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攻玉社中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2021年度「攻玉社中学校の理科」
攻略のための学習方法

攻玉社中の理科の満点は50点(算数・国語は100点)、合格者平均は例年7割~8割程度である。知識だけで解ける問題が意外と多く、ここを確実に正答して高得点を狙いたい。知識不足は大きなマイナス材料となる。ここ数年の問題レベルを見ても同様の傾向にあり、塾のテキストなどで学習する内容を理解してしっかり身につけていれば得点できるレベルの問題が多い。特定の分野のみを学習するのではなく、どの分野から出題されても大丈夫なように、すべての分野の基本をしっかり固めて欲しい。夏休みが終わる頃までには各単元の基本知識を固め、秋からの模試・総合的な演習・過去問演習に備えられればベストであろう。テストや模試でできなかった問題については、基本に立ち返ってしっかり復習して欲しい。

<分野毎の学習法>

生物分野 本年度は植物を中心とした出題であった。ここ数年を見ると、植物、昆虫、動物の誕生と成長、人のからだの働きに関する出題が見られる。この分野の学習法としては、基本知識をしっかり身につける、ということが第一である。「ヒトのからだの働き」「動物の分類」「昆虫」「光合成、呼吸、蒸散といった植物のはたらき」は出題される可能性が高い。決して難問は出題されないが、細かい知識を問う問題もあるので、とにかく知識を固めることに重点をおいて欲しい。また、実験や観察を通して考える問題の練習も行っておこう。

地学分野 本年度は天体と気象に関する知識中心の出題であった。近年の出題傾向を見ると、天体に関する出題が多く、気象、岩石、地震等に関する出題も見られる。この分野の学習法についても、基本知識をしっかり固めることが第一である。天体、岩石や地層、気象、どの単元からも出題される可能性があるので、山をかけて学習するよりは、すべての単元の基本を固めるということに重点をおいて欲しい。台風、フェーン現象、火山噴火、地震、日食や月食など細かい知識もしっかり学習しよう。

物理分野 本年は光の性質に関する出題で、レンズによる像に関してはやや難しい内容も含まれていた。過去の出題傾向を見ると、力のつりあい(てこのつりあいなど)と電気に関する出題が多く見られる。この分野の学習方法としては、てこ、滑車・輪軸、ばねののび、浮力に関する基本的な計算ができるように練習を行って欲しい。電気、光、音などの単元についても出題される可能性があるので手を抜くことなく学習して欲しい。決して対応できないような難問は出題されないので、基本をしっかり身につけるとともに、練習を積み重ねて欲しい。

化学分野 本年度は気体の性質と発生に関する出題であった。水の三態変化およびものの溶け方に関する問題であった。ここ数年ではものの溶け方、中和の計算、二酸化炭素の発生、ものの溶け方、水の三泰変化について出題されているが、難問ではなく、テキスト等で学習していれば十分に正答できるレベルの問題であった。この分野の学習方法としては、まずは気体の性質・水溶液の性質・指示薬の色の変化等の知識を覚えること、そして、中和・金属と水溶液の反応・溶解度・燃焼等に関する計算問題の練習をしっかり行うことがあげられる。

また、実験器具の使い方についても確認を行って欲しい。

攻玉社中の入試で合格点を取れる力を身につけるためには、とにかく基本知識を確実に固めて欲しい。直前期には過去問など時間配分を意識した演習をしっかり行うことも大切である。

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2021年度「攻玉社中学校の理科」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

大問数は4題、小問数は40題程度で50点満点。試験時間は40分で例年通りであった。記号選択問題・適語記入問題・計算問題が中心で、簡単な記述問題も見られた。問題数に対して試験時間の40分はかなり短い。出来る問題から解答欄を確実に埋めていくことが大切で、過去問等時間の使い方を意識した演習をしっかり行って欲しい。

【大問1】生物 植物

  • 難度:標準
  • 時間配分:8分

(1)片栗粉に含まれる栄養は主に炭水化物(でんぷん)。

(2)春はまだ茂っていない樹木が多いので、光合成に必要な光が森林内に届く。

(3)鱗茎に栄養を蓄えている植物として、タマネギが該当する。

(4)タンポポはロゼットの姿で冬越しをする。

(5)イチョウ・アサガオ・シロツメクサをラウンケルの分け方で分類する問題。

(6)問題文の中のヒントを読み取ること。カタクリは地中植物に該当する。

(7)砂漠の植物は、乾燥に強い種子の時期が長い一年生植物が多い。

(8)スペインかぜはインフルエンザウイルスによる感染症であった。

(9)生物の進化に関する問い。

植物に関する知識問題。やや細かい知識問題も含まれるが、問題文中にヒントが書かれてあるものもある。

【大問2】地学 天体・気象

  • 難度:
  • 時間配分:10分
  • ★必答問題

(1)地球の自転と公転の向きに関する問い。

(2)公転している地球の夏至の日の位置に関する問い。

(3)(4)北半球における天球図に関する問い。

(5)(6)(7)夏至の日の日影曲線に関する問い。

(8)暑さ指数の計算問題。0.7×27+0.2×46+0.1×33の小数第1位を四捨五入して31℃。

(9)湿度が高いと、湿球についた水が蒸発しにくくなるので、湿球と乾球の温度差が小さくなる。

(10)夏は昼間の時間が長く、太陽の南中高度が高い。

天体と気象に関する出題。基本知識問題が中心。(8)の計算問題は示された計算式に従って計算すればよい。

ここで間違いが多い場合は明らかな知識不足であり、知識の整理をもう一度しっかり行うこと。

【大問3】化学 気体の性質と発生

  • 難度:標準
  • 時間配分:12分
  • ★必答問題
  • (1)気体A:酸素 気体B:アンモニア 気体C:二酸化炭素 気体D:水素この中でつんとするにおいのする気体はアンモニア。

(2)酸素の性質に関する選択問題。すべて選択することに注意。

(3)アンモニア水はアルカリ性。赤色リトマス紙は青く変化し、青色リトマス紙は変化しない。

(4)二酸化炭素は下方置換法または水上置換法で集める。

(5)二酸化炭素を石灰水に通すと炭酸カルシウムにより白く濁る。

(6)メスシリンダーの読み方に関する問い。平らな部分を真横から読むこと。

(7)圧力による体積の変化に注意して実験を進める必要がある。

(8)石灰石と塩酸の反応で発生する気体は二酸化炭素。

(9)実験結果より、0.3gの石灰石と過不足なく反応する塩酸は11.6㎤で、そのとき発生する二酸化炭素は58㎤である。塩酸を15㎤加えると、58㎤の二酸化炭素が発生し、3.4㎤の塩酸があまる。

(10)加えた塩酸が7㎤では、塩酸はすべて反応し、石灰石があまる。

(11)0.6gの水素と23.2㎤の塩酸が反応する。発生する二酸化炭素は58×2より、116㎤。

(12)174÷58 より3倍の二酸化炭素が発生。石灰石は0.3gの3倍である0.9g以上あるので、加えた塩酸すべてが反応に使われたことになる。11.6×3=34.8 なので、もとの濃さの塩酸であれば34.8㎤必要だが、2倍の濃さの塩酸では、34.8÷2 より17.4㎤あればよい。

気体の性質および二酸化炭素の発生に関する出題。基本的な知識は絶対に必要。前半の問いで間違いが多かった時は、知識不足が考えられるので、テキストに戻って知識の整理を行うこと。後半の計算問題も標準的なもの。日頃の問題演習の成果が試される内容。

【大問4】物理 光の性質

  • 難度:やや難
  • 時間配分:10分

(1)光の屈折・レンズの焦点などの知識問題。

(2)厚い凸レンズの方が薄い凸レンズより焦点距離が短くなる。

(3)あまり中学入試では見慣れない凹レンズについての設問だが、問題文中の説明があるので、しっかり読めば解答可能。凹レンズに太陽光を当てると、光は広がっていく。

(4)近視用メガネについての問い。「網膜の手前で集まってしまう」より、凹レンズに近い形のレンズで光が広がるように調整できればよい。

(5)遠視用メガネについての問い。「網膜の奥で集まってしまう」より、凸レンズに近い形のレンズで光が狭まるように調整できればよい。

(6)顕微鏡に関する問い。物体に近い方が対物レンズ、目に近い方が接眼レンズ。

(7)対物レンズによる像は上下左右が逆になるが、接眼レンズによる像はそのままの向きになる。上下左右が逆になった像をそのままの向きで見るので、観察できる像は上下左右が逆である。

レンズによる像を中心とした光の性質に関する出題。レンズによる像は苦手にしている人が多いと思われるが、問題文や図をしっかり見ながら解答して欲しい。

攻略のポイント

ここ何年かの出題分野を見ると、生物・地学・物理・化学の4分野からまんべんなく出題されている。特定の単元に的を絞るのではなく、苦手単元を作ることのないように、すべての単元をしっかり学習して欲しい。多くが基本を身につけていれば十分対応できる問題で、知識のみで解答できる問題も多く含まれている。まずは、各単元の基本知識をしっかり固めることを目標にしよう。また、化学分野および物理分野の計算問題については、練習量をしっかり確保して欲しい。また、多少難しそうに見える問題でも、問題文をよく読めば解答可能な問題が多いので、しっかり問題に向き合うことが攻略の大きなポイントになるであろう。

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