麗澤中学校 入試対策
2025年度「麗澤中学校の国語」
攻略のための学習方法
問題構成
大問は3つ。それぞれに漢字・説明的文章の読解・文学的文章の読解が割り当てられる形がここのところ続いている。文量は計8000~9000字程度、総解答数は40~45問ほど。
設問は記号選択・書き抜きを中心に、記述問題も2~3問出題されている。選択肢は5択なので絞り込みを的確にする必要がある。記述問題は文中の言葉を使ってまとめるもの・自分の意見を答えるものの2つのパターンが見られる。
説明的文章の読解
人文科学・社会科学分野からの文章が多い。素材文を解説した文章に穴埋め書き抜きで答える問題がよく出されている。コマ漫画を用いた問題も見られた(2017年度)。また、この分野では「段落分け」が好んで出題されている。説明的文章の読解の技術を磨いておこう。
段落の整理―形式段落を意味段落にまとめる。本校の試験でよく訊かれる問題なので得意になっておこう。意味段落には、内容を簡単に表わした「小見出し」をつけておくとわかりやすい。各段落のつながりを考える際に役立つ。
要点と細部―段落の最も重要な1文を見つける。傍線などで目立つようにしておこう。それ以外の細部には要点の説明・補足などが含まれている。例えや言い換えなどはこの部分にあることが多い。
要旨と要約―要点をつなぎ合わせれば要約ができ、要約のなかで筆者が一番言いたいことが要旨となる。
また、ここ数年はこの分野で意見や考えを訊くタイプの記述問題が出されている(先生の仕事を機械が肩代わりできる具体例・2018年度など)。論理的な思考ができるように意識して学習しよう。
文学的文章の読解
小説が多く用いられている。大人向けの難しい小説ではなく、理解しやすい平易な文章が使われているので、読みやすいだろう。記述問題も出題されているが自分の考えを述べるようなものではなく、素材文を手掛かりに答えられるタイプの問題である。解説文の穴埋め書き抜き問題もある。文学的文章の読解の基本を押さえておこう。
登場人物―人数・互いの関係やそれぞれの性格などを確認する。性格が違えば、その行動の意味するところも異なってくる。
場面分け―時間・場所・人物の出入などで、場面の切り変わりを判断する。場面の変わり目自体が問題になる場合もある。誰のどんなことを中心に描いた場面なのかを考えておく。
心情把握―人物の言動・表情や情景などから、気持ちを考える。問題にされることが多い部分である。多くの小説を読み、さまざまな人物のいろいろな性格・考えに触れておくことが、何よりの経験になる。
物語の主題―主人公の成長や葛藤・挫折など、ある程度のパターンはある。このパターンを多く見ておくことも大きな武器になるので、ぜひ読書に勤しんでもらいたい。
記述問題
40~50字ほどでまとめる形が多い。「自分の考えを述べなさい」という論説タイプの問題も出されている。指定の字数で意見をまとめられるように、類似問題で感覚をつかんでおこう。
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2025年度「麗澤中学校の国語」の
攻略ポイント
特徴と時間配分
文量は計10000字ほどと例年より多かった。総解答数は36問。記号選択と書き抜きが多いが、記述問題も40字で1問出されている。本文の読みが早ければ時間に多少の余裕はあるだろう。
ただ、素材文を何回も読み直す時間は無いので、素早く的確に答えを探せるように力をつけておく。
【大問一】漢字
- 難度:標準
- 時間配分:5分
- ★必答問題
① 吸(いこむ) ② 痛快 ③ 宇宙 ④ 勤務
⑤ 農耕 ⑥ 精密 ⑦ 縦横(無尽) ⑧ 清潔
⑨ 鼻筋・筋力・鉄筋・筋道
⑩ 博愛・愛護・敬愛・愛読
〔ワンポイント!――⑨・⑩のような問題はすぐ答えを思いつかないときもある。他の問題を終えてから余った時間で考えよう〕
【大問二】論説文の読解
- 難度:標準
- 時間配分:23分
- ★必答問題
人間が複数の人格を生きていることを「分人」という概念を使って説明し、人格とは反復的なコミュニケーションを通じて形成される一種のパターンであると述べている。
問一 ① ア ② エ
問二
Ⅰ. 複数の人格とは別に中心となる自我が存在しているかのように考える。「あるいは」、それらは表面的なキャラに過ぎず、その奥に本当の自分が存在していると理解しようとする。
Ⅱ. もっともな質問である。「そこで」、ここからは~順を追って見ていきたい。
問三 「にも拘らず」で結ばれているので、第一段落と第二段落の内容が矛盾しているということである。「複数の人格はすべて本当の自分である」にもかかわらず、「複数の人格とは別に、どこかに本当の自分があるかのように考える」→選択肢オ。
問四 「分人」とは「場」や「相手」に応じて複数の人格が切り替わるイメージであるから、選択肢イが合う。ア・オは人格が切り替わったかがわからないし、ウ・エは「場」や「相手」が変わっていない。
問五
a. 分人は常に「環境や対人関係」の中で形成される。
b. 人は生きていく上で特定の人と「継続性」をもって関わっていかなければならない。
c. 人格とは「反復的なコミュニケーション」を通じて形成されるパターンである。
問六 ウ
問七
(1)
a. キャラという「単純なイメージ」で人格を固定してやれば……。
b. 「人間関係を破綻させることなく、滑らかに運営していく(二十五字)」ため・「集団のなかに自分の居場所を確保する(十七字)」ため・「コミュニケーションをスムーズに回していく(二十字)」ため……とあるうち、字数から二番目が選べる。
(2)
イ. 中心になる一つの自我などないと筆者は述べている。
オ. 「親友を見つけることが難しい」のは情報ネットワークなどにより人間関係が複雑化・希薄化しているからであり、そもそも関係の破綻を恐れて深入りはしないようにしている。
〔ワンポイント!――書き抜き問題は抜き出す場所を探すのに手間取ると大きく時間を失う。ポイントを目立つようにしておく・時間がかかるようなら後回しにするなど、過去問で進め方に慣れておこう。〕
【大問三】小説の読解
- 難度:標準
- 時間配分:22分
- ★必答問題
リレーのメンバーから外され、陸上部のキャプテンとしても部員をまとめられずに自信を無くしていた主人公は、前キャプテンの西野と話すことで自分の欠点を気づかされ、前向きな気持ちになる。
問一
a. 沙凪や葉月みたいに「真っ向からはむかう(九字)」なんて、無理だと主人公が考えている。
b. 西野から「流れに任せる(六字)」のは良くないと諭されている。
c. 板ばさみ
問二 ① イ ② ウ
問三
ア. 「別の人におしつけてしまいたい」とは思っていない。
イ. 「周囲から馬鹿にされるのを気にして落ち込んでいる」のではない。
ウ. 「キャプテンをやめさせられる可能性」は言及されていない。
エ. 自分の気持ちを無視されたと考えている場面はない。
問四 問題点を歯に衣着せず指摘したあと、自分のキャプテンとしての経験について話し、キャプテンとして自分の考えをはっきり皆に伝えるべきだとアドバイスしている→選択肢ウ。
問五 a. 負けたくない b. 思うように c. みんなを引っぱる
問六
(1) 波線Ⅰの後で自分の気持ちを考えてみて、「わたしだって負けたくない!」と思いを吐露している。また、波線Ⅱの後で西野の助言に従って三人と話してみようと思っている→選択肢エ。
(2) 西野からまず、「自分で決めるのが怖い」「いつも誰かのせいにして、逃げ道を用意して」「人任せ」にしていると悪い点を指摘されたうえで、「自分の言葉で話して、言ったことを必死になってやれば、みんなついてくる」と改善策も示されている。
〔ワンポイント!――試験の最後で記述問題が出されている。本文を読んだ人の解説文・感想文の穴埋め問題という形式が多い。本文の適切な部分を用いて記述できる場合が多いので、まずは読解をしっかり行うことが重要である。〕
攻略のポイント
文量と問題数が多いのでスピードが必要である。
選択肢問題は5択なので、最初から正解を予測して読まないと無駄に迷う可能性がある。記述問題も40~80字ほどと、相応の手間がかかる。考えたことを字数でうまくまとめられるように練習しておくこと。
全体としてはオーソドックスな試験であるが、ここ数年論述タイプの記述問題が出題されているので、過去問を繰り返して十分に慣れておこう。クイズ形式の漢字も類題をこなしてこつをつかんでおけばすぐ答えられる。
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