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法政大学中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2018年度「法政大学中学校の理科」
攻略のための学習方法

法政大学中の問題は、科目に関わらず全体にテスト問題が易しめに作成されているという傾向がある。
理科においてもそれは顕著であり、平均点も70点、高ければ80点以上になることもある。受験者の質から見ると問題はもう少し難しくても良いくらいだ(平均点が60点くらいになる程度)。
が、この傾向は以前から長く続いているものであり、今後もそれは変わらないという前提で対策を進めていかなくてはならない。
その場合、理科において特に大切なのはやはり基本的知識の定着」ということになる。問題文と設問が平易であり、多くの受験生が正解できる問題を落とすことは出来ない。また、計算がからむ問題(てこ・滑車・ばねまたは中和など)が得意な生徒はその手の問題を出す学校ではないだけに力を発揮するところがない。あくまでも地道な暗記作業の成果を反映するテストになっている。そういう意味では、努力がそのまま実を結ぶ問題なのでふだんの勉強にも張り合いが出る。
しかしその一方で、理科特有の「難問・奇問」もないわけではない。
たとえば2018年度【大問1のような、あるせまい分野に偏った出題である。「絶滅危惧種」を塾などで習うことはあってもここまで詳しくは指導されないだろう。指導があっても、ここに並べられている生物の半分もカバーできていればかなりいい方で、この手の大問が出題された場合ははっきり言うと手の施しようがない。この年度の問題をやったあとで新しい知識として覚えたところで法政大学中の問題にも出されることはないだろうし、ましてや併願校の対策にもならない。「絶滅危惧種」もたいがいではあるが、次の「自然科学書の作者」は教養としては素晴らしいものの受験理科の王道では全くない。
また、2018年度では【大問2も内容は物の運動ではあるものの少し変わったアプローチの仕方をしている。これもあまり解いたことのないタイプの問題ではなかろうか。【大問1に比べればはるかに理科の力を問う問題ではあるけれどもとまどうことは間違いない。
この2つ、基本的知識問題と難問・奇問を併せ持つテスト形式になっているが勉強のメインはやはり「基本的知識の定着」にある。【大問1】【大問2のような問題は誰にでも出来るではない、と割り切って後半の基本問題で全問正解を目指す方が賢明である。
かといって、そのどちらでもない、先ほど少し触れた計算分野も軽視すべきではない。2017年度【大問2「浮力」の問題は本格的な計算問題であり、設問数も多く合否の行方を決定づける問題になっている。しかし、聞かれていることは「浮力」の問題としては至極普通レベルの問いである。水よりも軽いもの・重いものそれぞれの基本問題がしっかり身についていれば他の暗記分野と同じように高い点数が期待できる問題になっている。要するに、計算分野に関しても基本的解法は身につけておくべきであると言うことだ。ただし、そこでの差もあまり期待できないので、計算が得意だからと言って大きなアドバンテージを得ることは出来ない。
残された時間、まずは基本的知識の確認から始めてみよう。その上で過去問を解きながら、時間配分や奇問とのつきあい方をマスターできれば合格ラインをこえることが出来るだろう。

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2018年度「法政大学中学校の理科」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

テスト時間は35分と短めの時間の割には小問数は多めで1問に1分も使えない。よって速読即解型のテストと言えるので解答用紙に正しい記号をテキパキと埋めていきたい。ただし、前半の問題が後半の問題よりも必ずしもやさしいとは限らないので解きやすそうな大問から手をつけることを勧める。テスト時間を最大限うまく利用して1つでも多くの正解を導くようにしよう。この学校では特にその必要を感じる。

【大問1】「絶滅危惧種」と「自然科学書の作者」について

  • 難度:
  • 時間配分:10分

昨年度平成29年との問題が比較的オーソドックスだっただけに、この【大問1】に遭遇したときの受験生たちの驚愕(大変驚くこと)は想像に難くない。環境問題などと合わせて「絶滅危惧種」についての学習はしているとは思うもののここまで執拗に生物の名前を答えさせることはまずありえないからだ。また、それぞれの生物に対する文が短くヒントになる言葉も少ないのが特徴だが、同じ法政大学付属系列で法政第二中の「社会」などでもおなじみかもしれない。少ないヒントから答えを導き出させるのが好きな学校であることは間違いない。
そうは言っても志望校の問題なのだからなんとか解かなくてはならない。
(1)の生物の中で、答えられる可能性が高いのは②・⑤・⑥・⑧・⑨あたりだろうか。
(2)については(1)以上に「何をか言わんや」であるが、これも解かなくてはいけない。
③・④・⑥・⑨が正解できれば上出来で、あとは(言い方は悪いけれども)運任せの解答となってしまっても仕方がない。

【大問2】物体の運動

  • 難度:標準
  • 時間配分:6分

ここからは普通の理科のテストに近づいていくわけだが、設問を見る限りまだガリレオの亡霊が近くにいるようである。「重さ」と「空気抵抗」の根本の確認を誤ってしまうと設問を連鎖的に間違えてしまう、ある意味で【大問1】以上にこわい問題である。

【大問3】二酸化炭素に関する問題

  • 難度:
  • 時間配分:6分
  • ★必答問題

ここは日常の勉強だけでほぼすべて対処できる基本的な問いばかりである。必ず点数をかせいでおきたい。
(1)はドライアイス、(2)は炭酸水、と二酸化炭素が姿を変えて出題されている。理科の知識がきちんと整理されていれば全問正解できるレベルである。

【大問4】地球の年周運動

  • 難度:
  • 時間配分:6分
  • ★必答問題

これもまた毎度おなじみ、太陽が真ん中にあって四季の地球がおりおりあるという模式図が与えられ、そこから設問を解いていくという形式でほっとする。
北極の位置が太陽の方を向いているところが「北半球では夏(夏至)」なのでBを「夏」と決定してから解いていこう。ここもできれば全問正解しておきたい。
(2)は微妙な選択肢はないので容易に解けたであろう。
(3)(4)あたりも地獄に仏の設問である。ただし、(4)はその範囲に注意したい。「秋分」から「春分」までの間が「昼の長さが夜の長さよりも短くなる」時期である。入試を受けている2月上旬は冬至の頃に比べればずいぶん昼の時間は長くなってきている。
(5)のニュージーランドは南半球にあるので季節が日本など北半球の国と真逆になる点に注意したい。ニュージーランドが南半球にあると知らないと解けないのだが…。
(6)はまさかの(2)の答えがヒントになっている。
(7)は知力を問う面白い問題で、この設問の反対に地軸の傾きが「35度」になったらどうなるかなども考えておくとよいだろう。その場合の答えは「ア」である。

【大問5】人体(血液の循環)

  • 難度:
  • 時間配分:6分
  • ★必答問題

人体の中でもっともやっかいな「血液の循環」に関する問題ではあるが【大問1】に比べれば天使のように優しい存在だ。ぜひ満点を取ってその恩に報いようではないか。
前半が血液の流れ・血管に関する問題で後半は血液の成分に関する問題。知識のチェックにも最適な大問といえよう。

攻略のポイント

本年度は【大問1】の影響が大きく、受験者平均・合格者平均とも例年を下回っている。それでも受験者平均は62.6点、合格者平均は69.4点なのだから、65点以上は得点しておきたい。そのためには、本年度であれば【大問3】以降のオーソドックスな問題はできるだけ正解しておきたい。最低でも80%は正解していなくてはいけない。その上で【大問1】【大問2】を効率よく正解して全体として70%以上の得点を獲得したいものだ。
それには何と言っても基礎知識の充実が必要不可欠である。
本校の理科で合格点をとるためには難しい計算問題にあたるよりもまずは知識を正確に増やすことが大切で、その上で基本的な問題に適度にあたり、問題を解くスピードも身につけておこう

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