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立教池袋中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2017年度「立教池袋中学校の理科」
攻略のための学習方法

立教池袋の理科においては、身近な理科的な話題を取り上げた大問が多く見られる。いつもの勉強では、あまり触れることがない内容だ。

2016年の「大地震の周期」「石油」、2014年の「カレーライス」、2012年の「コケ」、2010年の「ヤマネ」や「LED電球」、2009年の「膨張宇宙」。このうち、「LED電球は塾でも教わったよ」という生徒がいるかもしれないが、それは立教などの学校で出題されたからテキストに取り入れられたのであって、来年にはまた新しい話題が出題されるかもしれない。

もともと小学生の理科の原点は、「身近なものへのなぜ?なに?」であったことを考えると立教池袋の理科の方に正当性があるのだが、中学受験の理科も整理され体系立てまとめられていくと無理・無駄が省かれ、入試に出されやすいものをわかりやすい形で受験生に提供することになる。
それはそれでよいことだし、ほとんどの学校ではその内容の中から出され合格点も取れる仕組みになっている。

立教池袋の場合そのあたり少し異質なところがあるので、過去問を対策する時期になったときには少し注意して問題にあたってみよう。
その点を除くと、大問の文章はていねいでわかりやすく、1つの大問に対して設問も少ないので集中が切れることなく、また苦手な単元が出ても痛手が少ない。どちらかというとやりやすい、解きやすい理科のテストと言えよう。
しかし受験は甘くないのは、だからこそ受験生の多くは取り組みやすく、比較的平均点が高くなっている。簡単でできた、と思うのは誰もが同じこと。問題は、合格点を上回る正答率が出せたかと言うことであり、主観に過ぎない感想ではない。
やりやすい問題であるけれど、70%前後の得点を要求されるとなるとやはり厳しいレベルであることは間違いない。

合格点を取るための秘訣は?
まずは教材などで学ぶ、受験理科の基本的知識は穴のない形で頭に入れてしまおう。男子にありがちだが、計算分野ばかり得意とせず、植物・動物などの暗記物に時間をかけてもらいたい。
聞かれている知識は基本的とはいってもやはり上位校なので細かいことがらまで出来るだけ頭につめ込んで欲しい。柔軟な頭のうちに暗記力を高めておくことは大切で、長い目で見ても役立つ能力となる。
難易度としてはそう高くないレベルの設問が多いものの、典型的質問にとらわれずいろいろな視点で聞かれるので、同校の過去問や併願校のそれを演習しながら、入試問題ならではの出題を楽しむつもりで取り組んでもらいたい。

分野の克服が終ったら次は時間配分に余裕が持てるよう、早く解けるように自らを改革しよう。普段行う教材も、制限時間を定めてそれ以内に解くという練習を積めば、解くのにかかる時間はだんだんと短くなるはずだ。自分のペースでやるのは模試でよい。普段は自覚的にスピードを上げて解き、しかも正解できるように体と頭を改造していくこと。スピードが上がればいわゆるマイペースでも十分に間に合うようになる。

30分という短い間にいろいろな問題に会えるのが立教池袋の理科である。過去問を解いているうちは、その設問のユニークさを感じながら、面白いなと思って問題にあたって欲しい。そのゆとりある気持ちの向こうに合格が待っているはずだ。

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2017年度「立教池袋中学校の理科」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

30分で大問は8、小問は25で、1問2点の50点満点。
特色としては、大問1つに対しての設問数が少ないことにある。
通常理科の場合、大問1つに対して設問が5つ以上並ぶことが多いと思うがこの学校は平均して2~4問程度で、すぐに次の内容に進んでしまう。与えられる問題文はそれぞれ別の条件を与えてくるので、大問5問で小問30より、大問8で小問25のほうがかえって時間はかかる。なので小問数は手ごろではあるものの、時間に余裕は持てない。各単元から繰り出される問題文をテキパキとこなしていく技量が欲しい。
また、問題文の中味も塾や市販の教材に比べると個性的なので、過去問をやり込んで臨みたい。

【大問1】植物(スイカの栽培)

  • 難度:
  • 時間配分:3分
  • ★必答問題

(1)(2)は基本的な問いだが(3)はひっかかりやすい。収穫するまでの日数が55日とわかれば選択肢はきまってくるが…

【大問2】天体(月の満ち欠け)

  • 難度:
  • 時間配分:3分
  • ★必答問題

受験生が恐れる内容の一つである「天体」だが、内容は恐ろしく基本的かつ典型的な出題。この問題を落とすようではまことに恐ろしい。

【大問3】地学(鍾乳洞について)

  • 難度:標準
  • 時間配分:3分

(1)はグラフをしっかりと追ってほしい。問われていることは常識的なことだ。

(2)はア~エの選択肢をよく読むと、アしか正しいものがないことがわかる。

(3)は完答するのは少し難しいかもしれない…

【大問4】影について

  • 難度:標準
  • 時間配分:3分
  • ★必答問題

ここでユニークな大問に遭遇する。受験理科以前の問題という感じだが、意外と間違えそうである。

(1)から(3)まで解いてみて、正解を見て「へぇ~」と言ってしまいそうな内容でなんとも死角を突かれた思いだ。

【大問5】水溶液の性質

  • 難度:
  • 時間配分:3分
  • ★必答問題

本年度は片栗粉と「ある白い粉」の組み合わせ、と意外と常識的。特に結晶の図が書かれているようでは間違えようがない。

(2)(3)で「コーヒーフィルター」と「ガーゼ」の違いを問われるのもあまり難しいことではない。

【大問6】金属の判別

  • 難度:標準
  • 時間配分:5分

アルミニウム・鉄・亜鉛・銅板を実験を通して判別するという典型的な問題。

(1)(2)はすぐできるだろう。

問題は(3)で、水の中に入れて重さを量っているので浮力を念頭に置かないと計算しても答えが合わない。目盛りが5cm3増加したことからCの体積が5cm3であるこがわかる。と同時にCの水の中での重さは押しのけられた水の体積の重さと同じだけ軽くなっている。
したがって、Cの空気中での重さは35.7g(=30.7+5)であり、体積で割ると密度が7.14(g/cm3)から「亜鉛板」と答えられる。

【大問7】バネはかり

  • 難度:やや難
  • 時間配分:5分

設問が(1)から(4)まである、立教池袋にしては大問であり、設問は傾斜的に難度が上がっている。少なくとも(3)までは答えてほしいが、最難度の(4)にしても受験勉強の中で解いたことがあるはずだ。
計算の得意な生徒は全部正解してアドバンテージを広げよう。

【大問8】浮力

  • 難度:
  • 時間配分:3分
  • ★必答問題

最後はてことバネはかりと浮力を組み合わせた問題なのに残念、非常に標準的な問題で終わっている。

(3)から求められる。棒の右端にかかる力の大きさは(280-120=)160gなので、左右のつり合いから120×12÷160=9(cm)とわかる。
また、Bの体積が20cm3であることから、Bの空気中での重さは(160+20=)180gとわかるので(1)のイを選ぶのも簡単だ。そもそも、水から出せば重さが重くなるとわかるだけでイを選べる。

(2)も②以外の選択肢は見当たらない。

攻略のポイント

テスト時間は30分で50点満点。
受験者平均点は26.5点で、合格するには30点台の得点が必要になる。

出題内容のユニークさがその個性を醸し出している理科にもかかわらず近年その傾向が弱まっており、昨年度もその前の年度より「普通」な感じを受けたが本年度はさらに薄味で、大問4に往年の面影を見るくらいである。
逆に言えば生徒たちにとっては解きやすい問題になっているのでとりたてて特別な傾向と対策に取り組まなくても合格点まではとれそうである。
ただ、計算系の問題は増えているのでその分野に弱い生徒には不利に働くだろう。しっかり補強しておこう。

立教池袋中の過去問対策に時間をかけることと、受験勉強の邪魔にならない程度でいいので、社会的なことと平行して理科的なことにも興味の扉を開いて欲しいと思う。

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