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麗澤中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2021年度「麗澤中学校の国語」
攻略のための学習方法

問題構成

大問は3つ。それぞれに漢字・説明的文章の読解・文学的文章の読解が割り当てられる形がここのところ続いている。文量は計8000~9000字程度総解答数は40~45問ほど。

設問は記号選択・書き抜きを中心に、記述問題も2~3問出題されている。選択肢は5択なので絞り込みを的確にする必要がある。記述問題は文中の言葉を使ってまとめるもの・自分の意見を答えるものの2つのパターンが見られる。

説明的文章の読解

人文科学・社会科学分野からの文章が多い。素材文を解説した文章に穴埋め書き抜きで答える問題がよく出されている。コマ漫画を用いた問題も見られた(2017年度)。また、この分野では「段落分け」が好んで出題されている。説明的文章の読解の技術を磨いておこう。

段落の整理―形式段落を意味段落にまとめる。本校の試験でよく訊かれる問題なので得意になっておこう。意味段落には、内容を簡単に表わした「小見出し」をつけておくとわかりやすい。各段落のつながりを考える際に役立つ。

要点と細部―段落の最も重要な1文を見つける。傍線などで目立つようにしておこう。それ以外の細部には要点の説明・補足などが含まれている。例えや言い換えなどはこの部分にあることが多い。

要旨と要約―要点をつなぎ合わせれば要約ができ、要約のなかで筆者が一番言いたいことが要旨となる。

また、ここ数年はこの分野で意見や考えを訊くタイプの記述問題が出されている(先生の仕事を機械が肩代わりできる具体例・2018年度など)。論理的な思考ができるように意識して学習しよう。 

文学的文章の読解

小説が多く用いられている。大人向けの難しい小説ではなく、理解しやすい平易な文章が使われているので、読みやすいだろう。記述問題も出題されているが自分の考えを述べるようなものではなく、素材文を手掛かりに答えられるタイプの問題である。解説文の穴埋め書き抜き問題もある。文学的文章の読解の基本を押さえておこう。

登場人物
―人数・互いの関係やそれぞれの性格などを確認する。性格が違えば、その行動の意味するところも異なってくる。

場面分け―時間・場所・人物の出入などで、場面の切り変わりを判断する。場面の変わり目自体が問題になる場合もある。誰のどんなことを中心に描いた場面なのかを考えておく。

心情把握―人物の言動・表情や情景などから、気持ちを考える。問題にされることが多い部分である。多くの小説を読み、さまざまな人物のいろいろな性格・考えに触れておくことが、何よりの経験になる。

物語の主題―主人公の成長や葛藤・挫折など、ある程度のパターンはある。このパターンを多く見ておくことも大きな武器になるので、ぜひ読書に勤しんでもらいたい。 

記述問題

40~50字ほどでまとめる形が多い。「自分の考えを述べなさい」という論説タイプの問題も出されている。指定の字数で意見をまとめられるように、類似問題で感覚をつかんでおこう。

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2021年度「麗澤中学校の国語」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

文量は計6300字ほどと少なめであった。総解答数は36問。記号選択と書き抜きが多いが、記述問題も80字で2問出されている。本文の読みが早ければ時間に多少の余裕はあるだろう。

ただ、素材文を何回も読み直す時間は無いので、素早く的確に答えを探せるように力をつけておく。

【大問一】漢字の書き取り・熟語

  • 難度:標準
  • 時間配分:4分

保険  功績  往復  沿岸  一円  林立  臨(む)  私腹 変装・変身・大変・変化 補強・強運・最強・増強

【大問二】論説文の読解

  • 難度:標準
  • 時間配分:18分
  • ★必答問題

地球環境問題においては国家間・地域間の不公平にもまして世代間の不公平が懸念され、未来への悪影響を少なくするために今行動することが大事であると説いている。

問一 乳幼児や胎児への悪影響を論じている部分であるから、「次世代」を選ぶ。

問二 水俣病は日本の比較的限定された地域で起こった「公害」である。

問三 先進国のぜいたくな暮らしが生みだした廃棄物や汚染物質が地球規模で拡散し、発展途上国やはるか遠い地域でも被害が出るという事例が直前で紹介されている。

問四 「大きな被害を受けるのは、五十年後にこの地球上に暮らす人々」なのに、そうした「次世代の人々は、自分たちの未来を左右する意思決定に参加できない」のであるから、「どう見ても不利な立場に置かれている」と言えるのである。

問五 ここ数年、社会の試験でもよく取り上げられる「SDGs」である。

問六 二の足を踏む――決断がつかず、行動をためらうこと・しり込みすること。

問七 「未来の子孫のためにより大きくして未来に送る」という意味の「恩送り」がぴったりくる。

問八 ウ. 「今の世代が使った資源の残りを未来のために保存しておく」がおかしい。

   カ. 「人種差別」は「国家間、地域間の格差」に当てはまらない。

問九 ウ. 未来に向けての取り組みになっていないので、×。

【大問三】小説の読解

  • 難度:やや難
  • 時間配分:28分
  • ★必答問題

母の突然の他界に気落ちする主人公だったが、亡くなる直前まで自分が出演するラジオを聴こうとしていたことを知り、その耳元で最後の放送を演じて感謝を伝える。

問一 a. 姉の呼びかけや、最後の自己紹介で名前がわかる。

   b. 自分の番組を持っているアナウンサーだったようである。

   c. タクシーの車中の場面でわかる。

   d. 「吐く息が白い形になって」や「今日は夕方からぐんと冷え込んできましたから」などがヒントになる。

問二 レギュラー番組の放送を終えて容体が急変した「母(Y)」のもとへ急ぐ、アナウンサーからただの「息子(X)」へともどった。「子ども」「母さん」でもよい。

問三 A.うわず (上擦)る――緊張・興奮などで声音が高く上がった状態になる。

   B. 鼻を鳴らす――鼻にかかった声を出して、甘え・嘲笑・不満などを表す。文中では子どもの頃から変わらない自分をあざ笑っている。

問四 行先とうわずった声で、運転手にも事態の予想がついたのであろう。

問五 ア. 「死を予感」した様子は文中からは読み取れない。

問六 a. 「医師の言葉を受け入れ難く」と設問と同じ形で使われている。

   b. 「座り込んでしまいそうな脱力感」であるから「絶望」くらいの強い表現が合う。「悲嘆」などもよさそうである。

問七 母は無くなる直前に自分のレギュラー番組の最後の放送を聴こうとしていたことを看護師から聞いた。同室の他の患者の迷惑を考えて、冬の冷え込む廊下で毎晩ラジオに耳を傾けていた母の姿を思い浮かべ、母の愛情の深さに心を打たれたのである。

問八・問九 最後の言葉(Z)は「ありがとう」であったと考えられるから、【a】には「感謝」が抜き出せる。この行動は亡くなる直前まで自分の放送を聴こうとしてくれていた母親へ、息子として最後に母の望みをかなえようとした「親孝行【b】」だったと言える。「恩返し」なども入るかもしれない。

攻略のポイント

文量と問題数が多いのでスピードが必要である

選択肢問題は5択なので、最初から正解を予測して読まないと無駄に迷う可能性がある。記述問題も40~80字ほどと、相応の手間がかかる。考えたことを字数でうまくまとめられるように練習しておくこと

全体としてはオーソドックスな試験であるが、ここ数年論述タイプの記述問題が出題されているので、過去問を繰り返して十分に慣れておこう。クイズ形式の漢字も類題をこなしてこつをつかんでおけばすぐ答えられる。

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