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立教池袋中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2019年度「立教池袋中学校の理科」
攻略のための学習方法

立教池袋の理科においては、身近な理科的な話題を取り上げた大問が多く見られる。いつもの勉強では、あまり触れることがない内容だ。 

2019年の「もやし」「暑さ指数」「実際のエレベータの仕組み」、2018年の「ポップコーン」「水星の軌道」、2016年の「大地震の周期」「石油」、2014年の「カレーライス」、2012年の「コケ」、2010年の「ヤマネ」や「LED電球」、2009年の「膨張宇宙」。このうち、「LED電球は塾でも教わったよ」という生徒がいるかもしれないが、それは立教などの学校で出題されたからテキストに取り入れられたのであって、来年にはまた新しい内容が出題されるかもしれない。

もともと小学生の理科の原点は、「身近なものへのなぜ?なに?」であったことを考えると立教池袋の理科の方に正当性があるのだが、中学受験の理科も整理され体系立てまとめられていくと無理・無駄が省かれ、入試に出されやすいものをわかりやすい形で受験生に提供することになる。それはそれでよいことだし、ほとんどの学校ではその内容の中から出され合格点も取れる仕組みになっている。

立教池袋の場合そのあたり少し異質なところがあるので、過去問を対策する時期になったときには少し注意して問題にあたってみよう。
その点を除くと、大問の文章はていねいでわかりやすく、1つの大問に対して設問も少ないので集中が切れることなく、また苦手な単元が出ても痛手が少ない。どちらかというとやりやすい、解きやすい理科のテストと言えよう。
しかし受験は甘くないのは、だからこそ受験生の多くは取り組みやすく、比較的平均点が高くなっている。簡単でできた、と思うのは誰もが同じこと。問題は、合格点を上回る正答率が出せたかと言うことであり、主観に過ぎない感想ではない。
やりやすい問題であるけれど、70%前後の得点を要求されるとなるとやはり厳しいレベルであることは間違いない。

合格点を取るための秘訣は?
まずは教材などで学ぶ、受験理科の基本的知識は穴のない形で頭に入れてしまおう。男子にありがちだが、計算分野ばかり得意とせず、植物・動物などの暗記物に時間をかけてもらいたい。
聞かれている知識は基本的とはいってもやはり上位校なので細かいことがらまで出来るだけ頭につめ込んで欲しい。柔軟な頭のうちに暗記力を高めておくことは大切で、長い目で見ても役立つ能力となる。
難易度としてはそう高くないレベルの設問が多いものの、典型的質問にとらわれずいろいろな視点で聞かれるので、同校の過去問や併願校のそれを演習しながら、入試問題ならではの出題を楽しむつもりで取り組んでもらいたい。

分野の克服が終ったら次は時間配分に余裕が持てるよう、早く解けるように自らを改革しよう。普段行う教材も、制限時間を定めてそれ以内に解くという練習を積めば、解くのにかかる時間はだんだんと短くなるはずだ。自分のペースでやるのは模試でよい。普段は自覚的にスピードを上げて解き、しかも正解できるように体と頭を改造していくこと。スピードが上がればいわゆるマイペースでも十分に間に合うようになる。

30分という短い間にいろいろな問題に会えるのが立教池袋の理科である。過去問を解いているうちは、その設問のユニークさを感じながら、面白いなと思って問題にあたって欲しい。そのゆとりある気持ちの向こうに合格が待っているはずだ。

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2019年度「立教池袋中学校の理科」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

30分で大問は7,小問は25で,1問2点の50点満点。大問数は6から7に1増となり、1つの大問に対する設問数は例年並みに戻った。大問は、総合問題的と言うより1つのテーマにそってじっくり考えさせる傾向でありそれは変わらない。
出題内容のユニークさは完全復活しており、受験生にとっては人口に膾炙した内容の暗記だけでなく、その場の応用力を問われるテストとなっている。
また時間に余裕はなく、速読即解が求められる。

【大問1】もやしの成長

  • 難度:標準
  • 時間配分:4
  • ★必答問題

 昨年度は「ポップコーン」、本年度は「もやし」とわかっていそうでわかってない、出来そうで出来ない設問が並んでいる。
(1)(2)はまず出来るだろう。(3)はもやしを具体的に知らないと難しそうだ。(4)は計算問題だが比例の関係でわけなく解ける。(5)(3)と並んでその形態が思い浮かばないと難しそう。

【大問2】暑さ指数

  • 難度:標準
  • 時間配分:4
  • ★必答問題

まず「暑さ指数」に関するていねいな説明があって、それを求めるための公式も与えられる。こういう問題に遭遇したときに「やったことないので難しそうだ。わからない」と簡単に音を上げてしまうようでは困る。自分が知らないことは、みなもわからないはずだ、くらいの太い気持ちで挑もう。
大仰な説明や公式に比べると設問はいたって簡単であり、多少時間がかかるかもしれないがここは全問正解したい。

【大問3】月の観察

  • 難度:やや難
  • 時間配分:4

こちらは逆に定番「月の観察」でありながらなかなかユニークな設問が並ぶ。(2)は頭の中にある知識で片付くとして(1)(3)は出来ただろうか。また、(4)の計算問題はここまででは最難関の問題だ。「太陽光を反射する割合」×「月と地球の大きさ」から答えを求めたい。

【大問4】再生可能エネルギー

  • 難度:標準
  • 時間配分:3
  • ★必答問題

再生可能エネルギーのひとつ、「太陽光発電」に関する問題で、(1)(2)は平易、(3)は時事問題風な味付けがしてある。

【大問5】地震

  • 難度:標準
  • 時間配分:4
  • ★必答問題

この問題は入試問題の王道を行く問題なのでしっかり正解しておきたい。
問題になるとすれば(3)で、「初期微動継続時間」が8秒であったことから震源地は7.5×8=60km離れていることがわかる。P波は時速3.5kmで進むので60÷3.5から約17秒かかってこの地点に到達する。緊急地震速報は地震発生時刻から8秒後に発表されるので、17-8=9秒とわかる。

【大問6】水溶液の分類

  • 難度:
  • 時間配分:4
  • ★必答問題

【大問5】に引き続き王道問題。計算がない分だけ点数もとりやすい。むしろ全問正解でない生徒には猛省を促したい。

【大問7】エレベーターの仕組み

  • 難度:やや難
  • 時間配分:7

エレベーターの仕組みと言いながらおおよそは動滑車の問題であり、(1)(2)は動滑車の基本問題である。難なく消化して、ポイントの(3)以降に移る。
図3で、実際のエレベーターの仕組みが与えられ、「かご側の重さ1650kg」と「おもり側の重さ1325kg」との差を2で割って求める。また、(4)ではまちがえて30mと答えないようにしたい。

攻略のポイント

   テスト時間は30分で50点満点。
 受験者平均点は29.5点と上昇しており,合格するには最低35点は欲しいところ。
 本年度は大問それぞれにかつての個性が復活しており解いていて面白い内容になっている。が、設問の半分以上は基本的な知識に帰するレベルなのでそこでしっかりと点数をとることだ。
このユニークな出題に対応するためには、立教池袋中の過去問対策に時間をかけることが必要で,特に古めの年度の問題を解くことによってこういった問題への耐性もつくものと思われる。また、計算問題は頻出だが難易度は標準的なので普段の勉強でも臆することなく取り組むこと。

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