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麗澤中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2019年度「麗澤中学校の国語」
攻略のための学習方法

問題構成

大問は3つ。それぞれに漢字・説明的文章の読解・文学的文章の読解が割り当てられる形がここのところ続いている。文量は計8000~9000字程度総解答数は40~45問ほど。

設問は記号選択・書き抜きを中心に、記述問題も2~3問出題されている。選択肢は5択なので絞り込みを的確にする必要がある。記述問題は文中の言葉を使ってまとめるもの・自分の意見を答えるものの2つのパターンが見られる。

説明的文章の読解

人文科学・社会科学分野からの文章が多い。素材文を解説した文章に穴埋め書き抜きで答える問題がよく出されている。コマ漫画を用いた問題も見られた(2017年度)。また、この分野では「段落分け」が好んで出題されている。説明的文章の読解の技術を磨いておこう。

段落の整理―形式段落を意味段落にまとめる。本校の試験でよく訊かれる問題なので得意になっておこう。意
      味段落には、内容を簡単に表わした「小見出し」をつけておくとわかりやすい。各段落のつながり
      を考える際に役立つ。

要点と細部―段落の最も重要な1文を見つける。傍線などで目立つようにしておこう。それ以外の細部には要点
      の説明・補足などが含まれている。例えや言い換えなどはこの部分にあることが多い。

要旨と要約―要点をつなぎ合わせれば要約ができ、要約のなかで筆者が一番言いたいことが要旨となる。

また、ここ数年はこの分野で意見や考えを訊くタイプの記述問題が出されている(先生の仕事を機械が肩代わりできる具体例・2018年度など)。論理的な思考ができるように意識して学習しよう。 

文学的文章の読解

小説が多く用いられている。大人向けの難しい小説ではなく、理解しやすい平易な文章が使われているので、読みやすいだろう。記述問題も出題されているが自分の考えを述べるようなものではなく、素材文を手掛かりに答えられるタイプの問題である。解説文の穴埋め書き抜き問題もある。文学的文章の読解の基本を押さえておこう。

登場人物
―人数・互いの関係やそれぞれの性格などを確認する。性格が違えば、その行動の意味するところも異
     なってくる。

場面分け―時間・場所・人物の出入などで、場面の切り変わりを判断する。場面の変わり目自体が問題になる場
     合もある。誰のどんなことを中心に描いた場面なのかを考えておく。

心情把握―人物の言動・表情や情景などから、気持ちを考える。問題にされることが多い部分である。多くの小
     説を読み、さまざまな人物のいろいろな性格・考えに触れておくことが、何よりの経験になる。

物語の主題―主人公の成長や葛藤・挫折など、ある程度のパターンはある。このパターンを多く見ておくことも
      大きな武器になるので、ぜひ読書に勤しんでおかれたい。 

記述問題

40~50字ほどでまとめる形が多い。「自分の考えを述べなさい」という論説タイプの問題も出されている。指定の字数で意見をまとめられるように、類似問題で感覚をつかんでおこう。

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2019年度「麗澤中学校の国語」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

文量は計7500字ほど。総解答数は40問。記号選択と書き抜きが多いが、記述問題も80字のものが1問出されている。時間に大きな余裕はない。
素材文を何回も読み直す時間は無いので、素早く的確に答えを探せるように力をつけておく

 

【大問一】漢字

  • 難度:標準
  • 時間配分:4

率先――読みの問題でもよく出題される。

収拾――「収集」「蒐集」などの同音異義語がある。

帰省――「規制」「寄生」「奇声」などもある。「規正」と「規整」などは意味の違いに注意。

不便・不覚・不意・不作。他には大便・大覚・大意・大作などもある。

無人・人形・人間・大人。

【大問二】論説文の読解

  • 難度:やや難
  • 時間配分:23

「生業」と「天職」の違いを説明し、「天職」を得るためには「手段としての仕事意識」を持ち、「他者」を意識して働きかけなければならないと述べている。

問一 「仕事にも四通りの顔があること」を指している。「仕事の四通りの顔」などとまとめればよい。

問二 「生業」は「仕事の対価である獲物やカネを得ることが目的」の「生きるための業」であり「仕事そのもの」に対応しているとまとめられている。その少し前に、「天職」は「神が人間に与えた任務」で「手段としての仕事」であると書かれている。

問三 直後の「具体的に見てみましょう」に対応した意味になるだろうから、「百聞は一見に如かず」が合う。

問四 (答えは一つとは限らない)と注がある。生業=仕事そのもの→①・②、天職=手段としての仕事→③・④が当てはまる。

問五 「傍」は「かたわら」ということで、「そばや周り」という意味である。

問六 問四と同様に考えられる。

問七 「手段としての仕事」には「他者意識」が必要なのであるからⅥにはXが入るとわかる。

問八 「他者のためにつくしたい」という意識の表れでなければならないのだから、ウが選べる。オの職場の人たちは「他者」とは言えない。

問九 【2】 次の【3】に入る「他者意識」は「やりたいことをやりたい」ときに必要なものである。獲物やカネのために仕方なく仕事をするのではなく、「仕事そのもの」が自分の「やりたいこと」でなければならないのである。

【大問三】小説の読解

  • 難度:標準
  • 時間配分:23
  • ★必答問題

「GIVE」と「TAKE」の二つの「ライフリスト」を作るうちに、自分にも人の役に立ちたいという気持ちがあることに主人公は気づかされる。

問二 直前の「ギラギラした欲の塊」も悪くないが、もう少し後の「僕、自分のことばかり考えていたようで、恥ずかしいよ」のほうがわかりやすいので、ここを使う。

問三 表裏一体――二つの関係が密接で切り離せないこと。

問四 歯の浮くような――空々しい、軽薄な言動に不快を覚えるような。

問五 ハルカのGIVEのライフリストを見て感銘を受け、これから自分も書いてみようと思っている場面であるから、エが選べる。オは打算が強すぎるので良くない。

問六 「知人が見たら」どう思うかを考えている場面があるのでそこを使う。

問七 【2】は「気づかないうちに」といった意味の言葉が入るだろう。それまで意識していなかったのだから、「無意識」がよさそうである。

問八 リストからは、体に不自由がある人を楽に移動させる方法・道具を考えていたことが読み取れる。スポーツもできるようなので「車いす」が考えられる。

問九 「他人のため」であるかどうかで考え分ければよい。

攻略のポイント

文量と問題数が多いのでスピードが必要である。
選択肢問題は5択なので、最初から正解を予測して読まないと無駄に迷う可能性がある。記述問題も40~80字ほどと、相応の手間がかかる。考えたことを字数でうまくまとめられるように練習しておくこと。
全体としてはオーソドックスな試験でありここ数年は設問の傾向も一定なので、過去問を繰り返して十分に慣れておこう。クイズ形式の漢字も類題をこなしてこつをつかんでおけばすぐ答えられる。

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