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攻玉社中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2018年度「攻玉社中学校の理科」
攻略のための学習方法

攻玉社中の理科の満点は50点(算数・国語は100点)、合格者平均は例年7割程度である。知識だけで解ける問題が意外と多く、ここを確実に正答して高得点を狙いたい。知識不足は大きなマイナス材料となる。

ここ数年の問題レベルを見ても同様の傾向にあり、塾のテキストなどで学習する内容を理解してしっかり身につけていれば、概ね得点できるレベルのものが中心となっている。

特定の分野のみを学習するのではなく、どの分野から出題されても大丈夫なように、すべての分野の基本をしっかり固めて欲しい。

夏休みが終わる頃までには各単元の基本知識を固め、秋からの模試・総合的な演習・過去問演習に備えられればベストであろう。テストや模試でできなかった問題については、基本に立ち返ってしっかり復習して欲しい。

<分野毎の学習法>

生物分野 

本年度は植物のつくりと働きに関する出題であった。

ここ数年を見ると、人のからだの働き等の出題が見られる。この分野の学習法としては、基本知識をしっかり身につける、ということが第一である。

「ヒトのからだの働き」「動物の分類」「光合成、呼吸、蒸散といった植物のはたらき」は出題される可能性が高い。決して難問は出題されないが、細かい知識を問う問題もあるので、とにかく知識を固めることに重点をおいて欲しい。

また、実験や観察を通して考える問題の練習も行って頂きたい。

地学分野 

本年度は「地層」「風の吹き方」に関して出題された。

近年の出題傾向を見ると、天体に関する出題が多く、気象・岩石等に関する出題も見られる。この分野の学習法についても、基本知識をしっかり固めることが第一である。

天体、岩石や地層、気象、どの単元からも出題される可能性があるので、山をかけて学習するよりは、すべての単元の基本を固めるということに重点をおいて欲しい。台風、フェーン現象、火山噴火、地震、日食や月食など細かい知識もしっかり学習して頂きたい。

物理分野 

本年は電気に関する出題であった。

過去の出題傾向を見ると、力のつりあい(てこのつりあいなど)は出題頻度が高い。この分野の学習方法としては、てこ、滑車・輪軸、ばねののび、浮力に関する基本的な計算ができるように練習を行って欲しい。電気、光、音などの単元についても出題される可能性があるので手を抜くことなく学習して欲しい。

決して難問は出題されないので、基本をしっかり身につけるとともに、練習を積み重ねて欲しい。

化学分野 

本年度はものの溶け方に関する問題で、計算問題が多く出題される。

ここ数年では、中和の計算等について出題されているが、難問ではなく、テキスト等で学習していれば十分に正答できるレベルの問題であった。

この分野の学習方法としては、まずは気体の性質・水溶液の性質・指示薬の色の変化等の知識を覚えること、そして、中和・金属と水溶液の反応・溶解度・燃焼等に関する計算問題の練習をしっかり行うことがあげられる。また、実験器具の使い方についても確認を行って欲しい。

攻玉社中の入試で合格点を取れる力を身につけるためには、とにかく基本知識を確実に固めて欲しい。直前期には過去問など時間配分を意識した演習をしっかり行うことも大切である。

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2018年度「攻玉社中学校の理科」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

大問数は4題、小問数は40題程度で50点満点。試験時間は40分で例年通りであった。記号選択問題・適語記入問題・計算問題が中心で、記述や作図などの問題は見られなかった。小問数が約40題と多いので、試験時間の40分をいかに使うかがポイントになる。

出来る問題から解答欄を確実に埋めていくことが大切で、過去問等時間の使い方を意識した演習をしっかり行って欲しい。

【大問1】地学 地層・風の吹き方

  • 難度:
  • 時間配分:8分

Ⅰ 地層に関する出題

(1) 泥岩、砂岩などはすべて堆積岩に分類される。

(2) 泥岩、砂岩、れき岩の違いは粒の大きさの違いである。

(3) 珊瑚の化石は、暖かく浅い海であったことを示す示相化石である。

(4) 凝灰岩は火山噴の噴火で積もった火山灰が押し固められてできた堆積岩である。

(5) 粒の大きさ次第に小さくなっていることから、海の深さがだんだん深くなってい ったと考えられる。
 
Ⅱ 風の吹き方に関する出題

(6) 陸は海に比べて暖まりやすく冷めやすい。昼間は陸の空気が膨張して上昇気流が起こるため、海風が吹く。

(7) 温度が上がると湿度は下がり、温度が下がると湿度はあがる傾向にある。

(8) 太陽の光が地面を暖め、その熱で空気が暖まる(放射)。
風は高気圧から吹き出し、低気圧に吹き込む。

(9) 台風による被害として考えられるのは、気圧の低下と暴風によって引き起こされる高潮や大雨による洪水などが考えられる。

Ⅰ、Ⅱともに地学分野の基本知識に関する易問である。全問正解を目指したい。

【大問2】物理 電気回路・電流と発熱

  • 難度:標準
  • 時間配分:10分
  • ★必答問題

Ⅰ 電気回路に関する出題

(1) 電流計は回路に対して直列につなぐ。電流計の+端子を電池の+側につなぐ。

(2) 実験の結果より、ニクロム線に流れる電流はニクロム線の断面積に比例し、長さに反比例していることがわかる。

(3) 計算と写真より、流れている電流は0.2Aである。

(4) 測定結果が0.2A=200mAなので、500mA端子を使用している。

(5) 銅はニクロムより抵抗が小さく、電流は流れやすい。

Ⅱ 電流と発熱に関する出題

(6) 問題文の説明より、電池を2個直列につなぐと、上昇温度は4倍になる。また、水の重さが半分になったことにより上昇温度は2倍になる。従って、上昇温度は4×2=8倍になる。

(7) 同様に、1×9×2/3=6度上昇する。

(8) Dの方が抵抗が小さいので、Dの方に多くの電流が流れ、上昇温度も大きくなる。
  
Ⅰ、Ⅱともに電気に関する標準的な出題。並列回路と直列回路についての知識、
電熱線(ニクロム線)の抵抗に関する知識が身についていれば正答が十分可能。
  
ここで得点できなかった場合は、上記の知識をもう一度塾のテキスト等で復習した
上で、同様の問題演習を行って頂きたい。その際、豆電球の明るさについても確認
して欲しい。

【大問3】化学 ものの溶け方

  • 難度:標準
  • 時間配分:12分
  • ★必答問題

ものの溶け方に関する出題

(1) 20℃100gの水に溶ける食塩の重さが36gなので、20gの食塩を解かす水の重さは100×20÷36で求まる。小数第1位を四捨五入すること。

(2) 200÷300×100 の結果を四捨五入して67%

(3) 砂糖の重さの合計÷砂糖水の重さの合計×100で混ぜ合わせてできた砂糖水の濃さを求めることができる。

(4) 水が100gであれば、25-6=19gのミョウバンが結晶として出てくる。
19×75/125 の結果を四捨五入して、11gとなる。

(5) 20℃の水150gには9g、60℃の水300gには75gのミョウバンがとける。また、40℃の水450gには54gのミョウバンがとける。従って、
9+75-54=30gの結晶が出てくる。

(6) 80℃の水200gに砂糖は183g、食塩は19gとける。砂糖が183g以上あるとすると、食塩は17g以下となり食塩はすべてとける。これでは溶け残りが40gあったことに矛盾する。

(7) 溶け残りを取り出す方法はろ過である。

(8) ろうとのとがっている方をビーカーの壁面につけてろ過する。

(9) (8)の実験の後、ろ液には食塩は19g、砂糖は141gとけている。また、10℃の水50gに食塩は18g、砂糖は95gとける。

   溶解度、ものの溶け方の計算問題練習を十分に行ったかどうかが問われている出題。
ここで得点できていない場合は、塾のテキストや問題集を使って同様の計算問題演習を数多く行って欲しい。

【大問4】生物 植物のつくりと働き

  • 難度:標準
  • 時間配分:10分

植物のつくりと働き

(1) 葉の表面の気体が出入りするつくりは、気孔である。

(2) 通常、気孔は葉の表より裏に多いが、ハスは水面に浮いているので、気孔が葉の表に多くなっている。

(3) アサガオ、エンドウ が双子葉植物である。

(4) ツツジが合弁花である。

(5) アブラナとタンポポの花のつくりに関する出題。塾のテキストや資料集(できればカラーのもの)で確認して欲しい。

(6) マツの種子はマツカサについている。これもテキストや写真集で確認して頂きたい。

(7) 光発芽種子にはレタス・イチゴなどがある。光合成をしやすい環境で発芽できる等の利点がある。

(8) 実験の結果より、連続した暗い時間が15時間以上、または連続した明るい時間が9時間以下の時に発芽している。

(9) 実験の結果より、発芽には一定時間以上の暗い時間が必要であることがわかる。

(10)実験のような発芽形成を行う植物(短日植物)は、次第に暗い時間(夜)が長くなってきたとき、つまり夏至以降に花を咲かせる植物である。春に花を咲かせるアブラナはこれに該当しない。
   
植物に関する基本知識に関する出題。一部やや細かい知識も問われている。

花のつくりや、種子の姿など、日頃から図や写真をしっかり確認しているかも大切なポイントとなる。

後半は短日植物に関する実験の問題だが、入試ではよく出題される内容で、難問ではない。   

攻略のポイント

ここ何年かの出題分野を見ると、生物・地学・物理・化学の4分野からまんべんなく出題されている。1分野2単元以上の出題も見られるので、幅広い単元に対応できる学力が求められている。

特定の単元に的を絞るのではなく、苦手単元を作ることのないように、すべての単元をしっかり学習して欲しい。多くが基本を身につけていれば十分対応できる問題で、知識のみで解答できる問題も多く含まれている。

まずは、各単元の基本知識をしっかり固めることを目標にして頂きたい。また、化学分野および力学の計算問題については、練習量をしっかり確保して欲しい。

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