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海城中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2015年度「海城中学校の理科」
攻略のための学習方法

[理科の知識]
難しさを感じさせる問題もあるが、合否に決定的な影響を与えるのは、やはり一問一答的な理科の知識問題である。
ただ、注意が必要なのは、そうは言っても、単なる暗記問題ではないのである。
小学生の勉強で注意しないといけないのは、暗記事項だというと本当にそっくりそのままの暗記をしてしまうことがある。ひどい場合には、①の答えが水酸化ナトリウムで②の答えが塩酸などというように、答えを順番通りに憶えている、などということもあるくらいである。それで「できた!」と思い込んでいる受験生もいるので、注意が必要だ。
暗記をするときは、ただ単に単語を憶えるのではなく、その単語について説明できるかどうか、がポイントである。質問をしてみて、もし説明できなければ単語の丸暗記となっている可能性がある。説明できるようになって、初めて入試レベルに耐えられる知識となったとみなすことができる。
また、知識のレベルであるが、今年度の「電圧」のように、少しばかり詳しいものが求められる。
「電流」については詳しく勉強している。「抵抗」についても電球の明るさのところで話は出てきている。
ところが、「電圧」は抜けている可能性がある。「電圧」に限ったことではないが、「電圧」がテキストにあるかないかは、テキスト選びの基準にはなる。もし、テキストや問題集の中に、「電圧」がないとすると、もうすこしレベルの高いものを選んだ方が良い。

[文章・グラフの読み取り]
上位校によくみられる特色の一つが「読み取り」である。
比較的やさしめの読み取りではあるので、出来るようにしておきたい。
上位校の理科においては、物理・化学・生物・地学以外に、「実験・観察の読み取り」というもう一つの分野があると思って良い。
対応策は、何をおいても過去問がベストである。他の上位校を中心に、あまりなじみのない実験データを読み取らせる問題があったら、ある程度数をこなしておこう。ただし、重要なのはあくまでも「理科の知識」。
海城においては、「読み取り」は必答ではないと思っておこう。

[まとめ]
繰り返しになるが、大事なのは正確で、かつ、丸暗記ではない、内容が詰まった理科知識である。
意外な事ではあるが、結構ここが出来ていない受験生が上位校受験者に多い。しっかりできれば、ここで十分差をつけることができる。
毎日確実に、一問一答式テキストを進めておこう。
但し、注意が必要なのは、一人でやっているとどうしても丸暗記になりがちであるということ。疑問に思ったこと、納得できないことはメモをしておいて、あとで必ず質問をして解決・納得しておくことが不可欠である。

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2015年度「海城中学校の理科」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

海城というレベルでみると難しい問題は入っていないと考えていい。逆に言うと、取りこぼしてはいけない。大問3の問4については確かに捨ててしまってもいいであろうし、あまり繰り返す必要はないであろう。それ以外はしっかりととってほしい。
普通に大問1から順番に解いていっていいであろう。大問2の計算問題は戸惑ってはいけない問題だ。男子校の理科の計算としては易しい部類に入る3問だ。できなければできるまで繰り返しだ。下にも書いたが、単に繰り返し説くのではなく、説明できるまでその説明を繰り返してほしいのだ。

【大問1】ばね

  • 時間配分:10分

海城の計算問題としては、簡単といってよいレベル。間違えても1問としたい。

問1 基本問題。必答。
問2 基本問題。必答。
問3 基本問題。必答。
問4 直観的にわからなくとも、実験的に長さをずらしてばねにかかる重さを求めていけば正答を求めることは易しいはずである。しかし、注意しないといけないことは、「関数とそれに伴うグラフ」は中学以降の数学のメインであるため、大人が見るととても簡単に思えてしまうということである。
グラフの表現自体に慣れていない生徒は実はたくさんいる。特にグラフが直線になるのか、曲線になるのかの判断は簡単とはいえないであろう。過去問なので何回も解き直すと思うが、その時に記号問題のため、おぼえてしまえばできたような気になってしまうことがある。
正解を書いたからOKではなく、しっかり生徒自身の言葉で説明出来たらOKとする学習習慣をつけないといけない。
問5 基本問題。必答。
問6 基本問題・典型問題と言える。これが難しいと思ったら、基本テキストに戻ること。もし、テキストに近い問題がなければ、テキストはかえないといけない。
問7 基本問題。必答。

【大問2】気体

  • 時間配分:10分

特に難しいものはない。下に書いたが、問5も含め全てできる準備は必須と言える。

問1 基本問題。必答。
問2 基本問題。必答。
問3 白く濁る水溶液はいいのだが、その白い濁りの正体まで知っていないといけない。決して扱わないものではない。聞かれる問題である。
石灰水と石灰の違いが頭に入っていなければ、気体の性質はまだ詰め切れていないといえる。しかし、考えてみると、塾のテキストレベルでもなかなか白い濁りの発生まで、成分まで説明し切れてはいない状態である。
対策として中学受験理科のプロの家庭教師が必要とされるところかもしれない。
問4 間違うとすれば考えられるのはこのくらいであろうが、聞かれることの少ない問題の形であろう。この準備はいらないとしてしまったほうが、効率的と思われる。
問5 この問題は重要である。簡単とは言い切れないが、受験にあたっては簡単という状態にして受験にのぞみたい。
ポイントはまず、受験生は気圧の違いによる溶け方の違いについてはあまり勉強していない。よって、暗記偏重になってしまっている生徒にとってはとても難しい問題になってしまっている。
しかし、である。(1)~(3)まで全て化学計算ではもうあまりにも繰り返してきた比例計算の問題でしかない。
もしできていないようであれば、解説してもらった後で、単に問題を解くことを繰り返すのではなく、解答を生徒自身の口で説明することを繰り返してほしい。できなければもう一度解説を聞き、説明できるまで繰り返してほしい。
比例計算の原理原則が理解できれば、化学分野に限らず物理でも理科ではいろいろな計算問題にそのまま使えてしまう。絶対に“説明できるレベルまで”マスターだ。

【大問3】人体

  • 時間配分:10分

あまり差がつかない問題となったと思う。知識はしっかりと頭に入れておこう。

問1 基本問題。一問一答形式の問題集を使い、頭に入れてほしい。おぼえているかどうかなので、できないと大きな差になってしまう。理科という科目は知識がとても大切だ。必答である。
問2 基本問題とは言い切れない。しかし、やはりできるべきであろう。
(1)肋骨の本数までおぼえている必要はないということであろう。しかし、片側6本では少ないのではないかという感覚が問われているのである。感覚と書いたが、センスなどということではない。理科の得意な生徒は、休憩時間などでよく資料集などを見ている。そういうことなのだ。気の赴いたときに資料集は手に取っておいてほしい。
(2)ここはもしかすると難しいのかもしれない。
(3)しゃっくりの知識と言ってよいであろう。知っていないとおかしい。
問4 生物分野でありながら考えさせる問題をつくってきた。さすがである。面白さは感じてほしいところだが、必答からは外す。

【大問4】大気の流れ

  • 時間配分:10分

きちんと理解しながら、暗記に逃げることなく勉強してきたかが問われている。

問1 基本問題。必答であるが、決して暗記問題ではない。説明できないと、入試では差がつく。なぜ海風、陸風が発生するのかは説明できる様にすべきである。
問2 この単元の授業のときに必ず説明されているであろう。記述としては典型問題である。正答率も高いと思われる。必答。
問3 問1~問3までは1セットで説明できるようにしたい。
問4 ここで海風陸風を暗記してしまった生徒と、理解した生徒の差が出てしまう。これが入試と模試の違いである。必答と言える。
問5 これは1年間の池の温度変化などで解いたことがあるはずである。必答。

攻略のポイント

①計算問題
典型問題が出題されているのみだ。絶対に出来てほしい問題だ。理科の計算問題はさほどバリエーションはない。
その中でも特に頻出の比例計算である。もしここで気圧が入っているからよくわからなくなったりしたら大変である。ある意味勉強方法を大きく変えないといけないくらいだ。
解法暗記ではなく、他の人に解法が説明できて初めて理解である。それができれば理科の比例計算の多くにに応用できるようになる。

②知識問題
一行問題集を活用して、できるだけ多くの知識は頭に入れてほしい。
ただし、今年の大問4のように原理原則のあるものまで暗記していると入試では差がついてしまう。そのような問題については①と同じであるが他の人に説明できる力を要求したい。それこそが応用力というものなのだ。

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