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法政大学中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2020年度「法政大学中学校の理科」
攻略のための学習方法

法政大学中の問題は、科目に関わらず全体にテスト問題が易しめに作成されているという傾向がある。
理科においてもそれは顕著であり、平均点も70点、高ければ80点以上になることもある。受験者の質から見ると問題はもう少し難しくても良いくらいだ(平均点が60点くらいになる程度)。
が、この傾向は以前から長く続いているものであり、今後もそれは変わらないという前提で対策を進めていかなくてはならない。

その場合、理科において特に大切なのはやはり「基本的知識の定着」ということになる。問題文と設問が平易であり、多くの受験生が正解できる問題を落とすことは出来ない。また、計算がからむ問題(てこ・滑車・ばねまたは中和など)が得意な生徒はその手の問題を出す学校ではないだけに力を発揮するところがない。あくまでも地道な暗記作業の成果を反映するテストになっている。そういう意味では、努力がそのまま実を結ぶ問題なのでふだんの勉強にも張り合いが出る。

しかしその一方で、理科特有の「難問・奇問」もないわけではない。
たとえば2018年度【大問1】のような、あるせまい分野に偏った出題である。「絶滅危惧種」を塾などで習うことはあってもここまで詳しくは指導されないだろう。指導があっても、ここに並べられている生物の半分もカバーできていればかなりいい方で、この手の大問が出題された場合ははっきり言うと手の施しようがない。この年度の問題をやったあとで新しい知識として覚えたところで法政大学中の問題にも出されることはないだろうし、ましてや併願校の対策にもならない。「絶滅危惧種」もたいがいではあるが、次の「自然科学書の作者」は教養としては素晴らしいものの受験理科の王道では全くない。2019年度ただ、さいわいなことに2020年度の問題にはそういった「時事問題」風な大問は見られなかった。今後もその傾向が続けばより学力を反映したテスト結果をもたらす問題となるだろう。

また、2019年度【大問2】・【大問5】、2018年度では【大問2】も通常とは少し変わったアプローチの仕方をされている。これもあまり解いたことのないタイプの問題ではなかろうか。【大問1】に比べればはるかに理科の力を問う問題ではあるけれどもとまどうことは間違いない。
この2つ、基本的知識問題と難問・奇問を併せ持つテスト形式になっているが勉強のメインはやはり「基本的知識の定着」にある。前半のような問題は誰にでも出来るではない、と割り切って後半の基本問題で全問正解を目指す方が賢明である。
かといって、そのどちらでもない、先ほど少し触れた計算分野も軽視すべきではない。2017年度【大問2】「浮力」の問題は本格的な計算問題であり、設問数も多く合否の行方を決定づける問題になっている。しかし、聞かれていることは「浮力」の問題としては至極普通レベルの問いである。水よりも軽いもの・重いものそれぞれの基本問題がしっかり身についていれば他の暗記分野と同じように高い点数が期待できる問題になっている。要するに、計算分野に関しても基本的解法は身につけておくべきであると言うことだ。ただし、そこでの差もあまり期待できないので、計算が得意だからと言って大きなアドバンテージを得ることは出来ない。
残された時間、まずは基本的知識の確認から始めてみよう。その上で過去問を解きながら、時間配分や奇問とのつきあい方をマスターできれば合格ラインをこえることが出来るだろう。

 

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2020年度「法政大学中学校の理科」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

テスト時間は35分と標準的ながら小問数が60問以上あり単純計算で1問あたり30秒ほどで解いていかなくてはならない。速読即解型のテストであり問題文をすばやく読んで解答用紙に正しい記号をテキパキと書いていきたい。大問のレベルは前半も後半も大きくは変わらないので、自分が得意としている分野の問題から着手すると時間のロスが減る。テスト時間を最大限うまく利用して1つでも多くの正解を導くようにしよう。

【大問1】四季の特徴

  • 難度:
  • 時間配分:6分
  • ★必答問題

春・夏・秋・冬の特徴を表すものを、「植物」「食材」「気象」それぞれのジャンルから一つずつ記号で選ぶという形式である。グループBの「食材」は理科の基礎知識とも思えず多分に家庭科よりである。少し変わってはいるものの例年の「時事問題」に比べるとはるかに普通っぽい。全問正解したい。

【大問2】人体(消化器官)

  • 難度:
  • 時間配分:7分
  • ★必答問題

こちらは人体「消化器官」に関する基本的な設問ばかりで構成されている、まさに手権威的問題である。人体も「循環器(血液の流れ)」よりは消化器官の方が覚えやすいのでここも全問正解して先に進みたい。

【大問3】レンズ

  • 難度:標準
  • 時間配分:7分

大きな設問が3つあって、それぞれ採り上げている内容に違いがある。この中では(1)が最も答えにくく、このテストの中で唯一失点しそうな箇所になっている。
(1)は「メガネ」について問われている。「近視用メガネ」と「遠視用メガネ」の区別など、受験生の中にはメガネをかけている生徒もいるだろうがその多くは「近視用」だと思われるので「遠視用」の知識は持ち合わせてはいまい。「近視用」と反対の特徴を持つとして考えていくしかない。
(2)は「虫メガネ」に使われているレンズの選択で簡単なもの。
(3)は問題の質から言うと最も高いのかもしれないが、受験生はこういう問題には慣れているので逆に組しやすい。③はレベルが上がるので、自分で鏡に映る像を作図しながら考える必要がある。

【大問4】気体・水溶液の性質

  • 難度:
  • 時間配分:7分
  • ★必答問題

突然法政中学理科部の生徒たちが出てきて、「電気分解」についての会話を始めるのでギョッとするものの、読んでいくと「要するに水溶液に溶けているもの(溶質)がなんであるか」がわかればなんとかなるとわかり少しホッとする。さらに設問を見ていくとほぼ基本的知識があれば答えられるものばかりなので正解を出し続けることは十分に可能だろう。
「電気分解」に関しては中学入学後にがんばって勉強することにしよう。

【大問5】火山

  • 難度:
  • 時間配分:8分
  • ★必答問題

前半は「火山」についての基礎的知識、後半は「火山下の仕組み」についてもう少し細かい知識を問われている。
(1)(2)は火山をひとたび勉強した生徒であればすらすらと答えられることだろう。1991年に起きた「雲仙普賢岳」の噴火によって「火砕流」という火山が引き起こす災害が初めて一般に有名になった。
(3)のマグマに関する知識まで手が及んでいればしめたものだ。「マントル」「マグマだまり」などまだ覚えていなかった生徒はこの際頭に入れてしまおう。

攻略のポイント

本年度は時事・雑学問題が平易だったにも関わらず、受験者平均・合格者平均ともあまり高くなかった。受験者平均は52.3点、合格者平均は61.2点とあるので、最低でも60点、できれば65点以上は得点しておきたい。
そのためには、本年度であれば【大問1】B~【大問4】のオーソドックスな問題はできるだけ正解しておきたい。最低でも80%の正解を見たい。その上で【大問1】A・【大問5】を効率よく正解して全体として70%以上の得点を取れると思われる。
いくら【大問1】が最大の難関としてもやはり基礎知識の充実が合格には必要不可欠だ。
本校の理科で合格点をとるためにはまずは知識を正確に増やすことが大切で、その上で基本的な問題に多くあたり、問題を解くスピードも身につけておくとよい。

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