 新日米安保条約の締結に反対派が強硬に反発し、安保闘争が起こり社会が混乱した。
  3. 佐藤栄作 長期内閣で日韓基本条約・沖縄返還などの成果をあげた。
  4. 田中角栄 日中共同声明で中国との国交を回復。後に収賄問題で辞職に追い込まれた(ロッキード事件)
  5. 宮沢喜一 自衛隊の初の海外派遣が行われた。
  6. 橋本龍太郎 消費税の税率を3%から5%に引き上げた。
  7. 小泉純一郎 郵政民営化・北朝鮮の拉致被害者の一部帰国などを成し遂げた。

攻略のポイント

27年度からの難易度の急変に戸惑った人も多かったであろう。教科書だけ勉強していても答えられない問題も見られ、合格者平均点も5割に届いていない。

来年の動向は不明だが、いずれにしてもテキストの基本的事項を徹底的にマスターし、難問を除いた他の問題を確実に得点していけば合格最低点には達すると考え、あまり身構えずに堅実な実力アップを図って欲しい。復活した記述問題にも抜かりなく対策をしておく必要がある。

また、地理分野で狭い範囲に限定して細かく問う問題が見られ、その範囲の勉強をおろそかにしていると大量失点につながるので、各分野で大きな穴を作らないようにすることも大切である。

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