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鎌倉女学院中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2014年度「鎌倉女学院中学校の理科」
攻略のための学習方法

鎌女の理科の問題に向かうとき、これは国語の問題ではないかと感じる。
理科の知識は背景知識として当然備えているものとしたその上で、問題文と設問から出題者の意図を汲んで答案を作れた者が正答を得る。
だがその一方で、理科の知識をほどほどに持った、国語の得意な受験生を優先して合格させようともしてはいない。
理科を題材とした実質的には算数の問題で、自然現象を定量的に捉える素質も試している。
鎌女の理科で合格点を目指す受験生は、二つの力の養成を意識すべきだ。
「国語の力」と、「理科の教養」である。
ここでいう、「国語の力」とは、なんとなく国語の問題を解いて、なんとなく正解できたということによって計られる力ではない。
国語とは出題題者からの意図を読み取り、それに答える科目であると理解したうえで、問題文と設問から正答の根拠を探し、そこに論理的な思考を加味して解答を作っていく訓練によって培われる力のことだ。
理科の「知識」と言わず敢えて「教養」と書くのは、問題集冒頭のまとめの丸暗記では対応できない問題が出題されることを汲んでのことだ。
必要とされるのは個々の現象から出発し、それらがなぜ起こるのかと問いを発し、法則にまでまとめあげる理科のプロセスを丸まる体験、理解することである。
鎌女の理科の対策は、国語と理科の二本柱でいきたい。
国語は問題文から根拠を見つける練習、設問から答えの形を絞る作法を養い、理科は入試に必要な知識を習得する際、それらの現象が「なぜ」起こるのか、「どのように」身の回りに関係しているかについて触れる。
鎌女の理科を意識するのであればそうした学習を積み重ねていきたい。

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2014年度「鎌倉女学院中学校の理科」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

問題文から解答の根拠をみつけること、問題文から解答の形を絞ること(例:理由を聞かれたら「~だから」と答えることなど)が身についていることが大前提。
その上で、中学受験の理科の知識を「なぜ?」までさかのぼって理解してきた生徒が圧倒的に有利。
手を止めて考え込むような問題はほとんどなかっただろう。

【大問1】 物理分野、他

  • 時間配分:10分

理科の基本的な知識と問題文から出題者の意図を読み取り、選択肢を絞る、あるいは答案を記述する力を試す。
問2が特に正解、不正解の差が出たと思われる。
設問だけ見ると(ア)~(オ)まで、どれももっともらしい選択肢に思える。
対比として出されたお茶のペットボトルから、「なぜ、お茶のペットボトルと炭酸飲料のペットボトルの容器では形が違うのか」という問いを発することを出題者は受験生に期待している。
「内圧」という用語はともかく、上記のような思考に至れた受験生が「こわれにくいから」という正答を選ぶ。
日頃の勉強の質が問われる。
このように、①問題文中から解答する根拠をみつけるという視点、②解答の根拠と持っている知識を結び付けて正答までたどり着く思考力、の二つが【大問1】全体を解く上で重要となってくる。
問8においては、算数の差集め算において問われるような、「原因と結果を見比べ、違いからその差を作った要因を考察する」という思考回路と計算力が要求される。
この問題は(2)と並んで差を作ったかもしれない。
1問1分程度で手を止めることなく、問2、問8以外は正答したい。

【大問2】 生物分野、他

  • 時間配分:10分

生命とはなにか、という問いを題材にその実、国語の作法、化学、自動車の仕組みに関する一般教養(あくまで中学入試レベル)を問うた問題。求められる力は大問1と似ている。
1問1分~2分程度、9割の正答を目指したい。

【大問3】 物理分野、他

  • 時間配分:10分

受験者が理科の知識をどれだけ自分のものにしているかを問うている。
「レンズを近づけると実像が大きくなる」など、受験頻出の知識の当てはめで対応できる問題(問2、問3)もあるが、大半は、そもそもどういう仕組みでレンズによって像ができるのか、という理解と、レンズで像が作られる様子を実感の伴ったイメージとして捉えているかどうかを問うている。
問2、問3は落とせない。問7は難問。

【大問4】 地学分野、他

  • 時間配分:10分

前半(問1~4)は、問題文を読み取って算数の円周、速さの問題として計算ができたかどうかを試す。
後半(問5~9)は日常的に宇宙についてのニュース、雑学等の話題に触れているかどうかと、問題文に与えられた条件から推理し選択肢を消去する力が試される。
問1~問4は算数の文章題と捉えれば容易な部類であろう。
問5、問6は日ごろから宇宙飛行士の任務やそれに関するニュースに興味を持っていないと正答は難しいかもしれない。
問7は問題文から与えられた条件と温室効果ガスの仕組みについて理解していれば正答できる。問8、問9は消去法から少なくともひとつは正答したい。

攻略のポイント

【大問1】の問2と問8以外と、【大問2】全て、【大問3】の問2、問3と、【大問4】の問8、問9を得点するのが基本。
合格ラインに乗るにはあと、もう一押し欲しい。
実質的には【大問1】の問8、【大問3】の問4~6、【大問4】の問1~4の出来が勝敗を分けただろう。

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