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開智中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2015年度「開智中学校の理科」
攻略のための学習方法

[理科知識]
まずは入試の基本として、確実な理解のもとの理科知識が重要である。
今年度は、食物連鎖・中和などのびっくりするような基本用語を聞く問題から、また、アンモニアの性質、地球から真夜中に観測できない惑星とつづき、知識としてはここが分かれ目になるかと思われる節足動物の分類が聞かれている。全て必答だ。
そして、単純な知識とは言い切れないのが、【大問4】の金星だ。当然丸暗記では対応できない。その動きについての「理解」が求められる。
天体の動きについては、まず最初に太陽と月と星、そしてその次に金星である。さらに言うと内惑星である火星になるのであるが、金星までは飽きるくらいやってほしい。問5を除けば典型問題である。いつかどこかでやった問題だ。単純に言うと、基礎知識と金星の動きと実験の読み取りができれば今回は合格したと言えるかもしれない。
ところで、知識の丸暗記ではなく「理解」であるが、これはつまり、説明できるかどうかということである。
なぜその答えになるかという説明。これができて初めて入試に耐えうる知識といえる。今回の金星は典型的なものであろう。
家庭では、あやしい知識については一問一答の問題集などで、答えから、逆にその言葉を説明させるようにしてほしい。また、なぜその答えになるのかも説明させてほしい。自信を持って説明できなければ、それは入試では使えない丸暗記をしているということになる。
 
[実験観察問題]
 これは時間との勝負だ。【大問2】のミジンコの実験はいいとしても、【大問1】の熱と【大問3】の中和反応は時間がかかってしまうであろう。
問題文が理解でき、文章的に読み取れれば出来るという問題は、上記の分類では「必答」にした。「必答」の問題は、男子の合格者平均点を基準にした。必答が全てできれば、男子合格者平均点に届く計算である。したがって、他の難易度を勘案すると、国語的に普通の読み取りは出来てほしいのである。
実験観察問題が薄めになる受験カリキュラムの場合は、過去問を中心に読み取りになれておかないといけない。とはいっても他の学校の過去問にまで手を広げる必要はない。まずはこの開智の過去問を使うのが一番効率的だ。時間がなければ、実験観察の大問だけを拾ってやってもいいだろう。
 
[まとめ]
 まずは、一問一答的な問題集を使い、今までの理科知識を定着させること。
理科は意外かも知れないが、上位校であってもここで差がつく。なかなか理科の基本知識というものは頭に定着していないのが大多数の受験生だ。ここは強調したい。
そして、上記のように丸暗記にならないように注意したい。しっかりと理解しながら進めているかどうかを確認してほしい。暗記モノだからといって一人でやらせるのは小学生にはリスクを伴う。
次には過去問を中心に実験観察問題の読み取りだ。ある程度数をこなして慣れておいてほしい。

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2015年度「開智中学校の理科」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

基本的な問題と、基本的な知識をもとにして考えさせる問題が出題されている。ただ単に解法をおぼえてきた生徒はいらないということであろう。“意味がわかっているか”ということを明らかに聞いている問題が後半出題されている。

【大問1】化学

  • 時間配分: 7分

出題形式としては少し特徴がある。

問1 基本問題。必答。
問2 基本問題。必答。
問3 文章から読みとれるかどうかである。
問4 基本問題。
問5 問3ができていれば、できるであろうが、合格までには必要はない。
問6 典型問題であるが、合格までは必要はない。

【大問2】生物

  • 時間配分:7分

問1 基本問題。必答である。
問2 基本問題。必答である。
問3 基本問題である。
問4 (1)あまりない出題の仕方である。
    (2)基本問題。
    (3)基本問題。

【大問3】地学

  • 時間配分:7分

問1 基本問題。できないといけない。
問2 おなじく基本問題。
問3(1)典型問題である。解いたことがないといけない。
  (2)典型問題であるが、記述ではあまり解いたことがないかもしれない。通常からなぜそうなるのかを聞いてもらえる状況にいることが大切である。
問4 過去問を繰り返すとき、注意してもらいたいのだが、この問題など、選択式の記号の問題で、繰り返して答えがあっていても過去問をやったことにはならないのだ。理科はありがちなのであるが、どうしても記号の問題が多い。小学生はややもすると、記号の暗記になってしまっているような時さえある。なぜ、その答えなのか、説明させることこそが大切なのだ。それをしない限り、過去問に限らず、成績は上がってこない。
問5 これも上と同じく、説明できるようにしておくことが今年の問題が解けるようになるということである。
 

【大問4】物理(てこ)

  • 時間配分:7分

考える力を聞いていることは間違いない。いわゆる”問題の解き方”のみを聞いてきた勉強では太刀打ちできない。解法の暗記という勉強法になる前に対策は打っていかないといけない。

問1 理科の問題というより、算数の問題で解いたことのある問題であろう。
問2 こちらの方が理科的には典型問題。解けないといけない。
問3 さほど難しくはない。正答率も高いであろう。
問4 もちろん初めて見る問題である。図から判断ができるかどうか。大げさな話ではないが、まさしく、考える力が問われている。
問5 問4が理解できていれば、書けるであろう。
問6 少々難しいと思う。特にできなくとも気にすることはない。

攻略ポイント

①知識問題
一般的なものである。マニアックなものはない。一問一答形式の問題集をしっかりと仕上げてほしい。

②計算問題
典型問題からの出題なのであるが、典型問題の中では難易度は高い。理科というより、算数でやったことがあるなあ、くらいのものまである。難しめのものまで仕上げないといけない。

③思考力系
考えさせる問題が出題されている。小学生1人の勉強で対応できるものではない。なぜ、そうなるのか、必ず、子どもに聞いてあげて、理解できているかどうか判断してあげないといけない。なるべく、早い時期から答えがあっているかどうかではなく、説明させて理解できているかどうかが大切ということを認識させる勉強を進めさせる必要がある。ここは塾任せではどうしようもない。

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