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鷗友学園女子中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2019年度「鷗友学園女子中学校の国語」
攻略のための学習方法

長文読解

例年、文学的文章・説明的文章1題ずつの計2題。出題形式は記述のみ6~7問。過去には選択肢問題の出題もあったが、近年は見られない。記述しなければならない文量は、およそ500字。文字を書く時間が相応に必要となるので、読む時間と合わせてその時間も考慮する必要がある。

文章量については文学的文章の字数が多い分、説明的文章の字数は少なめになっている。模擬試験等で出題される文章量と比べて特に多くはないので、大手学習塾等での通常の学習(教材・模擬試験等)を行っていれば、極端に文章量が多く感じることは無いだろう。設問数にも言えることだが、文学的文章の比重がやや大きくなっているので、その点は意識して準備しておかれたい。

素材文は受験生の年齢を考慮した読みやすい内容・設定のものが多いので、特別に国語が苦手な人でなければ苦労はしないはずである。

記述式問

漢字以外は全て記述問題という本校の特徴的な出題に、慣れていない人や苦手な人は尻込みしてしまうかもしれない。

しかし、過度に心配する必要はない。

まず、上で述べたように素材文が適切な難しさであること。内容を理解するのはさほど難しくはない。

また、設問自体に書くべきポイントを示してくれている点。「~な点もふくめて」・「A・B・Cの関係もふくめて」といったように、答えるべき最重要点に付け加えて書くべきポイントをはっきり述べてくれている。このあたりは過去問を多くこなして、設問の指示に素直かつ忠実に記述できるように練習しておいていただきたい。

また、訊かれる内容も「自分の言葉で答えなさい」・「あなたはどう思いますか」といった自分の言葉で論じる形のものではない。素材文の中の適切な部分・文章を使ってまとめられるものが多い。小説などは人物の心情を説明しなければならない場面もあるが、論説文は要点をうまく編集して解答できる場合が多いのである。

以上のようなことから、試験にあたってはまず設問にざっと目を通し、書くべきポイントとその数をおおまかに把握するのが良いだろう。読み進めながら必要な部分に傍線なりマークなりをつけておけば後でまとめやすい。

記述だけで500字ほども書かなければならないのは確かに大変ではあるが、難易度としては超難問というほどでもないので、まずは素材文をしっかり理解する読解力をつけて、さらに類似の問題で記述の分量に慣れておくこと。臆せずに記述問題に向かい合っていただきたい。

漢字・知識

例年、漢字の問題が5問(配点10点)出題される。漢字だけを先に済ませて長文読解に集中できるのはありがたい。難易度も中級レベルなので、塾等での漢字学習に油断なく取り組んでおけば心配する必要はない。

また、言語事項の出題が無いのも大きな特徴である。この点で特別な対策が要らないのは助かるが、そもそもは言葉の知識が十分にないと正確な読解が期待できないという事実を忘れてはならないのであって、この分野で手を抜いても良いということではない。漢字同様、普段使用している教材をしっかり学習しておいていただきたい。

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2019年度「鷗友学園女子中学校の国語」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

長・短あわせて記述が9問・漢字の書き取り5問という潔いとも言える問題構成である。漢字は1~2分で終え、残りは読解と記述に充てることになる。

素材文は計11000字ほどにもなるが、受験生の年齢を考慮した読みやすい内容が多いので、さほど苦労せず読めるだろう。設問に先に目を通して必要な部分にチェックを入れながら読めば後で解答をまとめやすい。

【大問1】小説の読解

  • 難度:やや難
  • 時間配分:33分
  • ★必答問題

中学校に入学し、クラスにうまくなじめずにいた主人公。級友の颯太の悔しさや自分の不安を文芸部の句会で詠むことで気持ちを表現でき、評価されたことで自信が持てるようになっていく。

問一 「蘆の角」は泥の中から牛の角のように鋭く青々とした芽をだす、初々しさを感じさせる春の季語であることが説明されている。颯太と主人公という二人の「新入生」が「蘆の角」に例えられている。部活動で上級生にきつく叱られた颯太の悔しさ・話すのが苦手で悩んでいる主人公。眠れぬ夜もある春の季節ではあるが、いつかは「蘆の角」のようにたくましく伸びてゆきたいという希望も込められている。冬馬の講評を参考にまとめよう。

問二 どちらも変化の多い春という季節に対する感情を表している点では共通しているが、内容は異なっている。空良の句は「傷つくことがこわい」と、新しい環境に思い切ってとびこむことができない恐れが感じられるのに対し、冬馬の句は緊張しながらも自ら手を伸ばして周囲を受け入れようとする積極性が表現されている。どちらの句も、進学・卒業やクラス替えなど、新たな環境や人間関係に対する若者の不安や緊張が新鮮に描かれている。

問三 文章の冒頭で、初めて句会に参加した主人公の緊張が描かれている。また、中盤で「うじ虫」の例えを使っている部分では、自分の中の恥ずかしい・醜い内面を表現したことに対する恥ずかしさも示されている。しかし、句会ではそんな句を理解してくれる人がいて、優秀作に選んでくれてこともあって自信につながり、句会を終えた後にはスポーツをした後のような心地よい疲労も感じている。緊張・不安→解放・自信といった大まかな流れを書こう。

問四 主人公の「春の闇あることを知り動けない」に対する返句である。今は「春の闇」を恐れて前に進めないかもしれないが、いずれはそれをも「蹴飛ばし」て勇気をもって走れる日がきっと来ると、主人公を励ましている。

【大問2】論説文の読解

  • 難度:標準
  • 時間配分:15分

英文和訳と翻訳の違いを述べ、翻訳で重要なことを説明している。

問一 傍線部の段落と前後段落との3段落に説明されている。翻訳は原文が理解できない人たちからの「他人の目と需要」「読みたいという欲求」があって初めて存在しうるという基本から、「人と人の仲立ち」をするサービス業であると述べている。

問二 傍線の2文あとで「原文の意味と意図をくみとる力」だと言い換えている。その際に必要になるのが、単語や文法力は当然として、異文化に対する知識・興味やリサーチ力や地道さであると述べているので、この点も付け加えてまとめるとよい。

問三 (1)・(2)「仲介者(翻訳者)の存在を感じさせない翻訳」のことであろう。ただしそれは、あくまで努力目標であり、現実には不可能であくまで「憧れ」なのである。実際には「思考する主体」無しには訳文が書かれることはないのであり、翻訳者の存在を完全に無いものにはできないのである。

【大問3】漢字の書き取り

  • 難度:標準
  • 時間配分:2分

(1) 連綿――ものごとが切れ目なく長く続くさま。

(3) 洋裁――洋服の裁縫。和裁とは仕立て方が異なる。

(5) 危急存亡――生き残るか死ぬかの重大な瀬戸際。

攻略のポイント

記述の分量が多いのは確かだが、特別な難問にはなっていない。素材文がわかりやすい内容であるし、「あなたはどう思いますか」といった自分で論説するような記述問題でもない。

特に論説文の方は文中の手がかりや適切な箇所を利用してまとめられる問題が多い。

ただし、小説のほうは心情を説明しなければならなかったり問題数が多かったりと、やや比重が重い点は意識しておこう。

同じように記述問題が多い他の学校の過去問なども利用して、書くことへの抵抗感を無くせるように経験を積んでいただきたい。

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