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慶應義塾中等部 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2025年度「慶應義塾中等部の理科」
攻略のための学習方法

まずは、受験テキストを使って、「物理、化学、生物、地学」の4分野について、重要語句の意味や関連情報、科学現象の原理を丁寧に理解しておきたい。
言葉を答えさせる問題はわずかしか出題されないものの、言葉を知らないと考えづらかったり、言葉を知っていた方が有利になったりする問題は出題されるから、ある程度の語句を覚える必要はある。
言葉を覚えるときは穴埋めの問題や一行問題を解いたり、お家の人にクイズ形式で出題してもらったりすると効率が良い。

言葉をある程度覚えたら、科学現象の原理を知る学習をして欲しい。
受験テキストで述べられている現象がなぜ成り立つのか、学習する都度その理由を考えるのが理想だ。その際、自分で納得するまで図鑑や本やインターネットで調べたり、人に聞いてみたり、自分で図を描いて考えたりすると良い。
この段階では受験テキストの8割程度の知識を身に着ければ良いだろう。

8割程度、言葉や原理について覚えられたら、引き続き受験テキストを使って、掲載されている演習問題を自力で解けるようになるまで繰り返し解きたい。
数値を使った計算問題には主軸が置かれていないため、計算問題さえ解ければ良いという考え方は本校入試には不向きだが、標準程度の計算問題であれば解けるようにしておきたい。

言葉や原理について、実験や観察結果を通じて問うような問題は数多く練習しておきたい。
本校では文を記述させる問題は出題されないが、現象の原理を問う問題への対応力を身に着けるために、記述タイプの問題に目を通すことが有効だ。
その際に答えを記述してもよいが、答えを口に出して模範解答と照らし合わせるという方法で学習すると良い。初めにテキスト学習をする段階では記憶する知識は8割程度でよいが、上述の問題演習を通じて受験テキストに記載されている知識記憶の精度を10割に近づけていきたい。

本校の入試は時間との戦いでもある。
一通り受験テキストの学習を終えたのであれば、本校の過去問または類する傾向・難度の過去問を解き、最低でも5回は時間内に合格点をとる経験を積むのが良いだろう。
過去問演習終了後には必ず模範解答・解説を良く読み、不足している知識を受験テキストなどで確認して欲しい。必要に応じて知識をまとめた表を作成したり、図解してみたりするとなお良い。
また、そのときに、要求される知識がどの程度の細かさであるのかを併せて確認し、以後の学習時の参考にすると良い。

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2025年度「慶應義塾中等部の理科」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

大問数は例年通り4題。物理1題、生物2題、化学1題であり、全体では計25問だった。また、適語解答が1問、記述が1問で、他の23問は全て記号選択という内訳だった。時間は25分であるから1問にかけられる時間は約1分である。

【大問1】光/物理

  • 難度:
  • 時間配分:6分
  • ★必答問題

厚紙、凸レンズ、ペンライトを用いた実験を通じて、光の進み方について考えさせる問題。光源から出た光は全方向に真っ直ぐ進むこと、凸レンズに進入した場合は屈折することなどが基本知識として必要だ。

(1)(3) 中央部を三角形状に切り抜かれた黒い厚紙にペンライトの光を当てた際にできる像についての問題。
今回用意されている器具の特徴から、どのような仕組みで像ができあがるのか、考えながら解くと良い。
(3)では横から見た図を描き、どのような変化が起こるか確認できるとなお良い。
(4) 凸レンズについての正確な理解が試される問題。焦点、焦点の外側および内側に光源がある場合のそれぞれについて、凸レンズ通過後の光の進み方について整理しておきたい。

                                    <時間配分目安:6分>

【大問2】植物/生物

  • 難度:標準
  • 時間配分:6分

擬人化した2種類の有名な野菜に会話させるというユニークな文を元に、それらに関わることがらについて問う内容。読み進める内に2種類の野菜の正体が分かるが、散見される手掛かりを見落とさないことが重要だ。

(1)(3) 会話文を元に2種類の野菜を特定できていれば解き易い。有名な動植物については、その特徴、同じ科の仲間の知識について整理しておくと良い。

                                    <時間配分目安:6分>

【大問3】動物/生物

  • 難度:
  • 時間配分:6分
  • ★必答問題

日本で見られる野鳥に関する問題。
全般的に知識量が問われる内容と言えるが、この分野を得意にするためには、日ごろから興味を持って接することが肝心だろう。
外に出て実物を観察できれば最高だが、博物館に出かけてみたり、図鑑を広げてみたりして知識を増やしていくと良い。苦手意識のある人の場合、まずは聞いたことのある有名な鳥について少し詳しく調べてみる時間を取ってみると良い。

(1)~(5) 野鳥の種類や特徴、見られる季節についての問題。
知っているものについては確実に正答したい。知らないものについては、文に手掛かりがないか探した上で、正しそうなものを答えることを心がけたい。

                                    <時間配分目安:6分>

【大問4】ものの燃焼/化学

  • 難度:
  • 時間配分:6分
  • ★必答問題

17~18世紀頃のヨーロッパにおいて支持されていた「フロギストン説」を題材とした問題。この説についての知識があれば有利だが、無くても問題は無い。問題文を元に、現代人が理解している燃焼についての考え方とフロギストン説との違い、いかにしてフロギストン説が否定されたか、ということについて考えることができれば容易だろう。

(1)~(3)(5) 燃焼および気体についての基本的な知識があれば容易だろう。フロギストン説という言葉が登場する問題もあるが、これらは現代理解されている燃焼についての知識を使えばよい。
(4) こちらはフロギストン説の立場から考える問題。序文および前問までを通して、フロギストン説が否定される根拠について理解できていれば書き易い。

                                    <時間配分目安:6分>

攻略のポイント

ものの名称・性質や現象の原理に関する知識を問う問題が大半を占めるため、学んだ知識を正確に引き出すことが重要だ。そのためにも、問題文をよく読み、問われていることを正しく把握することを意識して取り組んで欲しい。また、知識が無かったり曖昧だったりしても、与えられた文章や図を手掛かりにすることで問題の答えにたどり着ける場合があるため、その点から考えても、落ち着いて問題文を読むことが重要だ。
一問にかけられる時間が短いため、スピーディに処理していくこと、解きやすいものから解いていくことも心掛けたい。

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