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城北中学校 入試対策

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2014年度「城北中学校の算数」
攻略のための学習方法

城北中学の算数は,男子校らしい問題の難易度と適切な問題量を持ち,毎年多くの受験生に受け入れられているオーソドックスな内容である。
しかし,以下の特徴を持っていて,そのための対策を施しておく必要が生じている。

1つは,年度によって「問題の難易度が大きくことなる」こと。合格点にも大きくかかわってくるだけでなく,対応する受験生側にも負担となる部分である。

もう1つは,頻出である「図形問題への対応」である。もともと図形問題と一括すればいろいろな分野がふくまれているし,他校においても図形問題が複数出ることは当たり前であるが,城北の場合は問題数の半分近くを占めることがあり,図形分野の得意不得意が合否に大きく影響することは想像に難くない。

まず1つめの,「年度によって問題の難易度が大きくことなるという点」である。これは主観によるものでなく,客観的データにおいてもそのちがいは顕著だ。平成22年度以降の受験者平均点と合格者平均点を列挙すると次のようになる。

受験者平均点…69点→58点→36点→43点→(H26年度)63点
合格者平均点…83点→72点→53点→59点→(H26年度)77点

問題の易しい年には75点程度の得点が必要になり,難しい年は40点台でも合格,と言うことになる。
算数の力に応じてとれる問題は決まっているのだからあまり関係ないのではないか,と言われるかも知れないがそれは違う。どの年にあたるかによって同じ程度の総合力を持つ受験生の合否は大きく変わってしまう。

一言で言えば,算数が易しい年は「算数が苦手な生徒」にとっては有利だし,算数が難しい年は「算数が得意な生徒」に有利である。
算数の問題はその難しさによって解ける層が大幅に変わってしまう特性があり,易しい年には皆が算数で得点出来るので得意な生徒はそこで差をつけることが出来ず(苦手な生徒でもそこそこ取れてしまう),難しい年には算数が苦手な生徒はまったく歯が立たない(つまり30点未満の点数になる)可能性がある。逆に算数が得意な生徒は平均点の倍ちかく得点すれば,他科目での負担が軽くなることは間違いない。

どの年にあたるかは運次第と言える。
しかし,どのレベルに合せるかと言うことについてはそれなりに回答がある。
入試問題においてはもっとも大切なことは合格点を取ることにある。
とすれば,問題が難しかった年度の問題にあたってみて,どのレベルまで解けていれば合格できるのかという難度の分岐点を明確につかんでおくことが肝心だ。易しい年に合せてしまうといざ逆に出た場合対応できない危険がある。難しい年は冒頭にある一行問題からして骨が折れることもあるので,多少難しくても大丈夫だという免疫をつけておきたい。難しい年に合せれば易しい年への対応は簡単だ。ていねいに正答を出していけばよい。

ここで注意することが一つある。
今述べている「易しい」・「難しい」の基準を勘違いしてはいけない。
城北中学での「易しい」というのは,標準的な問題集の中程度の問題ならばほほ解けるというレベルでの話であり,ここで易しい年と言われている年度の問題に目を通して「これのどこが易しいんだよ,難しいじゃないか!」という生徒はまだまだ修業不足だ。まずは,最低要求されている算数の力を獲得してから城北対策にあたりたい。

「図形」問題への対応に関してはやはりテクニック的なことに触れることになる。
「和差算なら線分図」「平均なら面積図」というように,問題の内容によって典型的な解き方というのが存在し,その解き方を身につけるために日々勉強を続けているわけだが,図形の場合は「円の面積なら半径×半径×円周率」という公式の暗記だけでは解けないことが多い。ことに城北の算数で単純に円の面積を求めさせることはあり得ない。同様に,ありたきりの公式暗記は必要条件ではあっても十分条件ではない。

ポイントはもう一つ上のランク,「やっておきたい作業」の習得となる。
たとえば,平成26年度大問【Ⅱ】の(1)。「折り返した図形において,等しい角度にはしるしをつける」ができているだろうか。また,(4)においては「必要な部分の展開図を書いて直線を引き,相似形を用いて解く」。特に展開図を書く作業。展開図も6面全部書くのではなくて直線が引かれている2面だけで十分という選択。さらに,(6)において「中心Oと弧上の点Qを結ぶ」作業も。実は(6)では結ぶ必要がなく,逆にそれにこだわると解けなくなってしまうのだがそれは結果論であって,そういった作業が解く過程において思いつけるかどうかが大切である。それが間違いだとしても,だ。

図形の問題は,特殊算と違って解き方を覚えたからと言って必ずしも解けることは限らない。だからこそ,「図形問題にはひらめきが必要だ」などとまことしやかに伝えられ,それを一概に否定することはできないけれど,まずは正解する可能性が高くなる作業は出来るようになっておきたい。
今回実例に挙げた以外にも,図形問題「解法のテクニック」はいくつも存在するだろう。公式を超えて,それらもしっかりと自分のものにしておきたい。

さて,「城北中学合格のための勉強法」をまとめると
・過去問を解いて自分の力との兼ね合いを図り,おおよその合格ラインを見据え,それに合ったレベルの問題をたくさん解く。
・図形の問題では直感に頼った解き方ではなく,テクニックとして必要なものの中からいつでも必要な作業を取り出せるようにしておく。
・算数が苦手な生徒向け。基礎的な問題が解けるだけでは合格点には到達しない。一行問題集のレベルから早く脱して,標準的な文章題に対応できるポジションまで到達しておきたい。

城北中学の算数は総じてオーソドックスな問題が多い。特殊な勉強法は要らないので過去問に取りかかるのは力が十分ついた秋からで間に合う。それまでにどの分野から出されても高い正答率を持って問題にあたれるよう地道に力をつけておきたい。
易しくはないが決して困難ではない、城北中学の問題に真っ向から挑戦してみよう。

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2014年度「城北中学校の算数」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

50分で大問が5,小問が16。出題数・量は例年並みだが,本年度は難易度が低く,受験者平均も高かったことから,時間が足りない・考えても分らないと言うことはあまりなかったと思われる。
大問【Ⅱ】は総じて平易,大問【Ⅲ】から【Ⅴ】までが勝負問題となる。
ただ,年度によって相当難易度が異なるので,本年度のものが出来たからそれだけでどの年にも通用すると言うことはない。

【大問Ⅰ】計算問題

  • 時間配分:5分

(1)分数と小数が混じった計算問題はいつも迷うものだ。どちらにそろえようか?「分数にそろえろ」と言われている,などと目くじらを立てずに「たし算・ひき算は小数に,かけ算・わり算は分数に」というのが常道。どちらにそろえてもあまり苦労はしなかったろう。
(2)は比例式を知らないとどうしようもない。

【大問Ⅱ】角度・割合と比・売買損益・立体図形・規則性・平面図形の面積

  • 時間配分:15分

(1)から(6)まで,どこかの問題集で見かけたような,標準的な小問が並ぶ。最低でも,5問は正解しておきたい。

(1)は「等しい角に印をつける」という,この学校には絶対に欠かせない作業を行いさえすれば難なく解けるだろう。ただ,正解したとしても,「最も早く解けるやり方」を身につけておきたい。難度が上がると,角度を書いていくだけでは解けない場合が発生してくる。
(2)は連比を作れるかどうかの確認のためにある。
(3)もまた典型的な売買損益の問題で,まさか定価を出してそのまま答えとしなかっただろうか。
(4)もよく見かける問題そしてその水準。この問題を間違えた生徒は,模範解答を見てふんふんと納得せずに,必ず自分で展開図を書き写しておくこと。計算式と違って,作図については手を動かして難度も書かないとうまくならない。この程度の展開図であれば,さっとフリーハンドで書けるよう練習を積もう。
(5)は1番目から3番目まで白石を数えていくと等差数列の公式が使えることが分る。
(6)はこの中では最も難しい。1問間違えるとしたらこの問題に集中するだろう。この手の問題では,等積移動がモノを言うことが多いが,この問題では四分円から2つの白い部分を求めてひくといういくぶん原始的なやり方で解く。補助線を引いたり「お得なやり方」を見つけようとして「はまってしまった」生徒もいたと思われる。

【大問Ⅲ】速さの問題(旅人算)

  • 時間配分:6分

いかにも「城北」らしい速さの問題。(1)が解けないと(2)(3)も求められないので初めにつまずくと大量失点につながる怖い問題となっている。
「歩いた距離が2倍になると距離の差も2倍になる」という簡単なことがらが,逆から聞かれると(歩いた距離が半分になると…)意外と答えられなくなる。その盲点を突いている。
(2)も説明を読むと「なあんだ,そういうことか」と納得してしまうがその「なあんだ」が出てくるかどうかが合否の境目となる。ここで3問とも落とすと,本年度は苦しかっただろう。

【大問Ⅳ】水そうとグラフ

  • 時間配分:8分

試験会場でこの問題に遭遇したとき,受験生は「キター」と思っただろう。が,実際にはあまり「来ない」問題だった。
条件は大仰なのだが,あっさりと解けてしまい,物足りなさを感じる問題。
(3)ではつるかめ算を使うというのも,みえみえの内容になっている。大問【Ⅳ】【Ⅴ】の平易さが,平均点を押し上げているのもみえみえ。
しかし,いつもこうとは限らないので,侮ってはいけない。

【大問Ⅴ】平面図形(反射した光の進度をたどる)

  • 時間配分: 6分

大問【Ⅳ】同様,当てが外れた問題。
「反射した光の進度をたどる」という内容は難易度自体高く,『出る順難関校突破の算数』でも1章を割いているくらいだが,これはその中に入るとダントツに易しいレベルに属する。
(2)で,90度を入れるくらいしか間違え方が見あたらない。

攻略のポイント

テスト時間は50分で100点満点。26年度は,平成22年度以来の易しい出題となった。
受験者平均は63点,合格者平均は77点なので,70点前後が合格ラインとすると,大問【Ⅱ】の(6),大問【Ⅲ】を丸ごと間違えても合格点に達することになる。「後半難問があるときの城北」では厳しかった生徒でも,この内容なら十分手が出たであろう。逆に算数に磨きをかけてきた生徒は残念,腕の見せ所がなかった。満点を取って他の科目に余裕を与えるくらいしかなかったかもしれない。

城北中1回の入試問題は,難易度の設定が一定しないのが特徴。
平成22年から26年までの受験者平均点を並べてみると,「69点→58点→36点→43点→63点」。
城北中学を受ける層はあまり変わっていないと思われるので,平均点だけで倍近くも違ってくるのは珍しい。
こういう場合,どのレベルに絞って勉強していけばよいのか迷うところだ。

だが,迷うことはない。やはり,
・塾の教材や市販の問題集などで中程度の問題をしっかりこなし,正答率を上げておくこと。
・分野的には「図形」がメイン。角度や円の面積など,具体的数値を出す問題に多く触れること。
・過去問を何年分か解くと,易しいときと難しいときのちがいに辟易するかもしれない。しかし大切なことは合格点まで解けることだ。難しい年度では受験する皆が出来ないのだから,城北合格のための水準はぶれていない。

城北中学は毎年高い大学合格実績を誇る文字通りの進学校である。
合格するための努力は惜しげなく費やしたい。
通常の勉強と過去問対策を十分にこなし,合格ラインを悠然と超えられるようがんばってもらいたい。

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