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立教池袋中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2023年度「立教池袋中学校の社会」
攻略のための学習方法

分析

例年、大問3つにそれぞれ地理・歴史・政治分野が割り当てられ、3分野がほぼ等分に出題されている。
総解答数25~30で試験時間は30分なので、問題量とのバランスは良いが、2~3行ほどの短文記述が4~5問出されるので、そこで多少、時間を必要とする。それ以外は、記号選択と用語記述の問題ばかりである。
内容は幅広い分野から万遍なく出題され、中学入試の基本的な事項が問われる問題がほとんどである。
また、例えば前年度が水産業と武家政治の問題だったら、今年度は伝統工芸品と平安時代について・・・というように、年度ごとに別の分野から出題されることが多くなっている。

地理分野

地形図の読み取り・気候・地勢・産業など、各単元から広く出題されている。
あるテーマに沿って関連した事項を訊くスタイルが多い。地図や統計グラフを使った問題も毎年、見られる。
この分野で、記述問題が1問出されるのが通例である。コンパクトシティの利点と疑問点(2023年度)や地形図から読み取る土地利用の目的(2022年度)など、さまざまな内容・形式の記述問題となっている。
全体としては基本事項を問う問題がほとんどなので、テキストと地図・資料集で基礎をしっかりと固めておく。

歴史分野

各時代から、政治・文化・外国との関係など、幅広く出題されている。
古代の日本の生活や住居など(2019年度)や古代~近世の外交について(2020年)というように、ある時代に範囲を絞った問題が多い。
文章による説明資料がよく使われるが、資料集でよく見るような図版が使われた年度もあるので、要注意。
時代順の並べ替えの問題もあるので、年表による整理が有効である。
歴史分野でも、あまりに細かい難解な知識は問われないので、人物・出来事・年代などの基本的事項を丁寧に学習しておく。
また、この分野で記述問題が出される年度(2017年度・2020年度など)もある。2021年度でも、日本古来の文化と外来文化が重層的に共存している例という内容で出題されている。

政治経済分野

日本国憲法・政治の仕組み・国際関係などの問題が出されている。
同時に、環境その他の社会的な問題・時事問題も合わせて出題される。
そして本校の特徴である、記述問題が2~3問、最後に出されるという形式が近年は続いている。
記述問題の内容としては、
①.グラフや統計から読み取れる事実を指摘する
②.前問①で答えた内容をふまえて、その解決策やそれに対する意見を述べさせる
というパターンが多く見られる。
社会科の学習のしかたとして、時事問題に関心を持ち、その背景や影響・結果を考えてみるということがよく言われるが、まさにそのような練習が生きる問題であろう。
統計のデータに素早く目を通し特徴をつかまえるスピードと、解答を字数にまとめる構成力も必要となる。
幸い、字数はそれほど多くないので、一般的な記述対策問題集で練習するのも有効であろう。

さいごに

選択問題や用語記入の問題は、中学受験の基本的な事項を問われるものが多いので、まずは基礎力の充実に努めるべきである。
さらに副教材で知識を補っていけばよい。難問集などに時間を割く必要はない。
そして、やはり差がつくポイントであろう記述問題は、用語や出来事を説明させる単純なもの、資料の特徴を読み取らせるもの、自分で考えさせる論述問題…といったパターンで出題されるので、それぞれに慣れておかなければならない。
記述対策問題集・資料集で多くの問題やデータに触れる。
ニュースや新聞で社会的な問題についてよく考えてみる。
50~60字程度で考えを文章にしてみる。
そのような練習を繰り返して、本校の記述問題のパターンに対応できるようにしておくことが大切である。
また、全体として言葉で書かせる問題が多く、記入する分量が多くなってしまうので、書くスピードをつけ、誤字・脱字をしないように意識して練習しておくことも忘れないようにしていただきたい。

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2023年度「立教池袋中学校の社会」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

大問3つがそれぞれ地理・歴史・現代社会に割り当てられ、総解答数は26問と、例年通りの構成である。
今年度は3分野がほぼ均等に出題されているが、政治経済分野で記述問題が多めなのでやや難しい。その他の問題も言葉で答える問題が多くなっている。
記述問題を含む最後の大問はやや時間がかかるので、その他の問題はテンポよく進めて記述問題に時間を残しておきたい。

【大問Ⅰ】歴史分野

  • 難度:標準
  • 時間配分:9分
  • ★必答問題

信長と秀吉の天下統一を話題に、人物や出来事について訊かれている。

問1 (1) キ  (2) イ  (3) ウ  (4) オ

問2 ア 

問3 (1) 足利義昭  (2) 徳川家康

問4 関白

問5 全国規模の検地によって収穫量を算定し年貢を決める石高制が確立された。石高に応じて軍役なども割り振られたので、選択肢エが合う。

問6 「中央集権の支配者」

問7 (ア) 信長は当初、「天下」を畿内や京都を中心とする秩序という意味で用いていた。
    (エ) 関白を任ぜられるなど、「伝統的な権威」を利用している。

【大問Ⅱ】地理分野

  • 難度:やや難
  • 時間配分:11分
  • ★必答問題

地域に合ったまちづくりや都市開発という話題で、人口問題や伝統産業などについて訊かれている。

問1 (1) 倉敷市は世界の多くのブランドから生産を委託されるジーンズの一大産地になっている。
    (2) 今治タオルというブランドで商標登録もされており、認証された商品はブランドマークを使用することができる。

問2 ア. 総人口の約47%が三大都市圏に集中しており、40%は誤り。

問3 長引く経済不況で都市部の土地価格が下落し、住居を得やすくなったことで「都心回帰」が起こった。

問4 地場産業

問5 鯖江市のメガネフレームや越前和紙・越前焼・越前漆器・越前打刃物など福井県には伝統産業が多い。

問6 資料から、自家用車にかわって公共交通機関の利用を促進させようという狙いが見えてくる。個人で自動車を使うよりも二酸化炭素の排出量を抑えられると考えられる。

問7 それまで地域に広く分布していた住民を一定の地域に集め、生活や移動が効率的に行えるようにと考えられているが、それにはもと住んでいた場所を離れて新しい家に引っ越すことが必要になる。住み慣れた地域や先祖から受け継いだ土地を離れて新しいコミュニティに属することに抵抗がある住人もいるであろうから、そのような人たちにどう移住を勧めるのかという疑問が出ることが予想される。

【大問Ⅲ】政治経済分野

  • 難度:標準
  • 時間配分:10分

ジェンダーギャップを題材とした問題。

問1 (A) 「法の下」  (B) 男女「雇用機会」均等法   (C) 男女「共同参画」社会基本法

問2 資料から、日本は教育に関しては性差が少ないことがわかる。

問3 イ. 教育・健康の分野では差が少なく、政治の分野では大差になっている。

問4 (1) 就業者全体では外国と比べても男女による差は少ないが、管理職に占める女性の割合は他国よりかなり低くなっている。
    (3) 女性の国会議員の割合は1割にも満たない。女性の国政への参加が他の国と比べてまだまだ遅れており、女性の意見が政治に十分反映されていないと考えられる。

攻略のポイント

用語記入・記号選択は基礎的な問題が多いので、ここを取りこぼすようだと厳しい戦いになる。まずは基本事項の徹底を図る。

記述問題は統計や文書資料を読み取り、そこから考えられることを答えさせるというパターンが多いので、資料が示している先を推理できる思考力が身につくよう、訓練を積んでおきたい。

また、今回は記述問題が3問出題されているが、時間との兼ね合いも考え、自分の苦手な分野や特に難しいと感じる問題は諦めるというのも、現実的な選択かもしれない。

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