雙葉中学校 入試対策
2026年度「雙葉中学校の理科」
攻略のための学習方法
雙葉中理科の満点は50点。知識だけで解答可能な問題もあるが、問題文や図などを読み取った上で解き進めていく考察力や思考力が必要な問題や計算問題も含まれる。時事問題が頻繁に出題されることが特徴。記述問題が多いことも特徴であったが、本年は1題だけと減少している。本校受験者は、まずは塾のテキスト等で学んだ知識をしっかり固め、知識問題での失点を極力しないことが攻略への近道である。問題を解く上では、慌てて解答用紙を埋めようとするのではなく、問題文をしっかり読み取ることに時間をかけて欲しい。分野毎の学習方法は以下の通りである。
<分野毎の学習法>
生物分野 本年度は心臓の働きに関する出題で、正確な知識を問う問題と、提示された図の理解がポイントとなる問題から構成されていた。ここ数年を見ると、里山の生態系、消化の働き、外来生物と食物連鎖、植物(光合成等)、人のからだの働き、昆虫の生態などをテーマにした問題が見られた。いずれも単なる知識を問うものだけではなく、問題文やデータを読み取った上で、各設問を考えながら解き進めていくものが多い。この分野の学習法としては、まずは植物、昆虫、動物、食物連鎖、人のからだの働きについての基本知識を確実に覚えることが第一であり、その上で、植物のはたらきや人のからだのはたらきを確認するための実験や観察の進め方についてもしっかり確認し、問題演習をしっかり行って欲しい。また、日頃から図鑑を見る、生物に関するニュースに気を配るなど、生物についての関心を持つことも大切である。
地学分野 本年度は気象と災害をテーマにした出題で、時事的な内容が含まれていた。近年では、湿度、惑星、地震と海岸段丘、海水温と気象、プレートと地震、天体の動き、流水の働き、地層、岩石、化石など幅広い単元から出題されている。地層のボーリング調査に関する問題の出題が頻繁に見られるので、重点をおいて学習して欲しい。その他、天体・気象などの基本知識をしっかり覚えておくことも必要である。この分野に関しても、単なる丸覚えだけでは対応できないタイプの出題が中心なので、長めの問題文を読んで解き進めていくタイプの問題演習もしっかり行っておきたい。火山噴火・地震によっておこる液状化などの様々な現象、フェーン現象、地球温暖化などの気象に関するやや詳しい事柄についても興味を持って学習して頂きたい。また、時事的な内容の出題も考えられるので、日頃から、天体・気象・地震や火山噴火などのニュースにも関心を持って欲しい。
物理分野 本年は遠心力をテーマとした出題で、問題文の読み取りと理解が大きな意味を持つ内容であった。近年では、音の性質と速さ、ガリレオ温度計、振り子の運動、てこ、浮力、電気回路、電流と磁界、光の性質に関する出題などが見られた。この分野の学習としては、振り子、てこ、浮力、滑車など力学の計算練習はもちろんのこと、電気、音、光などについても幅広く知識を身につけて頂きたい。これらの単元の実戦力を身に付けるためにも、問題集等を使用して、演習の量をしっかり確保したい。
化学分野 今年度は水溶液の性質についての出題であった。近年では、状態変化、ものの溶け方、燃焼、過酸化水素水の分解、気体の性質、水溶液と化学変化、二酸化炭素の発生などに関する出題が見られた。中でも、化学変化に関する出題頻度が高い。この分野の学習方法としては、水溶液の性質や気体の性質、指示薬の色の変化などの基本知識は確実に覚えた上で、計算問題の練習もしっかり行って欲しい。「中和」「酸素の発生」「二酸化炭素の発生」「金属と水溶液の反応」「燃焼」「溶解度」などをテーマにした計算問題の練習に時間をかけたい。
実験の進め方や実験器具の使い方について出題される年度もあるので、理解を深めておいて欲しい。
過去問の練習もしっかり行うこと。過去問を進める上では、時間の使い方を意識して欲しい。問題文や図を読み取ることが大きなポイントとなる出題が多いので、読み取りにどの程度時間をかけてよいのかを確認しながら過去問演習に取り組むこと。また、過去問以外では、同じようなタイプの問題の演習にも取り組んで欲しい。問題の選択については、プロの家庭教師に相談してもらいたい。
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2026年度「雙葉中学校の理科」の
攻略ポイント
特徴と時間配分
大問数は4、小問数は23で50点満点。試験時間は30分で例年通りであった。適語を答える問題、記号選択問題、計算問題が中心で、これまで多かった記述問題は1題だけに減っている。試験時間が30分と短く問題数がやや多いが、慌てることなく落ち着いて取り組んで欲しい。問題文・図・表の読み取りや計算を丁寧に行うことが大切である。
【大問1】物理分野 遠心力
- 時間配分:6分
問1 遠心力によって起こる事柄を選択する問題。
問2 1回転にかかる時間が2.0秒のときの結果を比較すると、手が長い(半径の大きい)父の遠心力が大きいことがわかる。
問3 イ:半径を手の長さとして計算すると、0.9×2×3÷1.8より、毎秒3m
ウ:同様に手の長さを半径として計算すると、1.1×2×3÷3より2.2秒。
問4 1回転にかかる時間が問3で求めた2.2秒のとき、表を見ると父は失敗している。これより、回転する速さが同じとき、半径が大きいほど遠心力が小さくなっていることがわかる。
問5 問4より、はじめは半径を大きく、しだいに小さくしていくことで、遠心力の急激な変化を防いでいる。
遠心力に関する問題。テキストなどであまり取り上げられていないテーマなので、問題文の読み取りと理解がポイントとなる。流れに従って解き進めていくこと。
【大問2】化学分野 水溶液の性質
- 時間配分:8分
問1 炭酸水と石灰水の反応では、炭酸カルシウムという塩ができ、この塩が水に溶けないために白くにごる。
問2 紫キャベツ液の色の変化の理解が必須。
強酸性:赤、弱酸性:赤むらさき、中性:酸性、弱アルカリ性:緑、強アルカリ性:黄
酢酸は弱アルカリ性、水酸化ナトリウム水溶液が強アルカリ性なので、酢酸ナトリウムはアルカリ性を示す。また、塩酸は強酸性、石灰水は強アルカリ性なので、塩化カルシウムは中性を示す。
問3 酸性およびアルカリ性水溶液の特徴についての知識選択問題。
問4 強酸性の塩酸ではたくさん電流が流れ、弱い酸性の炭酸水と弱いアルカリ性のアンモニア水では少しだけ電流が流れる。
問5 グラフを選択する問題。水酸化ナトリウム水溶液には電流が多く流れる、塩酸を加えていくと電流は減っていくが、完全に中和して食塩水になっても少し電流が流れる。その後、さらに塩酸を加えていくと、多くの電流が流れるようになる。
問6 酢は弱酸性なので、中和した後に酢を加えていっても、電流の流れる量はあまり増えない。
問7 硫酸を1mL加える毎に電気の通しやすさが5.2ずつ塩化することに着目すると、4+4.7÷5.2より四捨五入して、4.9mL。
水溶液の性質に関する出題。水溶液の指示薬の色の変化など基本的な知識は、しっかり身に付けた状態であることが正答のためには必要である。本出題では酸性・アルカリ性の強さもポイントとなっているが、これは知識というよりも問題内に提示された情報をしっかり読み取ること。
【大問3】生物分野 心臓の働き
- 時間配分:9分
問1 (1)大静脈は右心房につながっており、肺静脈は左心房につながっている。
(2)肺静脈と大動脈は酸素が多い血液(動脈血)が流れている。
問2 心臓の働きは意識的には変えられないが、緊張・怒りなどの感情によって変化したり、激しい運動の後でも変化する。
問3 左心房と左心室の間の弁Aが開いているとき、左心室に血液が流れ込んでおり、左心室の容積は増えている。左心室と大動脈の間の弁Cが開いているとき、左心室から血液が流れ出しており、左心室の容積は減っている。
問4 音Ⅰは弁Aが閉じる時の音なので、左心室への血液の流入が終わった時、音Ⅱは弁Cが閉じる時の音なので、左心室からの血液の流れ出しが終わった時となる。
問5 1回の拍動で流れ出す血液は、100-30より70mL。1分間の拍動が70回なので、70×70=4900より約5Lとなる。
心臓の働きに関する出題。心臓や心臓につながっている血管についての基本知識は必須。本大問では、左心室の容積の変化と左心室の血流にかかる力の強さの関係を表した図の理解が大きなポイントとなる。
【大問4】地学分野 気象と災害
- 時間配分:7分
問1 猛暑日は最高気温が35℃以上の日。
問2 時事問題。2025年に伊勢崎市で記録した最高気温の記録は、41.8℃。4つある選択肢から、迷うことなく選択できるであろう。
問3 ダムに水をためることで、「洪水」の被害を減らすことができる。河岸をコンクリートで覆うと、「侵食」されにくくなるが、コンクリートは水がしみこみにくいので、「洪水」のリスクが増える。
問4 2015年から2024年のグラフの数値を読み取り10で割ると、23.9回となるので、約1.7倍。
問5 土砂災害の発生要因についての記述問題。長時間の雨・地震の揺れなどが考えられる。
気象と気象災害に関する出題。時事問題が含まれている。気象については、テキストに書かれてある基本知識に加え、自然災害など時事的な内容にも日頃から関心を持って欲しい。なお、2026年から最高気温が40℃以上の日を「酷暑日」と呼ぶことになったことを覚えておこう。
攻略のポイント
標準レベルの出題が中心であり、知識だけで解答できる問題も多いが、分析力・思考力が必要な問題も見られる。一昨年まで多かった記述問題は昨年やや減り、今年は1題だけとなった。
もう一つの特徴として、実験や観察などに関する問題文、図、表を正確に読み取る力を必要とする出題が多いこともあげられる。
問題文やデータの読み取りが多い中で試験時間の30分は短く、素早い処理も要求される。本校の攻略のポイントとしては、まずは苦手分野を作ることなく、基本レベルの知識を身につけること。その上で、過去問や問題集を使って、問題文や図・グラフなどを読み取って解くタイプの問題演習を数多く行って欲しい。また、記述問題は来年以降再び増加する可能性もあり、練習に時間をかけたい。さらに、時事問題対策や実験器具の使い方・実験の進め方など対策しておくべきことは多い。
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リーダーズブレインの合格実績豊富な現役家庭教師が、プロならではの視点でポイントをお話ししています。どのようなタイプの子供が伸びるのか、家庭でのサポートで親が気を付けるべき事は何か。勉強のサポートの仕方から親子の関係性など…ぜひ参考にしてください。