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法政大学中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2021年度「法政大学中学校の理科」
攻略のための学習方法

法政大学中の問題は、科目に関わらず全体にテスト問題が易しめに作成されているという傾向がある。
理科においてもそれは顕著であり、平均点も70点、高ければ80点以上になることもある。受験者の質から見ると問題はもう少し難しくても良いくらいだ(平均点が60点くらいになる程度)。
が、この傾向は以前から長く続いているものであり、今後もそれは変わらないという前提で対策を進めていかなくてはならない。

その場合、理科において特に大切なのはやはり「基本的知識の定着」ということになる。問題文と設問が平易であり、多くの受験生が正解できる問題を落とすことは出来ない。また、計算がからむ問題(てこ・滑車・ばねまたは中和など)が得意な生徒はその手の問題を出す学校ではないだけに力を発揮するところがない。あくまでも地道な暗記作業の成果を反映するテストになっている。そういう意味では、努力がそのまま実を結ぶ問題なのでふだんの勉強にも張り合いが出る。

しかしその一方で、理科特有の「難問・奇問」もないわけではない。
たとえば2018年度【大問1】のような、あるせまい分野に偏った出題である。「絶滅危惧種」を塾などで習うことはあってもここまで詳しくは指導されないだろう。指導があっても、ここに並べられている生物の半分もカバーできていればかなりいい方で、この手の大問が出題された場合ははっきり言うと手の施しようがない。この年度の問題をやったあとで新しい知識として覚えたところで法政大学中の問題にも出されることはないだろうし、ましてや併願校の対策にもならない。「絶滅危惧種」もたいがいではあるが、次の「自然科学書の作者」は教養としては素晴らしいものの受験理科の王道では全くない。2019年度ただ、さいわいなことに2020年度の問題にはそういった「時事問題」風な大問は見られなかった。今後もその傾向が続けばより学力を反映したテスト結果をもたらす問題となるだろう。

また、2019年度【大問2】・【大問5】、2018年度では【大問2】も通常とは少し変わったアプローチの仕方をされている。これもあまり解いたことのないタイプの問題ではなかろうか。【大問1】に比べればはるかに理科の力を問う問題ではあるけれどもとまどうことは間違いない。
この2つ、基本的知識問題と難問・奇問を併せ持つテスト形式になっているが勉強のメインはやはり「基本的知識の定着」にある。前半のような問題は誰にでも出来るではない、と割り切って後半の基本問題で全問正解を目指す方が賢明である。
かといって、そのどちらでもない、先ほど少し触れた計算分野も軽視すべきではない。2017年度【大問2】「浮力」の問題は本格的な計算問題であり、設問数も多く合否の行方を決定づける問題になっている。しかし、聞かれていることは「浮力」の問題としては至極普通レベルの問いである。水よりも軽いもの・重いものそれぞれの基本問題がしっかり身についていれば他の暗記分野と同じように高い点数が期待できる問題になっている。要するに、計算分野に関しても基本的解法は身につけておくべきであると言うことだ。ただし、そこでの差もあまり期待できないので、計算が得意だからと言って大きなアドバンテージを得ることは出来ない。
残された時間、まずは基本的知識の確認から始めてみよう。その上で過去問を解きながら、時間配分や奇問とのつきあい方をマスターできれば合格ラインをこえることが出来るだろう。

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2021年度「法政大学中学校の理科」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

テスト時間は35分と標準的ながら小問数が60問以上あり単純計算で1問あたり30秒ほどで解いていかなくてはならない。速読即解型のテストであり問題文をすばやく読んで解答用紙に正しい記号をテキパキと書いていきたい。分野によって「易」問題が中心の大問があるので(「生物」・「地学」分野)、スピードに少し不安がある生徒はそちらの大問から手をつけると時間がうまく使える。

【大問1】ふりこ

  • 難度:
  • 時間配分:7分
  • ★必答問題

ふりこに関する設問が長々と続くが、ふりこの基本的な特徴を知っていればたいてい答えられる問題ばかりであり計算を必要とする問題もない。「ふりこの等時性」をいろいろな角度から答えさせるようになっている。要するに、ふりこはその長さによってのみ周期が変化するということである。
最後の(4)が計算問題にでもなっていればもう少しやりがいがあったのだろうが…

【大問2】いろいろな植物・食べる部分

  • 難度:標準
  • 時間配分:7分

昨年度の【大問1】にも類似する問題があった。「春・夏・秋・冬の特徴を表すものを、「植物」「食材」「気象」それぞれのジャンルから一つずつ記号で選ぶという」問題である。本年度は、①~⑩の植物の名前からあてはまる写真とその植物の食べている部分をそれぞれ選択肢から選ぶという問題でとても似ている。
植物の写真を間違えることは往々にしてないと思うものの、食べられる部分となると特に男子受験生などは苦手とするのではないかと思う。さいわい、写真と食べられる部分は別配点のようなので写真はすべてあてた上で後者はわかるものをしっかりと正解していきたい。

【大問3】新型コロナウィルスの消毒・除菌

  • 難度:やや難
  • 時間配分:7分

この【大問3】が本年度の時事問題に相当すると考えてよいだろう。タイムリーな問題だと思うものの厚生労働省の説明もそこから引用される問題もなかなか難しい。
(1)は「石鹸せっけん」について問われていて、②の性質は広く知られていても①はあまり聞かれることはない内容だ。
(2)エタノール・次亜塩素酸ナトリウムが含まれているものをそれぞれ選ぶ問題。テスト以前に触れていないとなかなか答えられるものではない。
(3)は中和の問題なので溶質をよく見て答えればそれほど難しいものではない。しかしいつも中和の実験に使っているものとは異なるのでやはり容易ではない。
(4)は物質の酸化についての問いで「さび」についての知識があれば簡単だ。しかも習っているはず。
(5)は唯一の計算問題で、1kg=1000gを25gで割って得た値を、0.05%にかければ良い。
この【大問3】でどれだけ答えられたかがテストの合否を左右したと思われる。

【大問4】植物のはたらき

  • 難度:
  • 時間配分:7分
  • ★必答問題

「生物どうしのつながり」についての模式図を与えられるものの設問は植物に関するもののみとなっている。おもに植物のはたらき、光合成と呼吸に関する問題で、この2つのはたらきに関する基本的ことがらが頭に入っていればほぼ正解できるだろう。(2)(3)ではからの空欄の位置に気をつけて答えること。
(4)窒素酸化物をどこから吸収するか、と問われたときに土の肥料に「チッ素・リン酸・カリ」が使われていることが思い出せればしめたものである。また、でんぷんと炭水化物は光合成から作られるので、選択肢も狭まるというもの。

【大問5】地層

  • 難度:
  • 時間配分:7分
  • ★必答問題

(1)(2)は岩石に関する質問である。石灰岩が熱変成の結果なんと呼ばれる岩石と変わるか、は事前に学んでおかないと難しいかも。(2)は平易な設問である。
(3)(5)は断層に関する問題で、「正」か「逆」か、しっかりと覚えておかないと足下をすくわれる。
(4)は地震の規模(エネルギー)を表す値を答えよという100%の正解者が出そうな問題である。今の中学受験生だと2011年3月の東日本大震災における地震の記憶もないだろうから今年10月7日夜、首都圏を襲った震度5強の地震はさぞ地震の恐ろしさを身をもって味わうことが出来ただろう。ちなみにこの設問の答えにあたる大きさは「5.9」と推定されている。

攻略のポイント

本年度は【大問3】以外の問題が平易だったせいか、受験者平均・合格者平均とも昨年度より大幅に上がり、受験者平均は66.4点(昨年度52.3点)、合格者平均は76.3点(昨年度61.2点)となったので、最低でも70点、できれば75点以上の得点が必要となった。
そのためには、本年度であれば【大問1】・【大問4】・【大問5】のオーソドックスな問題はできるだけ正解しておきたい。その上で【大問2】の植物の写真・【大問3】では答えられるところを探して得点を重ねたい。
本校の理科で合格点をとるためにはまずは知識を正確に増やすことが大切で、その上で基本的な問題に多くあたり、問題を解くスピードも身につけておくとよい時事問題対策も怠らぬようくれぐれも心がけたい

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