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立教池袋中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2019年度「立教池袋中学校の社会」
攻略のための学習方法

分析

例年、大問3つにそれぞれ地理・歴史・政治分野が割り当てられ、3分野がほぼ等分に出題されている。
総解答数25~30で試験時間は30分なので、問題量とのバランスは良いが、2~3行ほどの短文記述が4~5問出されるので、そこで多少、時間を必要とする。それ以外は、記号選択と用語記述の問題ばかりである。
内容は幅広い分野から万遍なく出題され、中学入試の基本的な事項が問われる問題がほとんどである。
また、例えば前年度が水産業と武家政治の問題だったら、今年度は伝統工芸品と平安時代について・・・というように、年度ごとに別の分野から出題されることが多くなっている。

地理分野

地形図の読み取り・気候・地勢・産業など、各単元から広く出題されている。
あるテーマに沿って関連した事項を訊くスタイルが多い。地図や統計グラフを使った問題も毎年、見られる。
この分野で、記述問題が1問出されるのが通例である。伊勢志摩サミットが賢島で開かれた理由(2017年度)・外来種回収箱の設置の目的(2018年度)・駅伝のコースの特徴(2019年度)など、さまざまな内容・形式の記述問題となっている。
全体としては基本事項を問う問題がほとんどなので、テキストと地図・資料集で基礎をしっかりと固めておく。

歴史分野

各時代から、政治・文化・外国との関係など、幅広く出題されている。
戦後~高度経済成長の時代(2018年度)や古代の日本の生活や住居など(2019年度)というように、ある時代に範囲を絞った問題が多い。
文章による説明資料がよく使われるが、資料集でよく見るような図版が使われた年度もあるので、要注意。
時代順の並べ替えの問題もあるので、年表による整理が有効である。
歴史分野でも、あまりに細かい難解な知識は問われないので、人物・出来事・年代などの基本的事項を丁寧に学習しておく。
また、この分野で記述問題が出される年度(平成24年度など)もある。平成29年度でも出題されている。

政治分野

日本国憲法・政治の仕組み・国際関係などの問題が出されている。
同時に、環境その他の社会的な問題・時事問題も合わせて出題される。
そして本校の特徴である、記述問題が2~3問、最後に出されるという形式が近年は続いている。
記述問題の内容としては、
①.グラフや統計から読み取れる事実を指摘する
②.前問①で答えた内容をふまえて、その解決策やそれに対する意見を述べさせる
というパターンが多く見られる。
社会科の学習のしかたとして、時事問題に関心を持ち、その背景や影響・結果を考えてみるということがよく言われるが、まさにそのような練習が生きる問題であろう。
統計のデータに素早く目を通し特徴をつかまえるスピードと、解答を字数にまとめる構成力も必要となる。
幸い、字数はそれほど多くないので、一般的な記述対策問題集で練習するのも有効であろう。

さいごに

選択問題や用語記入の問題は、中学受験の基本的な事項を問われるものが多いので、まずは基礎力の充実に努めるべきである。
さらに副教材で知識を補っていけばよい。難問集などに時間を割く必要はない。
そして、やはり差がつくポイントであろう記述問題は、用語や出来事を説明させる単純なもの、資料の特徴を読み取らせるもの、自分で考えさせる論述問題…といったパターンで出題されるので、それぞれに慣れておかなければならない。
記述対策問題集・資料集で多くの問題やデータに触れる。
ニュースや新聞で社会的な問題についてよく考えてみる。
50~60字程度で考えを文章にしてみる。
そのような練習を繰り返して、本校の記述問題のパターンに対応できるようにしておくことが大切である。
また、全体として言葉で書かせる問題が多く、記入する分量が多くなってしまうので、書くスピードをつけ、誤字・脱字をしないように意識して練習しておくことも忘れないようにしていただきたい。

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2019年度「立教池袋中学校の社会」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

大問3つがそれぞれ地理・歴史・現代社会に割り当てられ、総解答数は27問と、例年通りの構成である。
今年度は3分野がほぼ均等に出題されているが、政治経済分野で記述問題が多めなのでやや難しい。その他の問題も言葉で答える問題が多くなっている。
記述問題を含む最後の大問はやや時間がかかるので、その他の問題はテンポよく進めて記述問題に時間を残しておきたい。

【大問Ⅰ】歴史分野

  • 難度:標準
  • 時間配分:9
  • ★必答問題

古代の日本の生活や住居などについて訊かれている。
問1 (1) 縄文時代には女性をかたどった土偶が多くつくられ祭事に用いられた。
   (3) 高床倉庫は地面からの湿気やネズミの侵入などを防ぐ工夫が施されている。
問2 (1) Aは縄文時代の説明なのでが当てはまる。ア・オは時代は合っているが「調理場として」と「鉄」がそれぞれ不適当である。
   (2) 青森県の三内丸山遺跡は縄文時代の大規模集落として、大型の住居跡がみつかるなどそれまでの定説を覆す発見があった。
問3 長野県の野尻湖ではナウマンゾウやオオツノジカの化石が発見された。
問4 (1) 朝鮮半島や中国からやってきた渡来人は、漢字・仏教などの文化や金属器・陶器などの技術を日本にもたらした。
   (2) 資料は首のない遺体を埋葬した跡で、戦いにより命を落とした人物と考えられる。貧富の差が生じ、土地や水を求めて争いが起こった弥生時代の特徴として、集落の周りに堀をめぐらせたり物見やぐらを設置したりなど、敵の侵入を警戒した造りになっていることが挙げられる。
問5 B(旧石器時代)→(縄文時代)→(弥生時代)

【大問Ⅱ】地理分野

  • 難度:やや難
  • 時間配分:8
  • ★必答問題

箱根駅伝を話題とした問題。
問1 (1) 五街道の起点は日本橋。現在の道路も日本橋を起点として距離が表示されている。
問2 東京と神奈川の境を流れているのは多摩川。
問3 (2) 地元でとれた食材などを地元で消費する「地産地消」。
問4 (1)・(2) ウ. 相模湾の水深は1000mを超えるので大陸棚ではない。
   (3) 三浦半島の近くを横切るので、コース前半は起伏が多いと考えられる。後半は海沿いで平坦だが風が強いことが予想される。資料に写っているのは防風林である。

【大問Ⅲ】政治経済分野

  • 難度:やや難
  • 時間配分:13

新聞の社説を題材に、外国人労働者の受け入れについて詳しく訊かれている。
問1 (1) 学業やアルバイトという言葉から「留学生」。
   (2) 「技術支援」や「技能の習得」という語から「技能実習生」。
   (3) 外国からきて永住するのは「移民」。
問2 教員や医師は国家資格や免許の取得にも高度な学習が必要となり、単純労働にも当てはまらない。
問3 「日系ブラジル人」に特化して考えると、「東海地方や北関東」に多いことから「繊維業」に従事している人は少ないものと思われる。
問4 各社説に共通しているのは、労働力不足は明らかなので外国人労働者を受け入れるのは避けられないが、議論が十分ではなく受け入れに伴う支援策が足りないのではないかとい懸念がある、ということである。
問5 単純に「労働力」が欲しいつもりでも、その後永住したり逆に地域社会に溶け込めず早期に帰国してしまったりなど、外国人労働者を「人」として考えて受け入れなければうまくいかないということであろう。
問6 言葉が通じないことが障害になる場合が多いので日本語を楽に学べる環境を整えたり、地域社会に馴染めないと帰ってしまったり時には犯罪に手を染めたりすることもありうるので、近隣との交流の場を多く設けて付き合いを深めるなどの取り組みが考えられるだろう。

攻略のポイント

用語記入・記号選択は基礎的な問題が多いので、ここを取りこぼすようだと厳しい戦いになる。まずは基本事項の徹底を図る。
記述問題は統計や文書資料を読み取り、そこから考えられることを答えさせるというパターンが多いので、資料が示している先を推理できる思考力が身につくよう、訓練を積んでおきたい。
また、今回は記述問題が3問出題されているが、時間との兼ね合いも考え、自分の苦手な分野や特に難しいと感じる問題は諦めるというのも、現実的な選択かもしれない。

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