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法政大学中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2019年度「法政大学中学校の理科」
攻略のための学習方法

法政大学中の問題は、科目に関わらず全体にテスト問題が易しめに作成されているという傾向がある。
理科においてもそれは顕著であり、平均点も70点、高ければ80点以上になることもある。受験者の質から見ると問題はもう少し難しくても良いくらいだ(平均点が60点くらいになる程度)。
が、この傾向は以前から長く続いているものであり、今後もそれは変わらないという前提で対策を進めていかなくてはならない。
その場合、理科において特に大切なのはやはり「基本的知識の定着」ということになる。問題文と設問が平易であり、多くの受験生が正解できる問題を落とすことは出来ない。また、計算がからむ問題(てこ・滑車・ばねまたは中和など)が得意な生徒はその手の問題を出す学校ではないだけに力を発揮するところがない。あくまでも地道な暗記作業の成果を反映するテストになっている。そういう意味では、努力がそのまま実を結ぶ問題なのでふだんの勉強にも張り合いが出る。
しかしその一方で、理科特有の「難問・奇問」もないわけではない。
たとえば2018年度【大問1】のような、あるせまい分野に偏った出題である。「絶滅危惧種」を塾などで習うことはあってもここまで詳しくは指導されないだろう。指導があっても、ここに並べられている生物の半分もカバーできていればかなりいい方で、この手の大問が出題された場合ははっきり言うと手の施しようがない。この年度の問題をやったあとで新しい知識として覚えたところで法政大学中の問題にも出されることはないだろうし、ましてや併願校の対策にもならない。「絶滅危惧種」もたいがいではあるが、次の「自然科学書の作者」は教養としては素晴らしいものの受験理科の王道では全くない。2019年度は比較的常識内で答えられる【大問1】ではあったものの、来年度以降再度牙をむいてかかってくる恐れがある。
また、2019年度【大問2】・【大問5】、2018年度では【大問2】も通常とは少し変わったアプローチの仕方をされている。これもあまり解いたことのないタイプの問題ではなかろうか。【大問1】に比べればはるかに理科の力を問う問題ではあるけれどもとまどうことは間違いない。
この2つ、基本的知識問題と難問・奇問を併せ持つテスト形式になっているが勉強のメインはやはり「基本的知識の定着」にある。前半のような問題は誰にでも出来るではない、と割り切って後半の基本問題で全問正解を目指す方が賢明である。
かといって、そのどちらでもない、先ほど少し触れた計算分野も軽視すべきではない。2017年度【大問2】「浮力」の問題は本格的な計算問題であり、設問数も多く合否の行方を決定づける問題になっている。しかし、聞かれていることは「浮力」の問題としては至極普通レベルの問いである。水よりも軽いもの・重いものそれぞれの基本問題がしっかり身についていれば他の暗記分野と同じように高い点数が期待できる問題になっている。要するに、計算分野に関しても基本的解法は身につけておくべきであると言うことだ。ただし、そこでの差もあまり期待できないので、計算が得意だからと言って大きなアドバンテージを得ることは出来ない。
残された時間、まずは基本的知識の確認から始めてみよう。その上で過去問を解きながら、時間配分や奇問とのつきあい方をマスターできれば合格ラインをこえることが出来るだろう。

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2019年度「法政大学中学校の理科」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

テスト時間は35分と標準的ながら小問数が60問以上あり単純計算で1問あたり30秒ほどで解いていかなくてはならない。速読即解型のテストであり問題文をすばやく読んで解答用紙に正しい記号をテキパキと書いていきたい。前半の時事・雑学問題よりも生物・地学分野に平易な問題が多いことからそちらから先に手をつけるというのも作戦としてはありだろう。テスト時間を最大限うまく利用して1つでも多くの正解を導くようにしよう。ただし問題を雑に扱ってはいけない。

【大問1】A…単位、B…基礎知識の正誤問題

  • 難度:標準
  • 時間配分:8
  • ★必答問題

毎年受験生たちを驚かせている【大問1】の時事・雑学問題であるが、本年度は一昨年度以上に手をつけやすい問題になっている。それだけに普通の問題と同じ程度の正答率が要求される。前半のAだけが時事・雑学問題に分類される。
(1)のメートルの基準についてが一番難しく、②・③は知らなくては正解できない。オリンピックの陸上に「マイルリレー」と呼ばれる種目があるなど知っていると答えられるわけだが。
(2)の重さの単位は正解できただろう。ができていれば消去法で選ばれる。
(3)は楽勝で、全問正解できるだろう。
Bは理科の基礎知識を○×で答えさせる問題で、10問中最低でも8問は当てたい。いや、9問は正解したい。

【大問2】いろいろな化学物質

  • 難度:標準
  • 時間配分:7

会話文を読みながら①~⑧の物質を選んで埋めていく。の区別が難しく、はあまり聞いたことのない物質、は消去法で残り物から選べるものの他の物質を誤ると連鎖的に間違えることになる。
後半の実験も「砂糖」の成分を取り違えると不正解が続いてしまう。実験の内容自体は平易なのでなんとか間違いを最小限に食い止めたい。「砂糖」「水飴」の成分を判断させるあたり、多分に【大問1】雑学問題のにおいが漂っている。

【大問3】魚の生態

  • 難度:
  • 時間配分:6
  • ★必答問題

(1)魚の絵を見て何かを答えさせる問題は、社会・地理の「水産業」で経験したことがあるかもしれない。これも解いたことがないと全問正解するのは難しい。
(2)からは最後まで「易」レベルの知識問題。ここはすべて正解しておきたい。アに登場する「タガメ」は知名度抜群で教材などにはこぞって載っているものの、執筆者の子供時代から絶滅の危機が叫ばれていたので、タガメを自然の中で発見するとなると超難題と言えるだろう。

【大問4】雲

  • 難度:
  • 時間配分:6
  • ★必答問題

「雲のでき方」の実験に始まり、「積乱雲」「巻積雲」の特徴など、テキストの知識内ですべて答えられる問題となっている。「巻積雲」はマイナーな知識に属するものの「積乱雲」は大丈夫だろう。
また(6)の雲量による天気の区分は常識とはいえあまり出題されない問題なので、雲量「0~1→快晴」「2~8→晴れ」「9~10→曇り」は覚えておくと良い。

【大問5】手回し発動機の実験

  • 難度:標準
  • 時間配分:8

本年度のテストの中で最も手を焼いたのは【大問1】よりもむしろこの【大問5】ではなかろうか。手回し発動機をうまく扱わないとことごとく失点する可能性がありこわい問題となっている。特に(1)(2)は注意したい。
(4)(5)はいつも勉強してきたまめ電球の回路と同じように答えられれば正解できる。
(6)の失点はやむを得まい。(7)(8)は理科の基礎知識に相当するところなのでしっかり当ててテストの終末を飾りたい。

攻略のポイント

本年度は時事・雑学問題が平易だったにも関わらず、受験者平均・合格者平均ともあまり高くなかった。受験者平均は52.3点、合格者平均は61.2点とあるので、最低でも60点、できれば65点以上は得点しておきたい。
そのためには、本年度であれば【大問1】B~【大問4】のオーソドックスな問題はできるだけ正解しておきたい。最低でも80%の正解を見たい。その上で【大問1】A・【大問5】を効率よく正解して全体として70%以上の得点を取れると思われる。
いくら【大問1】が最大の難関としてもやはり基礎知識の充実が合格には必要不可欠だ。
本校の理科で合格点をとるためにはまずは知識を正確に増やすことが大切で、その上で基本的な問題に多くあたり、問題を解くスピードも身につけておくとよい。

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