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鎌倉女学院中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2019年度「鎌倉女学院中学校の理科」
攻略のための学習方法

鎌倉女学院中の満点は100点、合格者平均点は例年7割程度である。満点が国語や算数と同様に100点なので、理科の学習に対してもしっかり取り組んで得点源にしたい。
標準的な問題が多く、問題の形式としては、問題文・図・実験データ等を読み取った上で各設問に答える問題が中心である。計算問題も含まれているが、際立った難しい計算はない。記述問題はなかった。試験時間は45分、問題量に対して十分な時間は用意されていると思われる。慌てる必要は全くないので、落ち着いて取り組んで欲しい。各分野の学習法は次の通り。

分野毎の学習法

生物分野

 本年度は植物の分類および動物の分類に関する知識問題であった。内容としては、概ね標準レベルのものと言える。近年では、植物の光合成、植物のつくり、林の中の生物、人のからだのはたらき、魚のからだのつくりなどが出題されている。この分野の学習法としては、人のからだの働き、植物の分類・つくり・はたらき、昆虫や動物に関する基本知識を確実に覚えることが第一である。特に、植物に関しては出題される可能性が高いので、しっかり知識を固めて欲しい。また、人のだ液のはたらき、光合成などの植物のはたらき等については、それを確認するための実験の進め方についても、覚えておきたい。

地学分野 

 本年度は月の動きと満ち欠けを中心とした天体に関する出題であった。ここ何年かでは、地層と岩石について、川の流れの働きについて、大気圧について、台風についてなどの出題が見られた。この分野の学習としては、地層・岩石・地震と火山・気象そして天体に関する基本知識を確実に固めることが第一である。月の満ち欠け・星の動きなどに関してはその理屈を理解した上で確実に定着させておきたい。火山や地震については、主な火山の場所や近年起こった地震など時事的な内容も含めて学習しておきたい。気象に関しては、日本の四季の天気の特徴・低気圧と高気圧・台風・大雨・フェーン現象などに関して理解をしておきたい。時事的な内容を含む出題もあり得るので、入試前に対策をして頂きたい。

物理分野 

 本年はばねの伸びおよび浮力に関する出題であった。ここ数年では、浮力・物の運動など力のつり合いに関する出題が多く、光の性質、音などについての出題もみられた。この分野の学習法として、まずは最も出題される可能性の高い力のつり合いに関してしっかり演習を行って欲しい。ばね、てこ、滑車、輪軸、浮力、振り子などについて、塾のテキストや問題集を使って計算問題の練習に時間をかけて欲しい。音や電気、光などについても出題の可能性はあるのでたり、基本を身につけておいて欲しい。

化学分野 

 今年度は水とエタノールの三態変化に関する出題であった。ここ何年かでは、やはり三態変化に関する出題が見られ、溶解度、中和、金属と水溶液の反応、塩酸と石灰石の反応などについても出題されている。この分野の学習法としては、まず、水溶液の性質、気体の性質・ろうそくの燃焼などの基本知識をしっかりと固めて頂きたい。さらに、溶解度、中和、金属と水溶液の反応、燃焼などに関しては、計算問題の練習をしっかり行って欲しい。

模試や過去問はまだ仕上がっていない単元や苦手な単元をあぶりだす絶好のチャンスである。単に得点だけを気にするのではなく、失点の多かった単元については、塾のテキストに戻るなどして、もう一度基本の確認を行うことが必要であろう。なお、苦手分野の分析やその対策については、プロの家庭教師へ是非相談して頂きたい

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2019年度「鎌倉女学院中学校の理科」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

大問数は4題、小問数は30題程度で100点満点。試験時間は45分で例年通りであった。適語を答える問題、記号選択問題、計算問題が中心で記述問題はなかった。リード文やデータ・図を読み取った上で、設問に答える形式が中心になっている。試験時間が45分あるので、慌てることなく問題文をしっかり読み、説明やデータの読み取りに時間をかけて欲しい。

【大問1】  生物分野 植物の分類・動物の分類

  • 難度:標準
  • 時間配分:10
  • ★必答問題

問1・問2 ワラビとゼニゴケは胞子で増える植物であり、花は咲かない。それ以外はすべて種子植物。
問3 イチョウとスギは裸子植物であり、子房がなく胚珠がむき出しになっている。
問4 イネとコムギは単子葉類であり、葉脈は平行脈である。
問5 双子葉類の根は主根から側根が出ている形状、茎には形成層があり維管束が形成層に沿って並んでいる。
問6 ソテツは裸子植物、タンポポは双子葉類の合弁花である。
問7 トンボとイカは無セキツイ動物である。
問8 鳥類であるダチョウとほ乳類であるウマだけが恒温動物である。 
 
  問6までが植物の分類、問7以降が動物の分類に関する基本問題。確実に正答したい。ここで得点が伸びなかった時は、テキストに戻って生物の分類に関する知識をもう一度整理して欲しい。

【大問2】 化学分野・物理分野 物質の三態変化・浮力

  • 難度:標準
  • 時間配分:12

問1 水の沸点は100℃、エタノールの沸点は約78℃。
問2 グラフより、水の温度が100℃に達したのは約5分後。
問3 沸点に達すると、液体が気体になるために熱が使われるので、温度が一定になる。
問4 水とエタノールを混合した液体を加熱すると、グラフより、4分から8分でエタノールが沸騰し、11分後から水が沸騰していることがわかる。
問5 密度の小さい順にサラダ油・氷・水である。
問6 液体よりも密度の小さい物質その液体に浮く。

   前半は水とエタノールの沸点に関する問題、後半は浮力に関する出題。複雑な計算問題はなく、標準的な内容。

【大問3】 地学分野 月の動きと満ち欠け

  • 難度:標準
  • 時間配分:10
  • ★必答問題

問1 月は自転と公転の向きと周期が同じなので、地球にいつも同じ面を向けている。
問2 月の動きと満ち欠けに関する問い。毎日同じ時間に月を観測すると、西の空から東の空へ移動して見える。
問3 月には大気が無いので、風が吹くことはない。
問4 上弦の月の見え方に関する問い。オーストラリアでは北の空を通り、月の西側(左側)が光って見える。
問5 太陽・地球・月の位置関係で考えると、夏至の日に高く上がるのは新月、冬至の日に高く上がるのは満月である。
問6 月の自転と公転の向きと周期が同じなので、月から地球を見ると、満ち欠けはするが、昇ったり沈んだりはしない。

  月の見え方等に関する出題。南半球から見た月・月から見た地球等やや細かい知識も問われているが、過去の各学校の入試でも問われている内容である。ここで得点できなかった時は、月の動きや満ち欠けについてテキストを使って復習して欲しい。この際、何故そのように見える?といった理屈を理解して進めて欲しい。

【大問4】 化学分野 重力・ばねの伸び

  • 難度:標準
  • 時間配分:13

問1 地球がものを引っ張る力を重力という。
問2 月での重力は地球の1/6である。
問3 180gのおもりを月で測ると30gになる。上皿天秤で測った時は、測る物質にも分銅にも地球の1/6の重力が働くので、地球で測る時と同じ結果になる。
問4 ばねの伸びとおもりの重さは比例する。
問5 ばねAは自然長が8cm、30gで1cm伸びる。270÷30=9より、270gのおもりをつるすと、8+9=17より、17cmとなる。
問6 ばねAを2本直列につないでも、1本あたりの伸びは変わらない。
問7 ばねBを2本並列につないで200gのおもりをつるすと、1本あたり100g
    の重さがかかる。
問8 ばねAとB合わせて4本の自然長の合計は32cmなので、ばねの伸びの合計は27.6cm。ばねAは180gで6cm伸び、ばねBは180gで7.2cm伸びる。このことより、Aは1本Bは3本とわかる。
問9 ばねBが8.2cm伸びていることから、205gの力がかかっていることになる。従って、台ばかりにかかる重さは、130+160-205 より85gとなる。
 

   前半は重力に関しての知識問題、後半はばねの伸びに関する計算問題になっている。特に難問はなく、標準レベルの出題と言える。

攻略のポイント

やや細かい知識や思考力を必要とする問題も含まれているが、全体としては標準レベルの問題が多い。出題形式としては、リード文や図・表・実験のデータ等を見ながら解き進めるタイプの問題が中心となっている。本校の攻略のポイントとしては、まずは苦手分野を作ることなく、基本レベルの知識を身につけることがあげられる。その上で、実験・観察の結果を見ながら解くタイプの問題演習を積み重ねる必要があろう。また、計算問題も出題されるので、各分野の計算問題の練習も行って欲しい。
年度によっては時事的な知識を問う問題も見られる。日頃からニュースや身近な自然現象などに興味を持って接していくことが求められている。

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